『日焼け止め』というジャンルのものは、19世紀半ばに初めて日焼け開発されたということらしいです。
しかし開発当初の物は、日焼け止めの紫外線防止性能を示すSPFの値はわずか「SPF2」程度しかなかったとのこと。
その後の研究によって日焼け止めの性能は大きく向上しており、近年ではSPF30~50、もしくはそれ以上の日焼け止めも市販されています。
耐水性を持つタイプやスプレータイプ、ジェルタイプなどさまざまなタイプの日焼け止めが開発されており、肌を露出する部分全てに満遍なく日焼け止めを塗布することができています。
しかし最近では、
「多くの人々は日焼け止めの塗り方が正しくなく、十分な紫外線防止効果を得られていない!」
とする研究結果が発表されました。
過去の研究によると、一般的な人々は平均して身体の1平方cmあたり0.75mgの日焼け止めを塗布するとのこと。
ところが、ある研究者の方々は、1平方cmあたり0.75mgという日焼け止めの使用量では、20SPFの日焼け止めでも実質的に4SPF程度の効果しか得られないと説明しています。
パッケージに書かれたとおりの効果を得るためには、日焼け止めを1平方cmあたり2mgほど塗る必要があるとのことで、ほとんどの人々は必要な日焼け止め使用量の半分以下しか塗っていないことになります。
日焼け止めの効果はSPFの値と、日焼け止めを塗る量に左右されます。
ある研究チームは16人の被験者を女性3人と男性5人の計8人のグループ2つに分け、それぞれ違った条件で紫外線を浴びてもらったとのこと。
第1群のグループには体の各部にさまざまな厚さで日焼け止めを塗り、各部に同じ紫外線量を浴びせました。
第2群のグループには、5日間にわたってさまざまな厚さで日焼け止めを塗り、毎日異なる紫外線量を浴びせたそうです。
その結果、第2群のグループでは適切な量より薄い厚さの日焼け止めを塗った領域において、紫外線のダメージがかなり大きくなっていることがわかりました。
一方で、適切な厚さの日焼け止めを塗った場合には、たとえ紫外線量が大きく増加しても紫外線によるダメージはかなり軽減されることがわかったとのこと。
こういった結果から、多くの方は日焼け止めの塗り方・塗る量が少ないということが判明したのです。
ですので、自分が思っている量の倍以上の日焼け止めを身体に塗った方がいいということになりますね。
倍以上と聞くととても多く感じるかもしれませんが、せっかく日焼け止めを塗っているのに効果が全然発揮されていない、ということになったら嫌ですよね。
皆さん、日焼け止めを塗る際は自分が思っている量よりも倍以上の量を塗ることを意識してみてくださいね。
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