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若い女性の「梅毒」感染が10倍に急増。医師も危惧する異常事態!

かつて「感染すると廃人になる不治の病」と恐れられていた性感染症「梅毒」が近年、猛威を振るっている。
2016/09/05 UPDATE
 
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若い女性の「梅毒」感染が10倍に急増。医師も危惧する異常事態!

スピロヘータ(特殊な細菌)の一種である「梅毒トレポネーマ」によって発生する感染症、性病。
第一感染経路は性行為・オーラルセ○クスであるが、妊娠中、出生時の母子感染による場合もある。
ペニシリンの普及以降発症は劇的に減少したが、2000年以降、多くの国々で感染率が増加しつつある。
たびたびエイズと併発するケースがあり、乱交、売春、コンドーム不使用、男性同士の危険な性行為に起因する。
理由は不明だが、ウサギの睾丸内では培養することができる。

出典: bjddgk.com

◆患者は年間4000人!? 医師も危惧する異常事態


 かつて「感染すると廃人になる不治の病」と恐れられていた性感染症「梅毒」が近年、猛威を振るっている。国立感染症研究所のデータによると、’11年には全国で827人だった感染者数が昨年は2697人に増加。さらに今年の7月3日時点で2000人を超え、年内に4000人に達する可能性も出てきているのだ。内科・泌尿器科医の大和宣介氏はこう語る。
「梅毒と診断される患者は3か月に1人程度でしたが、4月以降は1か月に2、3人も見つかり、明らかに増加傾向にあります」

 さらに深刻なのは女性の感染だ。’10年以降の5年間でなんと5倍。そのうち半数を占める東京都では’10年には18人だった感染者数が、昨年は271人と10倍以上の激増ぶりを見せている。なかでも突出して多いのが20~24歳で、女性感染者の総数を底上げしている。都内の「池袋クリニック」の院長を務める村上雄太氏も「若い女性に感染者が多い」と頷く。
このバクテリアは体外に排出されると急速に死ぬことから物を介した感染は難しく、例えば食器や衣類の共有、トイレの便座、入浴からの感染は一般に不可能である。

症状として、4段階に分けられる。

1期…、股の付け根のリンパ節が腫れる/各部に硬い塊ができる。ヘルペスと違い、痛みはない

2期…全身のリンパ節が腫れる/全身性の発疹など

3期…皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生する。

4期…多くの臓器に腫瘍が発生したり、脳、脊髄、神経を侵され麻痺性痴呆、脳梅が現れ、死亡する。

已に痘瘡・黴毒、古書になくして後世盛に行はるる事あるの類なり》

出典: livedoor.blogimg.jp

死に至る危険な病でも自覚症状はほぼナシ

そもそも梅毒とは「梅毒トレポネーマ」という細菌が引き起こす性病であり、主に性的接触によって感染する。通常、1~3か月で皮膚や粘膜に発疹やリンパ節の腫れが現れ、そこから数か月間かけて全身に菌が広がる。次第に赤茶色の発疹が現れ、微熱や倦怠感が続き、さらに進行すると骨や臓器、神経や脳が侵され、最悪の場合は死に至ることもある。

 しかし、自覚症状が出づらいため感染に気づかないまま、さらなる感染を引き起こしてしまうのだ。都内の飲食店に勤務する30代の池村浩さん(仮名)も感染に気づかないまま複数人と性交渉をしてしまった患者の一人だ。

「去年の8月、肛門の周りに小豆大の腫れができたんですけど、痛くもかゆくもないので放っておいたんです。そしたら、いつの間にか腫れが消えた。けど、今年の4月にまた手と胸に数ミリ大の湿疹ができて、微熱も断続的に続いたんです。ネットで症状を調べるうち、梅毒に思い当たり、検査を受けたら案の定、陽性でした」

 しかし、痛みなどの症状がなかったためしばらく隠していたとか。

「感染に気づく前は出会い系サイトを使って若い女のコたちとコンドームを使わないままセックスしていました。そこでうつったと思いますが、正直、自分も誰かにうつしちゃったかもしれないです」事態を悪化させているのはこのような“隠れ感染者”の存在だ。

「感染すると湿疹が出るが、しばらくすると症状がなくなり、表面上は治ったように見えてしまう。しかし、菌は体内で増え続け、治ったと勘違いしたまま性交渉をし、さらなる感染拡大を引き起こしてしまうのです」(大和氏)

 さらに、梅毒はHIVなど他の性病と比べ、感染力が非常に強い。「キスやオーラルセックスはもちろん、食事の際の箸やコップに付着した唾液に含まれる病原体が傷口から侵入し、感染することもあります」(同)

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