2017年はハンドスピナーの当たり年!
2017年はハンドスピナーの当たり年!
スマートフォンなどでいつでも最先端のゲームをプレイできる中、
数十年前のテクノロジーレベルでも十分に製造可能なハンドスピナーは当初ノーマークだった。
「こんなもの、今時の子供は喜ばない」ということだ。
しかし蓋を開けてみれば、大人も子供もハンドスピナーの回転に魅せられてしまった。
アメリカでは「ハンドスピナー禁止令」を出す学校まで現れるほどだ。
出典: sekaiku.com
出典: shigoto100.com
産業機器の製造を手がける藤原産業は、
品川区南大井の住宅街の只中にある企業である。
決して規模の大きい法人ではない。
我々がイメージする「町工場」の典型例とも表現できる。
この藤原産業が開発した
2種類のハンドスピナー『Relation』と『Void』が、
国内クラウドファンディング『Makuake』で巨額の出資を集めた。
藤原産業の藤原崇義専務によると
「従来のハンドスピナーのガタツキがどうしても気になって、それならばと自分たちで作ってみることにしました」
カカシのような形のRelation
重量は27g。
ハンドスピナーにとって必要最小限のパーツで作りたいという考えから生まれた。
そこで浮かんだのが3つの円だったのだそうで、軸と両端のパーツを円柱にして形になった
回転させてみるとその重みすら一切感じない。
ただただ遠心力だけが指先を刺激するこの感覚。今にも全身が宙に浮いてしまいそう。
限りなくシンプルな形を追求したのが、「Void」。
Voidの形状は「ただの板」
カラフルだったり、複雑な構造だったりなど、
さまざまなデザインがあるのがハンドスピナーのイメージ。
これに対し、徹底的に無駄を省き、シンプルを追求した結果、
「デザインしないデザイン」つまり、
デザインの不在という思想へたどり着いたのがこのVoid。
さながら禅の精神の結晶のよう。
見た目は「ただの板」であるVoidも、
その左右の釣り合いを確定するのに緻密な技術を用いる。
それがなければ、あの宙を舞ってしまいそうなジャイロ感覚は発生しない。
形状だけのコピーで得られるものではない、ということは確かだ。
元々ハンドスピナーは重症筋無力症の患者さんのために作られたもので、
ADHDなどの発達障害の人が心を落ち着けるのにも有効だといわれるおもちゃ。
こだわり抜かれたシンプルな形、
そして、ガタガタしない回し心地は、きっと多くの人の心を穏やかにしてくれるに違いない。
この製品、Makuakeでキャンペーンを出した
その瞬間から全国のユーザーに注目されるようになった。
初日にして目標額の86%を集めてしまったのだから、もはやゴールは目の前である。
価格はVoidの投資枠では5940円、Relationは6459円(それぞれ税込)とある。
だが、これらはいずれも数量限定であることに注意が必要だ。
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