出典: hix05.com
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国立西洋美術館本館(東京都台東区)の世界文化遺産登録が決まった17日、地元の台東区役所では世界遺産委員会の審議中継をインターネットで見守っていた関係者が、喜びを爆発させた。
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会議室では、区議や区職員ら約60人が中継に見入り、午後5時すぎに登録が決まると、「やった」という歓声とともに大きな拍手が湧き起こった。登録推進運動の中心となった服部征夫区長と宮田亮平文化庁長官、西洋美術館の馬渕明子館長の3人は「本当によかった」と笑顔で手を握り合った。
服部区長は「準備を始めて10年、区にとっては悲願だった。これからは世界遺産のある町として、魅力を世界に発信していく」と胸を張った。宮田長官も「うれしいの一言に尽きる」と話し、「この遺産が世界中の人に愛される環境づくりが必要」と観光面などでの盛り上がりに期待した。
世界遺産委員会の開催地トルコではクーデター未遂が起き、委員会の審議が一時中断。西洋美術館の登録が先送りになる可能性もあり、16、17日に予定されていたパブリックビューイングは中止になった。現地にいる太田雅久区議会議長は、テレビ電話で「この1週間、いろいろなことがありすぎて」と目頭を押さえ、「この瞬間に立ち会えて本当によかった」と感激した様子で話した。
西洋美術館の前では、登録決定のニュースを見て駆け付けた近所の飯田みちよさん(45)が「クーデター未遂で登録が無理かなと思っていたが、よかった。地元住民としてうれしく、誇らしい」と喜んだ。
毎日美術館の前を通って登校しているという高校2年早瀬翼さん(16)は「こんなに身近な所で世界遺産ができるなんて」とびっくりした様子。同区の自営業戸村真二さん(60)は「登録でお客さんが集まり、地域がますます活性化してくれたら」と話し、万歳のポーズで記念撮影していた。
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