ある日、5割引きさんは、少し急いでいたためタクシーに乗り込みました。
清潔な座席には、真っ白なレースのカバーもほどこされ、穏やかな時間が流れていました。
そんな静かな沈黙の時間の中で、彼が運転手さんに語り掛けたこととは。
タクシーの運転手さんと言えば、運転手さんの方から気さくに話しかけてくれる人もいれば、目的地を聞いただけで、あとは黙って運転に集中する人などさまざまです。
彼が乗った車の運転手さんは後者の方で、乗車してから暫くの時間が過ぎても、何の言葉かけもありませんでした。
タクシーという個室の中で無言のままの時間が流れ、お客としてはゆっくりとした、休む時間ともなります。
しかし、あまり長い沈黙の時間となると、少々の気まずさもあって、お客としては、何か話さなければならないような、焦燥感にさいなまれる場合も出てきてしまいます。
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