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【恐ろしいジカ熱】ジカ熱流行で数万人の障害児が生まれる恐れ!!

「胎児」への影響が恐ろしい。
2016/07/28 UPDATE
 
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中南米やカリブ海地域で起きているジカ熱の流行により、ジカウイルスへの
感染に関連した障害のある新生児が今後、数万人生まれる可能性があると
の研究結果が発表された。

米国、英国、スウェーデンの合同研究チームが英科学誌ネイチャー・マイクロバイオロジー(Nature Microbiology)に発表した論文によると、ジカ熱のまん延が収束を迎えるまでに、妊婦約165万人を含むおよそ9340万人がジカウイルスに感染するという予測が立てられたという。

深刻な「小頭症」

感染しても8割が軽微な症状に留まるか感染に全く気付かないが、胎児には甚大な影響が及ぶ恐れがある。ジカウイルスはとの関連が指摘されている「小頭症」と呼ばれる脳の発達異常は、死産や深刻な障害を招くこともある。

小頭症とはは、頭蓋骨の縫合が早期に完成するために頭が極端に小さいものと、
脳の発育が悪いために脳体積が小さく、頭蓋腔の容積も拡大しないものの2つがあり、
知能の発達遅滞が顕著である。

前者は頭蓋骨癒合症の治療に準じるが、後者には有効な治療法がないことが多いとされる。

研究チームによると、ジカウイルスの影響を受けやすい妊娠初期に感染した妊婦のうち1~13%の胎児が、小頭症などのジカ熱関連合併症を発症していたという。

 この割合に基づくと、「中南米とカリブ海地域全体で数万人が、小頭症などの関連症状を発症する可能性が現実的にある」と、論文を共同執筆した米インディアナ(Indiana)州ノートルダム大学(University of Notre Dame)のアレックス・パーキンス(Alex Perkins)氏は指摘している。

 この数字に死産は含まれていないという。また、ジカ熱流行を受けて妊娠を延期したり中絶手術を受けたりする女性が出ることも考慮されていない。

 パーキンス氏はAFPに対し、この予測は「最悪のシナリオ」であると語ったが、今回の研究に関わらなかった専門家からは、研究チームの見積もりは控えめなものだとの声も上がっている。

 英ランカスター大学(Lancaster University)のデレク・ギャザラー(Derek Gatherer)氏は、ジカ熱に感染した妊婦から発達上の問題がある新生児が生まれる確率は最大29%との研究結果も出ていることから、最大で「50万人以上」の子どもたちが影響を受ける恐れがあるとの見解を示している。

感染から93日後も精子に残存

気をつけなければならないのは妊婦だけではない。

ジカウイルスに感染した男性の精子で、感染から93日後にもウイルスが
確認されたとする論文も発表された。

27歳のフランス人男性は昨年10月と11月にタイを旅行した際にジカウイルスに感染したとみられ、その後ジカ熱の症状が出たが、今年3月の検査で男性の精子はジカウイルスの陽性反応を示した。

 この男性の事例に関する論文は今週、英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された。

 これまで確認されていた最も長いジカウイルスの精子への残存期間は、発病後62日間だった。

ジカウィルスの歴史

ここまで感染が拡大してしまったジカ熱ですが、ジカウィルスの歴史は次のとおりです。

・ジカウィルスの存在は1947年から知られるが感染症の報告は従来ほとんどなかった
・2007年にミクロネシア連邦のヤップ島で、島民の約7割が感染するアウトブレイク(大規模感染)が起こり、初めて広く知られる
・2013年11月に、仏領ポリネシアでアウトブレイクが発生、患者数は数万人にも及ぶとされる。
・2014年1月に、仏領ポリネシアから帰国した日本人がジカ熱を発症し、日本国内における輸入感染症として、初の症例となる
出典: ladycate.com

ジカ熱の症状

・発熱、発疹、筋肉痛、下痢、浮腫等
・デング熱に似ている
・適切に治療すれば死亡率が1%未満
・4~7日で完全に回復する
・一度ジカ熱になると、抗体が体内に出来るため、二度と熱にならない
出典: ladycate.com

媒体蚊

・ネッタイシマカやヒトスジシマカが媒体すると言われる蚊
・ネッタイシマカは熱帯に主に生息。やぶ蚊とも言われる
・ヒトスジシマカは秋田県と岩手県が分布北限となり、それ以南に分布する
デング熱の媒介もする。溜まった雨水から発生しやすいので注意
出典: ladycate.com

まだまだ終息の目処が経たないジカウィルス。

これ以上の感染が拡大しないことを願うばかりである。

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