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元力士が土俵際で人命救助!! 川に流された親子3人を助ける•佐賀

勇敢なる元力士の活躍!
2016/08/04 UPDATE
 
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3人抱きかかえ、助け出す!!

佐賀県佐賀市大和町の「道の駅大和そよかぜ館」のそばを流れる嘉瀬川。


この川で7月初め、溺れていた女性と幼児2人を佐賀市川副町の会社員
川崎大輔さん(39)が救助した。

川崎さんは、なんと大相撲の元力士。

流される親子3人を抱きかかえたまま“土俵際”で食い止め、無事に助け出した。

右足で踏ん張る

川崎さんは7月3日、勤務する戸上コントロール(佐賀市)の同僚とその家族の約20人でそよかぜ館へバーベキューに出掛けた。食事前の正午すぎ、川に流された6歳と3歳の男児2人とその母親の30代女性を発見。服を着たまま飛び込んで3人を両腕の中に抱き込んだもの、深場で20メートルほど流された。足が川底に届くと急な水の流れを受けながら右足で踏ん張って立ち止まり、3人を抱きかかえて自力で川から引き上げた。

「成剛」のしこ名で10年活躍

川崎さんは中学校をを卒業後、相撲部屋に入門。

「成剛」のしこ名で1999年に三段目に昇進するなど、25歳まで
およそ10年間活躍した。


数々の体の大きな力士とぶつかり合ってきた川崎さん。
親子を救助した時のことを、次のように語る。

「3人を抱えて受ける川の流れは現役の時にも経験のない強さだった」

「母親の表情見て、力出せた」

救助された3人は救急搬送も必要もないとのこと。
川崎さんは子どもの家族から感謝の言葉を受けた。


川崎さんは当時を振り返る。

「無我夢中だったが、無事で何より。川の中で2人の子どもを助けようと必死になった母親の表情を見て、自分も普段出せない力が振り絞れた」
「救助できたから笑って話ができるけど、助けた時を思い出すと命に関わる水難事故の恐ろしさも痛感する」

佐賀広域消防局は8月下旬、川崎さんと今回の救助に協力した佐賀市川副町の
原口圭太さん(28)の2人を表彰する予定だという。

佐賀市では、他にも川に飛び込んで人命救助をした男性がいる。

沈む車から男女救出

2015年10月9日午前7時45分ごろ。

佐賀市高木瀬町長瀬の多布施川で、軽乗用車が転落し流されているのを
通勤中の男性が発見。

川に飛び込んで車内の男女2人をたった一人で助け出した。

救出したのは佐賀工業専門学校講師山田健太郎さん(26)。

川沿いを車で通勤中、転落した車を発見。

中からは「助けて」と叫び声が聞こえた。
運転席の女性はパニック状態で、逃げようと窓を開けたため、車内に水が
勢いよく流れ込み、一気に沈みだした。

山田さんは119番でレスキュー隊を呼び、すぐさま川に飛び込んだ。

専門学校で自動車整備を指導する仕事柄、
「水圧でドアが開かない可能性もある。窓を壊すため、潜って石を探すことも頭によぎった」
というが、足で踏ん張って何とかドアをこじ開けた。

川の深さは首まであり、流されそうになりながらも、女性の肩を抱え必死で
岸までたどり着いた。

さらにもう一度、車に戻って残る男性も救出。
この間、時間にしておよそ10分間。

「とにかく夢中だった」という山田さんは、「人の役に立てたと思うとうれしい」と語る。

まさに間一髪の救出劇だった。

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