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【夏を目前に】お化けよりも人間の方が怖い!! 震えが止まらない実話厳選公開!!【PART8】

一生トラウマ
2016/07/19 UPDATE
 
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お化けなのか、人間なのかもわからない。
すべては”紙一重”

今日も震えが止まらない!!

幸せになれましたか?

もう7年前、まだ俺が学生だった頃の話

入学した時から半年近く住んでいたアパートが、
どうも不動産屋のミスで二重契約状態だったらしく、
裁判になって俺は期限内に出て行かないといけなくなってしまった。
不動産屋が菓子折りもって謝りに来て、期限内には必ず条件に合う
空き部屋を探すと言っていたのだが、タイミングが悪かったのか運がなかったのか、
どうしても条件に合う場所が見付からず立ち退き期限が来てしまった。

不動産屋も相当焦っていたんだと思う。
ほんとにギリギリになって「とりあえず1ヶ月以内に見つけるからひとまずここに臨時で
住んでほしい」と、とても俺の家賃じゃ住めないような賃貸マンションを紹介された。
つくりは少し古くて恐らく築20~30年くらいは経っていそうだが、
部屋は2つあるし風呂とトイレも別でかなりいい場所だった。

俺はあまりにも都合のいい話で当初事故物件を疑ったのだが、
不動産屋が言うにはそういう事もなさそうだ。
ただ、『夜中は少し治安が悪いので外出はなるべく控えてほしい』と念を押された。
俺は近くにヤクザでも住んでるのかな?と考えたが、まあ1ヶ月程度の事だし、
ほんとにヤバければ友達の所に居候でもすればいいだろうくらいに軽く考えていた。

が、入居してすぐにここがヤクザがいるとかDQNがいるとか、
そういう「ヤバさ」の場所ではないことに気が付いた。
色々あったので箇条書きにすると
・入居して2日目くらいに気が付いたのだが、他のフロアには人が住んでいるのに、俺が
 入居したフロアにはどうも俺以外に住人がいない

・ある日エレベータで自分の部屋にあるフロアについたらネコの鳴き声がする、どうも非常ベル
 のついた消火器とかの入っているスペースからするようなので、閉じ込められているのかと
 中を見たが何もいない

・2~3日に1回、深夜天井から何かをズリズリと引き摺るような音がする、最初上の階の住人
 の生活音か何かだと思っていたが、どうも天井裏からしているらしい

・エレベーターから俺の部屋のあるフロアに降りると、突然強烈な視線を感じる事がある、
 もちろん周囲を見回しても誰もいない

・朝目を覚ますとベランダにスーツ姿の男の人が立っているのがカーテンの隙間から見える、
 何事かと思ってカーテンを開けると誰もいない、ベランダに出てみると革靴が揃えて
 おいてあり、「おいマジかよ…」と下を覗きこんでも人が落ちた痕跡は無く、目線を足元に戻す
 と革靴も消えている

・これは何度も目撃したのだが、ハイヒールが靴だけでフロアを歩き回っている、しかも
 昼夜を問わず

・出かけて帰ってくるとバスルームに水が溜まっていたり、強烈に香水の臭いが残って
 いたりする

・時々エレベーター横の階段から女の人の笑い声が聞こえる、しかも普通の笑い声じゃなくて
 なんか狂ってるような

・週末の夜中の3時頃になると必ず外からベチャ…ベチャ…となんか変な足音?が聞こえる

・部屋で電話をしていると、混線してなんかうめき声のようなものが聞こえてくる事がある

そんな状態が続くので、流石に1週間目に不動産屋に苦情の電話を入れたら
「ほんとうに申し訳ない、深夜に外に出なければ実害は無いはずだから
もう暫らく我慢してほしい」とお茶を濁された。
まあ俺も実害はなさそうなのは解っていたし、あと2~3週間の辛抱と考えていたし、元々こういう事には楽観的なほうなのでとくに気にしていなかったが。
ただ、2回だけガチでビビった出来事があった。

夜中にトイレに行ったら玄関におばあさんが座っている。
カギはオートロックのはずだが…
ビビりまくった俺が「あのー」と声をかけるとお婆さんが
「お爺さんを待ってるんです、ここにいますよね」と聞いてくる。

いないと答えても、ニコニコしながら頑なにここで待つといって聞かないので、
埒があかないしとしょうがないから110番通報して連れて行ってもらう事にした。
暫らくしたら警察が来てお婆さんを説得して外に連れ出してくれたのだが、
ドアを閉めたとたんにドアが物凄い勢いで何度も叩かれ
「お爺さんをかえせーーーーー!」と絶叫された。
びっくりしてドアを開けたら白目剥いたおばあさんが警官3人に取り押さえられていた。
あのときのお婆さんの物凄い形相は今でも忘れられない。
もう一つはようやく入居できるアパートが見付かったと不動産屋から連絡があった日の事。
日曜で学校もなく、不動産屋から連絡がきたあと
何となく荷造りをしていたら、玄関からガサガサと音がする。

なんだ?と玄関へ行ってドアを開けてみると、30cmくらいのダンボール箱が置いてある。
不審に思いながらも中に入れて箱を開けてみると、
かなり汚い木彫りの人形ぽいものが入っていて、
裏にサインペンか何かで「幸せになれる人形」と殴り書きされている。

気味が悪いので人形を箱に戻して玄関の外に出し荷造りを再開していると、
また外からガサガサと音がする。
今度はなんだよ…と思いながらまたドアを開けると、さっきの箱の上に紙が置いてあり、
「幸せになれましたか?」と書かれている。
辺りを見回しエレベータや階段のほうも見てみたのだが、誰もいる気配が無い。

この頃になるとこのマンションの異様な出来事にもそこそこ慣れてきていた俺は、
「ああ、またか」と思いながら特に気にせず荷造りに戻ったのだが、
今度はトントンとドアをノックする音が聞こえて来た。

最初無視していたが、何度もしつこいので玄関をあけて怒鳴ってやろうとしたが、
ドアノブに手をかけたところでやめた。
なぜかというと、上手く説明できないのだがドアをはさんで何かすごく嫌な気配がする、
ほんと上手く説明できないのだが、全身がざわざわすると言えば良いのか、
なんかそんな感覚。

それでも外は気になるし、恐る恐るドアスコープから外を覗いてみたら、
20代前半~中盤くらいの女の人が立っている。
ただし、前身ガリガリに痩せていて髪の毛はボサボサ、両手に包帯巻いていたが…
「うわ…」とドアスコープから目を離そうとしたら、
そいつがドアスコープに顔を近づけくっきりとクマのある血走った眼で覗き込み、
「幸せになれたよね?なれたよね?」と聞いてきた。

その行動にフイを突かれた俺はびっくりして後ろへ倒れ、
暫らく放心していたんだが、そいつは多分それから1時間くらいずっと
ドアに張り付いて「幸せになれたよね?」と質問し続けていた。
声が聞こえなくなってから更に1時間くらい様子をみて、
ドアスコープから様子を見てみたのだが、
女の人はいなくなり人形の入った箱も消えていた。

その後俺はこの事件から2日後にこのマンションを引き払い、
ちゃんとしたところに住む事ができるようになった。
ちなみに、不動産屋にはこの事を全部話してどういう事なのか聞いてみたのだが、
不動産屋も詳細は知らないという。

そもそも、おかしな出来事が頻発するようになったのもつい2年ほど前からで、
元々は変な噂も自殺者が出たとか殺人事件があったとか
そういう曰くのある場所でもないらしい。
ただ、ある日を境に突然あまりにも異様な出来事が頻発するようになり、
あのマンションのあのフロアに入居していた人達は半年もたずに皆逃げ出し、
新しく入った人達もすぐに次々と出て行ってしまって今にいたるとの事だった。

だから俺のようなよほど切羽詰ったケースでも無い限り、
現在は入居の募集すらしていないのだそうな。

ちなみに夜中に外に出るなと警告したのは、
俺の前にあそこに入居した人が深夜「何か」に
追い掛け回され階段から転落し、結構な重症を負ったからだと言っていた。
「何か」と抽象的なのは、怪我した本人の証言があまりにも支離滅裂で
意味不明だったので、結局正体がわからなかったかららしい。

以上で俺の話は終わりです。
ちなみに、不動産屋から紹介されたアパートは特に何も無い普通のアパートで、
色々迷惑かけたからと家賃も少し安くしてもらえたし、
卒業まで普通に快適に過ごす事ができた。
それと例のマンションなのだが、2年前に近場を通る事があったので
寄り道して行ってみたら、完全に取り壊され駐車場になっていました。

ガード下の落書き

十数年前だけど地元に地下道っていうか線路の直下をくぐる道があったんよ
荒れ放題で落書きだらけだったんだけどその落書きの中で十数メートルに渡って
「こ こ で ひ と が こ ろ さ れ ま し た」
って長々と一文字ずつ書いてある落書きがあったんよ
学校でもみんながちょっと怖いから行きたがらないという程度の認知度
友達が夜、剣道の練習から帰るのにそこを歩いて通らないといけなくなったんだけど
途中でその落書きが見え始めて怖くなったから走って通り抜けることにしたそうなんよ

で、周囲はJRの敷地と大きい運送会社の敷地が半々になってて
車とか列車の音が絶えず聞こえてる場所なんだけど
友達が走っていたら、その車とかの低くて小さい「ブォー」とか「ゴォー」が
落書きを通り過ぎる瞬間だけ人の声と騒音の中間ぐらいの音で

「コーーー」「コーーー」「デーーー」「ヒーーー」「トーーー」「ガーーー」…

と聞こえ始めて恐怖がMAXになった友達は全力疾走したんよ
そしたら落書きを余計に早送りしてしまって

「コーローサーレ…」

になったので聞こえないように「わああああ!」と絶叫しながら走り抜けたそうだ
それ以後、友達は剣道の帰りはその操車場を大きく回り込んで帰るようにしたんだと

古着

よくネットで買い物をするのだが、最近はDVDなんかも発売した
ばっかのヤツがネット上でかなり安売りされていたり、購入の操作
自体も簡単で一度登録しておけば、俗にいうワンクリックで即座に
完了するので非常に便利でついつい要らんものまで買ってしまう事が多くなった。
だけど、今でも絶対に買わない物がある。

女の子と違って、ファッションに関心の有った若い頃なら別だが、結構
洋服を買いに行くのって面倒なんだよな。いざ店に入っても気に入った
商品が無かったりすると、もう一軒行こうなんて気力がなくて
これで良いか、なんてその店で決めてしまう。
その時も、休日に買い物に行こうかどうか考えていたんだが、ふと
ネットで探してみようか、と思い立った。

洋服っていうキーワードで検索すると、出てくる出てくる、もの凄い量。
「こりゃ、良いや」って、普段の洋服屋の店頭じゃお目にかかれない
カタログから選べる様な感じも楽しい。

コートが見つかった。デザインも気に入ったし、値段もそこそこの感じだ。
早速例のワンクリックをしようと思って、商品説明をもう一度見てみると
『中古良品。目立った傷等はなし、クリーニング済み』とあった。

「中古品か・・・」と一瞬迷った。DVDなんか中古だろうと画像がちゃんと
してりゃ問題ないけど、服は他人が着ていた物だし、どうするか?
少々悩んだけど、結局購入する事にした。



202:古着2/4:2008/05/10(土) 17:05:36 ID:vDpRTLAM0
一週間後、宅急便でコートが到着した。
洋服の中古品、要するに古着を買ったのは始めてだし、結構
緊張して商品をチェックしてみた。

キズは無いようだ。汚れも付いていない。試しに匂いを嗅いでみたが
クリーニングしたての例の匂いがするだけ。
「良いんじゃね?これ」と安心して翌日から早速会社に着て行った。

その夜、会社から帰宅して、財布や手帳を取り出そうと内ポケットを探った。
「あれ?手帳がねえぞ」
ビックリしてコートをまさぐると、確かに手帳らしき物の膨らみは有る。
どうしたのかと内ポケットを調べると、何の事は無い、穴が開いてやがった。
コートの裏地の中に、ポケットから滑り落ちた手帳が入っている。

「あちゃ~。やられたな」やっぱり古着は古着だ。安いだけ有る。
手帳を出そうと、それ以上のポケットの破れを広げない様に苦心して
手を突っ込むと、手帳以外に紙切れが入っていた。
よくティッシュなんかを入れたままクリーニングに出したみたいに
まるまった紙切れが出てきた。

「ちぇ、オマケ付きだ。ゴミが入ってやがる」

破かない様に、紙切れを広げてみた。



203:古着3/4:2008/05/10(土) 17:06:24 ID:vDpRTLAM0
それは、何かメモ帳の様な物が数枚と、レシートが一枚だった。
かすれた鉛筆で書かれた文字と数字がビッシリと書かれていた。

『○○金属¥250,000』とか『○○インダストリー¥500,000』
とかが縦に書かれて、その横に×印が書いてあった。

翌日、会社の同僚と居酒屋に行ったときに、この古着とゴミの話をした。
ひとしきり失敗談に笑っていた同僚が調子に乗って
「そりゃ絶対にサラ金の取立てメモだ。借金したヤツの恨みがこもってるぞ」
とか言うので、調子に乗った俺は
「ほら、こいつが呪いのメモ帳だ」
と、例の紙切れをテーブルに放り出した。女の子がキャーキャーと騒ぐ。

すると、紙切れを見ていた同僚の一人が言った。
「これ、本当にサラ金か?」



204:古着4/4:2008/05/10(土) 17:07:17 ID:vDpRTLAM0
「このリストって会社ばっかだろ?個人名が書いてねえし
だいたいサラ金って、銀行からも取立てんのか?」
言われてみれば、リストには銀行と信金とかも書かれている。

「こりゃ、借金は借金だけど、サラ金の取立てじゃなく借りようと
してる奴のメモじゃねえの?零細企業の社長とかさ」

メモにある無数の×印は、取立てが失敗したのではなく、借金を頼んで
断られた印で、数少ない○印は何とか借りられたって事じゃないかと言う。
計算すると、×が約1200万、○は300万で、殆どが×印だった。

考えすぎかとも思ったが、メモにある数字と×印がふるえているのを
見ると、零細企業の社長が寒空の下で、倒産の恐怖に震えながら得意先
に頭を下げに駆け回って、ダメだった結果を鉛筆で書いているシーンが
浮かんで来てしまう。

悩んだ末に、結局コートは捨てた。それ以来古着は買わない。
翌日になって、ふとゴミ箱に捨ててあった例のレシートを見たからだ。
一枚と思ったレシートは、実は二枚で、水にぬれたか何かでくっ付いていたのだ。

1995年12月24日、23時の日付のあるコンビニのレシートには
コーヒー3本と肉マンが3つと印刷されていた。イブの夜中にコーヒーと
肉マンを食べていた様なのだ。
そしてもう一枚には、翌日の25日、ファミレスでステーキ二つとお子様
ランチの3名の記録が載っていた。

そもそも借金云々だって単なる想像だし、
この3名だって家族かどうかも分からないんだよね。
ただね、この3人がクリスマスに楽しく食事をしたとは思いたいんだよな。
最後の晩餐じゃなくて。

いたずら電話

いたずら電話ってあるよな
電話番号を変える前、うちにもよく掛かってきてたんよ

取ってもしもし言う前に切る奴、終始無言な奴、ハァハァ聞こえる奴色々
ナンバーディスプレイなんぞ無い時代だったし対処のしように親は困ってたみたい
でも俺と姉はそんな暇なやつらを逆に面白がっててな

無言電話ならずっと切らずに放置して電話代増幅してやろうぜwとか
ハァハァ言う人にはわーっ!って大声出したりしてからかったりしてた

そんでその日もいたずら電話は掛かってきた
姉が出て、「いつものいつものw」っていう。どれー?って聞くと「無言!」
ってうれしそうに返してきた

俺たちはクスクス笑いながら今度はいつまで保つかな?とか言ってたんだが
突然姉が押し黙っちまった
どうしたん?ねぇ?って聞いても返事一つくれない
そんで今度は突然「ぃや!」とかいって切っちまった
なんだったの?って聞くと「気持ち悪いっぴぴぴ・ぴぴって聞こえてきた」
とか言い出す
ぴぴぴ・ぴぴってのは何だろう?俺も後に聞くことになるんだけど
FC音源で音程がぴぴぴ↑・ぴぴ↓って感じ・・・・・・わかりにくいな

しばらくしてまた電話が掛かってきた
姉はさっきのがそんなに恐かったのか出ようとしない
じゃ僕がっ、てでるとまた無言電話

姉は恐がって早く切れ早く切れって言うけど俺には面白くしかないし
内心姉の聞いたぴぴぴが聞きたかった
2分くらい粘ったかな?ついに電話の向こうから小さくだけどぴぴぴが聞こえてきた
一定のリズムで何度も何度もぴぴぴ・ぴぴ  ぴぴぴ・ぴぴ ぴぴぴ・ぴぴ
徐々に大きくなってる気がする・・・
子供心に少し恐いけど好奇心の方が勝りしばらくそれを聞き続けた
そしたら

う゛あぁああぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!

うわっ!電話を思わず切った
男の野太い声で苦しそうな叫び声、今でも覚えてる
その日の夜、親が帰ってきてから姉は電話を変えてと親に嘆願してた
よっぽど恐かったらしい
親も電話局に相談して電話番号を変える事と相成った
おかげさまで俺んちの電話番号はどんな電話帳にも載ってない。
載せないように手はずされてるらしい

まぁ、今から考えれば向こうの反撃以外何者でもなかったって
いやそれでおしまいな話だわな
ただすっげぇ気持ち悪かった
ぴぴぴも声もぴぴぴはなんか吸い込まれるなんかを感じた
後日談によれば恐らくはぴぴぴ聞こえてる間、俺も姉と同じように無口になってたそうだ
全然その気はなかった。というか姉の声なんかその時してなかったんだけどな
なんだったんだろう

嫁と姑

俺、二か月前まで病院で働いてたんだけどそこはホントにやばかった。
業務内容とかも法律違反しまくりでやばかったし幽霊も見たけど、
そんなこと関係ないくらいヤバイことがたくさんあった。

俺の担当の病棟にシズって祖母ちゃんが入院してて、
その祖母ちゃんが半身不随でほぼ寝たきりなんだけど
嫁さんの多香子さんて人は毎日毎日見舞い来てた。
シズさんは痴呆も進んでて、嫁さんが誰かすらわかんない状態だった。
それでも多香子さんは毎日来てて、俺たち職員も良い嫁さんだなーって思ってた。

美人だったし余計に。
でもあるとき、シズさんの部屋(個室)に体温計忘れてきたのに気付いて
部屋に行ったとき、俺は見ちゃいけないものを見た。
「はーい、あーんして?あーんは?」

多香子さんがシズさんに何か食べさせていた。
邪魔しないように、あとから出直そうと思ったけど、
多香子さんが持ってるものを見て動けなくなった。
多香子さんがシズさんに食べさせてたのは、
どう見ても使用済みのスポンジを細く切ったものだった。
いくらボケてるとはいえ、シズさんは口をあけない。

そしたら多香子さんは
「おーいクソババア?口開けろよ?」
と言って、割り箸をシズさんの口にねじ込んで無理矢理開けさせて、スポンジを押し込んでいた。
それ以上は見てられなかった。俺は走って婦長に知らせに行ったが、
「わたしたちは何も知らないのよ。」と言われた。要するに他言無用、忘れろってことだ。婦長たちも前から、多香子さんによる虐待に気付いてたんだ。

俺はそれがすごく怖かった。美人で優しい出来た嫁さんだった多香子さんの、
あのすごく楽しそうな歪んだ表情より怖かった。
でも、この話には続きがある。
それから半月もしないうちに、シズさんが亡くなったんだ。死因は誤嚥性肺炎だった。
誤嚥性肺炎てのは、食物あるいは食物以外のものを誤って飲み込んで起きる病だ。
俺は多香子さんのせいに思えてならなかった。

しかし、シズさんの引取に多香子さんはいなかった。
なんでだろう、と思っているとシズさんの息子さんが話し掛けてきた。
「先日、妻も亡くなったばかりなんです」と。息子さんも理由は言わなかったが、
俺はなんとなくシズさんの復讐のような気がしていた。



425:本当にあった怖い名無し:2008/05/14(水) 03:20:50 ID:0CAI4x1kO
それに、亡くなってからわかったんだけど
シズさん、ボケてなかったんだ。全部演技だったんだ。
遺品から出て来たシズさんの日記に、
多香子さんから受けた虐待が全部細く書いてあった。
唯一動く右手で必死に書いてたみたいだ。
そして、最後のページを見た時、俺は本当に怖かった。

「多香子死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね多香子死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね多香子多香子多香子多香子死ね死ね死ね死ね死ね死ね」

ひたすらそう書いてあった。文字は震えることなく力強く書かれていた。
人間の執念に心底恐怖した。
そして、ひとを呪わば穴二つ、って本当なんだと思った。
霊的な怖い話じゃなくてスマン。でも本当に洒落にならない怖い体験だった。

カニかまサラダ

俺が自衛隊にいた頃の話。
ある時期糧食班に臨時で行ったんだが、そのときの献立に「カニかまサラダ」があった。
これはブロッコリーとコーンとカニかまを芥子マヨネーズで和えてあるもので、俺の好物だった。

俺はブロッコリーをゆでる係りになり、大きなザルに盛られたブロッコリーの前に行った。
まず洗う。洗車機なみのジェット水流でじゃんじゃん洗う。
一通り洗えたらザルにあけ、それを持って切るための台の方へ移動する。
作業台にザルを置いた俺はふと気付いてしまう。

金属で出来たザルの中に、たくさんの米粒のようなものがついているのだ。
「これって米洗うザルだっけ?」
もし米用のザルだったら、飯炊き係りの先輩にドヤされる。
俺は慌ててザルを確認する。――大丈夫だ。
金属のザルの枠にはきっちり「野菜用」と書いてあった。
「・・・?じゃあこの米粒はなんだ・・・?」
俺は今度はザルではなく、米粒をじっくり見る。

ジェット水流で流したはずのそれは・・・ぞわぞわと蠢いている。
「ヒッ・・・」
目をブロッコリーの山に移すと、その白いモノは花部の裏にびっしりと貼りついたままだった。
「コラ○山士長!さっさとしろ!」
突然後ろから先輩に怒鳴られた。
「○田3曹・・・コレ・・・」
俺が恐る恐るザルを指差すと、先輩はめんどくさそうにザルを抱えた。

そしてそのままグラグラと熱湯が煮えている大鍋に無造作に全部放り込んだ。
「バーカ、気にすんな。どうせ和えちまえばわかんねーんだからよ」
以来、俺がカニかまサラダを食うことはなかった。
フジサワ カニかま140g
646円
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ニチレイ そのまま使えるブロッコリー 冷凍 500g  冷凍
359円
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