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飼い主に対する犬の献身的で一途な行動的には心が打たれますよね。
犬の先祖はオオカミでその習性を継いでいるのですが、相手に服従や恭順の姿勢を示す行動として相手の顔や口元をなめてくることがあります。
これはあいさつや愛情表現の一つとされています。
犬に睡液がついた口元を押し付けられたり舐められたりすることに、衛生上の理由から抵抗を感じる人もいるでしょう。
犬の睡液には人に感染する可能性がある細菌もあるので傷があるときは気を付けなければなりません。
しかし、犬がペロペロとキスしてくることを止めないでください。
どうして止めないほうがいいのか紹介したいと思います。
犬の免疫システムは人間と異なります。
睡液に常在している微生物の種類なども人間とは違います。
近年研究で、この犬を家主とするバクテリアが人の免疫力を高め、気管支炎や肺炎、風邪の原因となるRSウィルスへの感染を防いでいる可能性があることが明らかになったのです。
バクテリアの種類は特定できていませんが、幼少期から室内犬などのペットを飼っていると免疫力の発達が早いといわれるのも、犬が人間を舐めることで発生する微生物の交換が関係している可能性があります。
犬が人の生きる力を高める手助けをしているかもしれないということになります。
幼いころから動物たちと触れ合い、アレルギーのもとになるものになれることで正常な免疫力をつけていくことができるのです。
アメリカの研究者による研究や、フィンランドの大学病院での研究では、犬や猫と暮らした赤ちゃんは、風邪や鼻風邪といった呼吸器疾患にかかる割合が減ったという結果が出ています。
犬と生活することで小児喘息やアレルギー発症の予防になるかもしれません。
キスされると、幸福感をもたらすドーパミンやセロトニン、オキシトシンなどホルモンの分泌が活性化されるといわれています。
これが分泌されることで私たちの心はとても満たされます。
愛犬がキスしてくれれば、より幸せな気分になれるのかもしれません。
いぬが舐めてくることを「汚い」と避けてしまうのは、かわいそうだと思います。
犬は気持ちを察知することができるので愛情表現がダイレクトに伝わるキスやスキンシップをすることで信頼関係を築くことができます。
犬がペロペロとしてきても怖がることはないのです。
その行為は、犬があなたを信頼しているあかしなので受け入れてあげましょう。
犬が舐めてくる理由の一つに犬の先祖であるオオカミの本能によるものだといわれています。
オオカミは群れの中の優位な相手に従う態度を示すために顔を舐めて挨拶をするといいます。
このことが犬にも受け継がれていて、敬意を払う相手や親しくなりたい相手へのあいさつということで顔を舐めるのです。
犬がもしそばに来て顔を舐めてくれたら、あなたに信愛を感じてくれているということになります。
出典: www.chietoku.jp
犬は本能として舐めるだけではなく、心配しているときも舐めてくることがあります。
人が悲しそうにしているときに寄ってきて手を舐めてくれるのも理由といわれています。
母犬が子犬にするように、犬は愛情を感じる相手に頭を擦り付けたり顔などをなめたりします。
このようにしてくれた時は撫でてあげたりして犬の愛情表現に応えてあげてください。
犬が舐めるのは傷を治すためでもあり、ストレスを感じているときにも舐める行動をすることがあります。
お気に入りのおもちゃを舐めるのは不安を解消して心のバランスを取ろうとしているからです。
あなたの手を舐めてくることがあったら優しく腕や手などを差し出してあげましょう。
飼い犬が舐めることについて理解ができたと思います。
嫌がらずに犬からの愛情としてたくさん受け止めてください。
