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【さくさく読める】短いけれど怖い話〜厳選短編集まとめ〜 PART7

できれば遭遇したくない話ばかりです
2016/08/16 UPDATE
 
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【後味の悪い話】カラクリ箱

俺が中学三年生の時、祖父が死んだ。胃癌だった。

初孫ということもあり、俺はとても可愛がってもらった。俺も小さい頃は祖父の大きな膝で本を読んでもらうのが大好きだった。


祖父が死ぬ3日前に、病院にお見舞いに行った時の事。痩せ細って入院前の面影がすっかり無くなった祖父は、か細い声で俺を近くに呼び寄せると、組木細工の箱を渡した。

「じいちゃん、これなに?」

と聞くと、祖父は

「わしが死んだ後、棺桶に入れてくれんか」

と微笑んで言った。

「なに?ばあちゃんからもらったラブレターでも入ってるの?」

と冷やかし半分でニヤニヤしながら言うと

「そんな色っぽいものじゃないよ」

と笑って答え、その後

「絶対に開けてはならんよ。人に見せてもならん」

と真剣な顔で付け加えた。それが祖父の声を最後に聞いた瞬間だった。

その後、俺がジュースを買いに行っている数分の間に昏睡状態に陥ってしまったからだ。
祖父が亡くなり、慌ただしく時間だけが過ぎた。

告別式の前夜、俺は自室の机の上に祖父から預かった箱を置き、じっくりと見つめた。大きさは20平方㌢くらい。

組木細工だと思いこんでいたが、フタがあるわけでもなく、組木と組木の間に隙間があり、少し動く事から、それがカラクリ箱だと気が付いた。

元々パズルは苦手だったのと、何より祖父の言いつけがあったので、開ける気はなかったが・・祖父との思い出を頭に浮かべながら見つめているうちに、その箱を開けなくてはならないような焦りが生まれた。

そして俺はその箱を、何かにとり憑かれたように外し始めた。何本か形の違う組木を外し、開いた空間に他の組木をずらしていく。思ったより簡単だ。

そして恐らく最後であろう組木を外そうとした時、爪が箱の奥で何かに引っ掛かった。

なんだろう?と思い、ペンライトで爪が引っ掛かった隙間を照らしながら中を覗くとそこには一枚の紙が張ってある一回り小さい箱があるのが見えた。

どうやらその紙に爪を引っ掛けたようで、少し破れてしまっている。更に目を凝らして見て背筋が凍った。

その紙には読めない黒い字と朱色の文字で「封」やばいと思った。お札だ。なんのお札かはわからないけど確かにお札だ。

その時部屋の外から父の声が聞こえた。

「ああああ!母さん!母さんが!」

それ以来俺には家族はいない。

その後、母は入退院を繰り返し、18歳の時に死んだ。父は母の病名について話すことはなかった。

父は俺が19歳の時に俺があの時ばらしたカラクリ箱と一緒に失踪してしまった。

今でも思う。きっと母を殺したのは俺だ。結局あの箱の中に何が入っていたかはわからないままだ。

前からフラフラ人が歩いてきている。近くで見て私は心臓が止まるかと思いました。

昨日、冬休みということもあり深夜まで夜更かししてました。

二時半頃、夜食を買いに蔵前通りの街道をファミレスに向かい歩いていました。この辺りは電灯が非常に多く夜でも安心できるからです。


西小岩交差点近くの高架路から、ふらつき気味の人影が現れました。新年会帰りかな?と思いそのまま通り過ぎようとしましたが、近づくにつれその人が何やら怪我をしているように流血しているのが見えたのです。

この近辺は韓国人街やヤクザが多いので、抗争か何かの負傷者かと私は思い、一瞬関わり合いにならない方がいいかと思いましたが、周りに人影もないのでとりあえず様子を確認しようと近づきました。

近くで見て私は心臓が止まるかと思いました。その人は顔面が右半分が肉がグ〇ャグ〇ャ弾けており、左肩から腹部にかけて金属片らしきモノが深々と刺さり、右手は親指しか残ってない状態でした。

この人は生きていない。と私は直感しました。

呼吸をしているのが見てとれましたが、真冬にもかかわらず息が白くないし、その惨状なのに地面に一滴も血の痕跡が無いのです。

私は霊の恐怖より、そのあまりの肉体の破損のひどさにショックで動けなくなってしまい、彼と目が合ってしまいました。

彼は別に恨みがましく睨んだり襲い掛かったりはしませんでしたが、私を見て小首を捻り

『おぶぐぅ、ごえ、え』

と言いました。明らかに私に。

その瞬間凄まじい恐怖を覚え、私は回れ右をして全力で逃走しました。家に飛び込み鍵をかけたところで、改めて見たものを思い出し震えながら布団に包まり朝を迎えました。

いまだに彼がついてきてしまったりしてないか不安です。あれは何なのでしょうか?

オチが無い上、拙い文章で恐くないと思われますが私はいまだにあの恐怖感をまざまざと感じます。

生霊のオーラ

私が高校生の時の事です。

その日は遅刻してしまい、急いで学校に向かっている途中、同じクラスの子と会いました。2人で

「どうせもう間に合わないし、朝飯でも食べて行こうよ。」

と、いう事になり、学校に行く途中にあるファーストフード店に寄る事にしました。

私達は入り口に一番近い席に座り、私は店の奥が正面になるように座っていました(その店は客席が狭く細長い所で、一番奥がトイレになっていました)

平日の午前中なので店内は空いていて、客は私達2人と、サラリーマン風なオジサン1人、そして一番奥の席にチンピラ風な男が2人いました。

朝飯も食べ終え、そろそろ店を出ようかという時、トイレに行こうと思い席を立ちました。

ふと気付くとチンピラ風の男の横に女の人が立っています。その女の人はとても怖い顔つきで男の人を睨み付けています。

男は全く気にしてない様子で連れの男性と話続けています。そしてその女の人の周りだけなんとなくピンク色の光が当たっている様に見えます。

なんだか異様な雰囲気で、結局トイレは学校で行く事にして店を出ました。
学校に行く途中友達に

「変な女の人いなかった?ていうかあの人いつ来たの?」

と聞くと、

「え?そんな人いた?」

という返事。

友達は背を向けてたから気付かなかったのかな?と思いつつも、入り口に一番近い席にいた私達2人とも、女の人が来たのに気付かなかったのがなんだか不思議だなと思いました。

それと、ピンクの光。前にも何度か行った事がある店だけど、あんなピンクの光あったかな?



そんな事もすっかり忘れ、たまたま2chの「生霊」スレを見ていたら、生霊のオーラ?の色はピンク色だという書き込みを見ました。

【怪】不可解な死を遂げたアメリカ人男性

現役看護師の母から聞いた話です。そのまま人称は一人称にさせて頂きます。

とある国立病院での出来事です。私は平成一年ごろからそちらの外科病棟に配属されました。

ある夏の盛り、70代のアメリカ人男性、Jさんが初期の胃がんで入院して来ました。


さすがにこちらに来て何年も経つので日本語は堪能ですが、やはり英語圏の方特有のなまりはありました。

Jさんは胃を四分の一ほど切除する手術を無事に終え、その後の経過も良好。だったのですが…

手術後三日が経過し、私は夜勤で病棟の廊下を回っていると…トイレの方から、なにやら男性の話し声が聞こえます。

不審に思って懐中電灯を片手にトイレに向かうと

「ばんざーい!ばんざーい!」

という声が聞こえます。かなりの大声です。男子トイレを覗くと、そこには大柄なアメリカ人男性Jさんがトイレの床に仰向けになり、ばんざいをしているではないですか。

また、「貴様はそれでも日本男児か!」のようなことも叫んでいます。

驚いて、Jさんを抱き起こすと、「さわるな!アメ公め!」と言って暴れだしてしまい、手が付けられない状態になったのです。

そこで、ひとまずナースステーションに戻り、応援をお願いしました。ナース二人で問題のトイレに駆けつけると…

なんとJさんは吐血をして気を失っていたのでした。
そこで、ドクターを呼びましたがほぼ手遅れの状態で、心停止、呼吸停止の状態でした。

心臓マッサージを懸命に施しましたが無駄でした。結局Jさんは帰らぬ人となりました。

検死の結果、胃に古い弾丸がめり込んで傷口が開いていたそうです。

そして、トイレで暴れて亡くなったその日は終戦記念日でした。

良く考えてみると、Jさんの口調は英語なまりのそれではなく、はっきりとした日本語で、とても70代には思えないほどの力強さだったのです。

弾丸を例え飲み込んだとしても、切除部分にめり込む可能性は低いし、かといって昔からめり込んでいた可能性は皆無(手術をしたのだから)です。

結局は分からず終いとなり、異物を飲み込んだことが原因と判断せざるを得なかったようです。

この話は、当時の医師とナースの間で有名な話でした。

【後味悪い】ある大学で本当にあった話です。

名古屋にある大学で本当にあった話です。

その大学の学生だった友達の兄はちょうど前期試験の真っ最中で、その日は経済史のテストを受けるために学校へ行きました。

テストが始まり、みんなペンを走らせ始めました。

そして20分くらい経過したとき、突然教室のドアが勢いよく開き、汗だくの学生が息を切らしながら入ってきました。するとそれに気付いた試験官が

「20分以上の遅刻は途中入室が認められていませんよ」

と、その学生に告げました。


確かに、試験を受ける際の規則にそう書いてありました。

するとその学生は

「お願いします!この単位取らないと卒業できないんです!」

と必死に懇願しました。しかし試験管は

「20分はとっくに経過しているし、君の入室を認めると、今まで遅刻して試験を受けられなかった学生に申し訳がたたんだろ」

と言いました。そして彼を退室させました。


すると彼は青ざめた表情でふらふらと力なく教室を出て行きました。

そしてそのまま廊下に出、目の前にあった柵を乗り越え5階の高さから飛び降りたそうです。

生死は不明。学校は必死に隠蔽したとか。

【病院の怪談】カウンターの窓越しに患者さんが這ってくるのが見えました。

昨日友人から聞いた話です。

友人のイトコは今でいう看護士をやってるらしいですが、霊感があるらしく夜勤中にこういう体験をしたらしいです。

見回りをしている時にふと、あるベッドを見ると患者さんがいなかったのです。

その患者さんは、今にも死にそうな方だったので動けるはずもないのですが、ベッドから転げ落ちたのではないか、とか色々考えて辺りを探したらしいのです。


しかし自分一人で探しててもらちが明かないと思った彼女は、ナースセンターへ戻り、同僚にその旨を伝えて皆で辺りを探し回ったらしいのです。

結局見つからず、もう一度その患者さんの部屋に見に行ってみるとちゃんと寝ていたらしい。

意識混濁(こんだく)状態の人が勝手に動けるはずもなく、同僚たちに

「見間違えじゃないの?」

と言われ、そんなはずはないと思いつつも、異論は唱えなかった。結局なんだったのだろうと思いながらも仕事を続けていました。


だいぶ時間が経った頃、ナースセンターでカルテやら調べたりしている時に、ふと何かを感じ取って顔を上にあげました。

そしてカウンターの窓越しに見たのです。その患者さんがひじでずりり…ずりり…と這ってくるのを!

這ってくる患者さんと目が合った彼女は、怖いとかそういう感情はなく

「あ、この患者さん亡くなったんだ、知らせにきたんだ」

と思ったらしいです。案の定、病室に行くとその患者さんは息を引き取ってたらしいです。

自分の死を知らせる患者。自分がナースなら絶対に遭遇したくないですねw

私の父は看護士で

これは私の父が7年程前に話してくれた実話です。

私の父は看護士で、今から丁度10年程前の秋の終わり掛けの頃に仕事が終わって友人と飲みに行ったらしいです。
私の父の職場から私達の家までは結構距離があって、仕事で遅くなってから飲みに行ったそうで家に帰る暇が無かったそうです。

友人の家はさほど職場から離れていないらしく、その日は飲み終わってから父一人で病院に戻る事にしたらしいです。
病院に戻るバスの中、ふと見ると、後ろの方の座席にお婆さんが座っていて何やら微笑みかけて来たらしいです。

たまたま降りるバス停が同じだった事もあり、適当な話をしながら病院の方に2人で歩いて行ったそうです。
父は、お婆さん?○○病院にご用ですか?
と聞いたらしいですが、お婆さんはそうだよ。と返して来て、父はこんな夜中に病院に何の用があるんだ?と不思議に思いながら歩いて行く内に病院に着きました。

しかし、お婆さんは病院の入り口の方へではなく、奥へ奥へと進んで行くんで、付いて行ったらしい。すると、行き止まりに成っている道でお婆さんの姿がふっと煙の様に消えたらしいです。

それから一週間程父はノイローゼに掛かり掛けたそうですが、夢の中で狼みたいな犬に噛まれてそれから正気に戻ったそうです。

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