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ロボトミー手術が現在でも行われている?日本でも記録が…

2018/06/02 UPDATE
 
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ロボトミー手術

ロボトミーは、ロブス(脳葉)とトミー(切截)の合成語で、精神医療を目的とする脳の一部分を切り取るか破壊する外科手術の事だ。

なぜ行われたのか?

ロボトミー手術はかつて、精神外科の名の下で爆発性精神病質などの診断を受けた患者に対して行われていました。

内容は、前頭葉白質を切除するというもの。

チンパンジーに実験したところ、性格が穏やかになったことから人に対しても行われるようになりました。

副作用の恐ろしさ

このロボトミー手術には恐るべき副作用がありました。

それは、てんかん発作・人格変化・無気力・抑制の欠如・衝動性など取り返しのつかない副作用でした。

さらに、うつ病の患者の6%は生還することができませんでした。

この術式を生み出した博士はノーベル生理学・医学賞を受賞しましたが、副作用の存在は無視できませんでした。

それ以来、この手術は禁忌とされ現在まで行われておりません。

当時に於いて、治療が不可能と思われた精神疾病が、外科手術である程度は抑制できるという結果は、注目に値するものであって、世界各地で追試され、成功例も含まれたものの、特にうつ病の患者の6%は手術から生還することはなかった。また生還したとしても、しばしばてんかん発作・人格変化・無気力・抑制の欠如・衝動性など、重大かつ不可逆的な副作用が起こっていた。

しかし、フリーマンとジェームズ・ワッツ (James W. Watts) により術式が「発展」されたこともあり、難治性の精神疾患患者に対して、熱心に施術された。1949年にはモニスにノーベル生理学・医学賞が与えられた。しかし、その後、抗精神病薬の発明とクロルプロマジンが発見されたことと、ロボトミーの予測不可能な副作用の大きさと人権蹂躙批判が相まって規模は縮小し、精神医学ではエビデンスが無い禁忌と看做され、廃止に追い込まれる。

日本でも行われていた

日本でもロボトミー手術は行われていました。

ロボトミー手術が行われた患者を解剖してみると前頭葉が空洞化していたそうです。

これを受けて殺人事件にまで発展してしまった例もあります。

1975年にはロボトミー手術は廃止されました。

日本では1942年(昭和17年)、新潟医科大学(後の新潟大学医学部)の中田瑞穂によって初めて行われ、第二次世界大戦中および戦後しばらく、主に統合失調症患者を対象として各地で施行された。

日本では、1975年(昭和50年)に、「精神外科を否定する決議」が日本精神神経学会で可決され、それ以降は行われていない。日本では、このロボトミー手術を受けた患者が、インフォームド・コンセントのないまま手術を行なった精神科医の家族を、復讐として殺害した事件に発展した。

日本精神神経学会の1975年(昭和50年)の精神外科を否定する決議でロボトミー手術の廃止を宣言したことから、日本の精神科において、精神疾患に対してロボトミー手術を行うことは、精神医学上禁忌である。

まとめ

内容を見ただけで恐ろしい手術です。

昔はこれが普通に行われていました。

このことから映画にも出てきています。

二度と行われないことを祈るばかりです。

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