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集団心理とは恐ろしいものです。
「誰かがやるだろう」と誰もが思ったために誰もが行動に移さない。
「誰もがやっているからいいだろう」と誰もが思ったために誰もが行動に移す。
このようなことが起こってしまうのですね。
今回ご紹介する事件もまた、そういった集団心理に影響されて生じたものなのかも知れません。
３月１０日、グラビアアイドルの稲村亜美さん（２２）が始球式で、１００名を超える数の野球少年に取り囲まれました。
いったい、どうしてこのような事件が生じたのでしょうか。
それは東京都新宿区の明治神宮球場で行われた、日本リトルシニア中学硬式野球協会の関東連盟の開会式でのことでした。
始球式に登場したのは、タレント・グラビアアイドルの稲村亜美さん。
稲村さんは小中学生を通じて野球に打ち込んできた野球少女であり、２０１５年に放映されていたトヨタ自動車のCMでは勢いの良いスイングを見せて、「神スイング」として話題にもなりました。
そんな稲村さんは始球式でも快投を見せ、時速９６キロという球速を出しました。
問題はその後です。
端正なフォームで投げ終えた稲村さんを前に、周囲を取り囲むようにして見ていた中学生の球児らが、輪を狭めるようにしてじりじりと近寄っていったのです。
開会式に参加していたのは、２０２チーム。
つまり２０００名近い球児らが稲村さんに駆け寄っていったことになります。
しばらく稲村さんへ群がるようにしていた少年たちでしたが、解散を促すアナウンスによって離れていきました。
この一連の出来事が球場にいた観客によって撮られた動画で広まり、問題視されたというのがこの度の事件です。
稲村さんは問題なかった、とツイート。
今日神宮球場にいた選手の皆さんが心配してくれますがわたしは全く問題なく大丈夫ですよー！！！
Inamuraami フォローする 2018-03-10 21:34:05ですが、大勢の球児たちに群がられてまったく触れられていないとは考えにくく、「大人の対応」ではないかとも思わせられます。
この件に関して、リトルシニアとも稲村さんとも無関係の人々がツイッターなどで憤激しているのもどうなのか、というのはあるでしょう。
しかし、稲村さんへと駆け寄ってゆく球児たちの動画がインパクトの大きいものだったのも確かです。
スポーツを行っている人に対して過度に高潔さを求める必要はないはずですが、犯罪は犯罪、マナー違反はマナー違反として、きちんと教育すべきとはいえます。
今回の事件、関係していた球児たちはしっかりと反省し、二度とこのようなことの起こらないようにしていただきたいものですね。
稲村亜美@Inamuraami
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