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思わずたけしが涙で言葉が出ず…母の遺品とは??

2018/03/20 UPDATE
 
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ファミリーヒストリー

2017年12月21日に放送されたNHK『ファミリーヒストリー』では、映画監督の北野武さん(ビートたけし)を特集しました。

『ファミリーヒストリー』では特集人物の家族史を徹底取材し、本人も知らなかったようなルーツが明かされる見ごたえのある番組です。

この回では、たけしさんの祖母・北野うしさん、父の正端菊次郎(しょうずいきくじろう)さん、母の北野さきさんの感動的なルーツが明かされ、ネットでも話題になりました。

たけしさんも思わず涙してしまったファミリーヒストリーはどんなものだったのでしょう。

母の教えとは

たけしさんの母となる小宮さきさんは、明治37年千葉の農家で生まれました。

家族と死別後、14歳で高山家へ奉公に上がります。

さきさんは、早くに家族と生き別れてしまったため、家事や裁縫を教えてもらえませんでした。

奉公先の先輩たちが裁縫や料理する中、お屋敷の便所掃除などを与えられたと言います。

そこでさきさんは、与えられたおやつを奉公頭に渡し、いろいろ教えてもらったとたけしさんの姉中山安子さんがインタビューで語ります。

「裁縫ができる方が待遇が良く、とりえのない自分はトイレ掃除ばかりだったそう。悔しかったでしょうね」

そんなさきさんの教えは「人間は意地がなくちゃだめだ」。

たけしさんは母の生い立ちを見て、司会の今田耕司さんに言います。

「うちのおふくろは俺には『師範学校を出て子どもの教育をしていた』って言ってたのに、便所掃除はねぇだろ…。意地だなあ…ちょっとショックだなあ…」

菊次郎と結婚

その後さきさんはたけしさんの祖母、北野うしさんと19歳の時に出会い、その人柄を見込まれます。

そして大正15年、たけしさんの父となる正端菊次郎(しょうずいきくじろう)さんと結婚します。

たけしさんの兄大さんは父を「人が好すぎる、頼まれたらノーと言えない。飲み屋でも奢ってしまう」と説明します。

さきさんは当時、裁縫の腕を生かし、洋品店を営んでいましたが、そんな菊次郎さんの性格もあって、結婚して5年で店がつぶれてしまいました。

菊次郎さんは、その後塗装職人になりました。

しかし、兄の大さんによれば「洋服屋にペンキを塗りに行くと、ペンキより高い背広をあつらえて帰ってくる。」怒られると「うちを選んでくれたからなんかお返ししなくちゃ悪いじゃないか」こう言ったそうです。

(ここで改ページします)

教育がないから貧乏なんだ

そして昭和22年、四男・武さんが生まれました。

「竹のように困難に耐えすくすく育ってほしい」との意味が込められた名前だそうです。

自身の苦労の経験から、手に職を持つ大切さを感じていたさきさんは、子ども達に徹底的に勉強させます。

「貧乏だというのは教育がないから貧乏」

「お金はいくら持ってても、人に取られたらそれまでだけど、教育というのはどんなに人が取ろうと思っても取れるもんじゃない」

さきさんは教育で貧乏を断とうとしたのです。

そして明治大学工学部機械科に現役で合格したたけしさん。

しかし、大学3年で退学し、家出してしまいます。

さきさんはたけしさんに、「お前なんか子どもじゃない!絶対帰って来るな!」と言います。

そしてたけしさんは、浅草のストリップ劇場でエレベーターボーイとして働くことになります。

母が大切にしていたものは…

「失礼だけど、当時おもしろいと言われていた漫才師をみて、あんなつまんないことであんないい思いできるんだと思って。オレ漫才やろうかなって」たけしさんはそんな思いから、昭和49年、兼子二郎さん(ビートきよし)と「ツービート」を結成。

なかなか観客に受け入れられない中、たけしさんは本を読み漁り、研究を重ね、やがて毒舌漫才のスタイルを確立し、注目されるようになります。

兄の大さんによれば、さきさんは、新聞のテレビ欄のたけしさんが出演する番組すべてに、マジックで線を引いていたそうです。

しかし、テレビで活躍するたけしさんを見ても、さきさんは笑わなかったと言います。

そして、番組の終盤に、兄の大さんが母の遺品について話します。

それは、愛用のそろばん、たけちゃんマンの人形、そして平成4年にたけしさんが2年連続で「好きなタレント1位」に選出された際の新聞の切り抜き記事…。

司会の今田さんが「いかがでしたでしょうか」と問いかけると、たけしさんは言葉にならず、目に涙をためました。

そして長い沈黙の後「まさかあんなもん持ってるとは思わなかったね。タケちゃんマンまで持ってるとは…」と言いました。

「いまだにあれだよね、死んで何年もたっちゃうのにいまだに母ちゃんって思っちゃうんだよね」「この母あってというか…ありがたいしか言えないね。よくぞ北野さきの息子に生まれた。感謝しかないね」と母への思いを口にしました。

ネット上でも「感動した」と言う声が寄せられました。

たけしさん親子を通じ、親と子の素晴らしさやありかたを改めて考えさせられます。

口にはしなくとも、互いの愛と信頼は誰よりも強いものだったのでしょうね。

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