今年は5年ぶりの猛暑が来ると言われているだけあってか、既に気温が35度
前後になっている地域も出ていますね。
東京では、気温が40度超えになる可能性が懸念されています。
暑さが続くと不安になるのが、「熱中症」です。
室内にいても発症することがあるため、油断はできません。
そこで今回は、今からできる「酷暑対策」についてお話しします。
出典: healthil.jp
熱中症とは、気温の上昇に伴って体温が上がりすぎ、体にさまざまな障害を
来すことの総称を言います。
東京消防庁の調べによりますと、熱中症により病院へ搬送される患者数が
1年で最も多くなるのは、梅雨明けから8月頭にかけての時期とのことです。
これは本格的な暑さ到来を前に、まだ体が慣れていないのが最大の原因とされています。
出典: ameblo.jp
熱中症対策にはいろんなものがありますが、近年では「暑熱順化」の考え方が
浸透してきました。
この暑熱順化、意味は読んで字のごとく、熱中症にならないように「体を暑さに
慣らすこと」を指します。
人間には本来、外気が暑くなると汗をかき、体にこもった熱を汗とともに体外へ
逃すことで、体温が上がりすぎないようにする機能が備わっています。
しかし現代では、「冷房の効いた屋内に居すぎる」、「シャワーを浴びるのみで
湯船に浸からない」、「冷たいものを食べすぎる、飲みすぎる」などの生活習慣
が定着しています。
加えて運動不足、睡眠不足なども重なって、発汗による体温調節機能が弱まり、
自然には「暑熱順化」できない人が増えているのです。
それでは、どうすればいいのでしょうか?
出典: www.rme-kaigo.jp
まずは意図的に、「汗」をかく機会を増やしましょう!
ウォーキング、自転車に乗るなどの軽い運動、半身浴といった指導が医療機関では
行われています。
それでも汗をかかないという人は、運動や半身浴と併せて、発汗作用のある食品を摂る機会を増やしてみましょう。
香辛料やハーブ、熱い汁物などがオススメです。
また胃腸を温める効果がある温野菜は、体の機能を正常に戻す働きも期待できま
すので、少量の塩分と糖分の摂取も体の水分保持に役立つでしょう。
また、特に汗が出にくいタイプの人にありがちなのが、むくみを抑えるために
水分補給を控えてしまうケースです。
しかし、皮膚呼吸や排泄などでも水分は奪われていますし、そもそも水分がなけ
れば正常に汗をかくこともできません。
「喉が渇いた」と感じるタイミングでは、必ず水分を摂るようにしてください。
水分補給にお役立ちのコンビニメニューをご紹介します。
◯ドリンク類
ミネラルウォーターやお茶類をよく飲む方は多いですよね。
これでも良いですが、”熱中症対策用”の「塩分」や「糖分」がほどよく含まれた
ドリンクは必要な水分を身体に残し、汗をかきやすくする働きが期待できます。
◯フレッシュサラダ、野菜スティック、フレッシュフルーツ
生の状態の野菜や果物なら、植物自体が持つ水分から水分補給ができます。
出典: ryorisapuri.jp
発汗作用がある食べ物は次のとおりです。
◯香辛料
唐辛子類、ショウガ、ニンニク、ネギ、わさびなど
(辛味成分のある香辛料や香味野菜)
◯ハーブ類
バジル、しそ、ミント、パクチー、ローズマリー、オレガノなど
(食べると頭がシャキッとする効果も期待できますよ。)
◯他にも!
トムヤムクン、フォー、カレー、ビビンバ、麻婆豆腐(ナス)、キムチ、
寿司・刺身(わさびを効かせて食べる)など
また、冷房の効いた部屋にいる時間が長い方は、あえて冬に食べるような
アツアツスープのメニューを選んでみるのもいいでしょう。
うどん、蕎麦、ラーメン、具だくさんのみそ汁、淹れたてのコーヒーや紅茶など
仕事や学校など、毎日を涼しい屋内で過ごしている方は、体が冷えて汗をかきに
くい体質に陥りやすいものです。
真昼の炎天下の中外出する際に、その温度差に負けないように今から体質作りを
心掛けましょう!
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