緑茶に含まれる成分に、ダウン症候群の患者の認知能力を
向上させる効果が確認されたとする研究結果が6月7日、発表されました。
緑茶に含まれる成分に、ダウン症候群の患者の認知能力を
向上させる効果が確認されたとする研究結果が6月7日、発表されました。
出典: matome.naver.jp
21番染色体が3本あることにより、精神発達の遅れ、
特徴的な 顔貌、多発奇形を示す症候群です。
日本では新生児1000人に1人の割合でみられます。
原因は卵子や精子がつくられる過程で、
染色体がうまく分かれないことによります。
まれに21番染色体が別の染色体に結合しているために
起こることもあり、また、受精後の初期の細胞分裂の際に、
染色体の不分離が起こるモザイク型も、ごく少数ですがあります。
症状の現れ方は、乳児期には体の筋肉が軟らかく、
体重の増えもよくないことがあります。
半数に心臓の異常がみられ、その他、腸の奇形や
白血病などがみられることがあります。
知能や運動の発達は遅れ、通常の子どもの
2倍くらいの時間がかかります。
年長児でも知能指数は30~50くらいですが、
成人では就業している人も少なくありません。
“これも思わぬ発見の例ですね。データ解析でこういったことをもっと増やせる。
緑茶成分 ダウン症患者に効果 | 2016年6月7日(火) - Yahoo!ニュース https://t.co/fxccVW5xwq #Yahooニュース”
“緑茶の成分、ダウン症患者の認知能力向上に効果 研究 https://t.co/lMq70u1LJp”
afpbbcom フォローする 2016-06-07 13:46:07出典: androck.jp
英医学専門誌「ランセット・ニューロロジー」に掲載された論文によると、
1年間の臨床試験で患者の記憶力テストや行動テストの評価が改善し、
肯定的な影響は試験終了から6か月間続いたといいます。
脳検査では、緑茶に含まれている化合物
「没食子酸塩エピガロカテキン」によって、
脳の神経細胞の接続方法に改変が起きたことが明らかになりました。
臨床試験では若年成人のダウン症患者84人を2つのグループに分け、
一方には没食子酸塩エピガロカテキンを45%含有する
カフェインレス緑茶サプリメントを服用した上で、
毎週オンライン上の認知訓練を受けてもらいました。
もう一方のグループにも同じ訓練を受けてもらいましたが、
服用したのはプラセボ(偽薬)でした。
試験開始から3か月後、半年後、1年後にそれぞれ認知テストを
受けてもらったところ、大半の項目では変化がないか、
あってもごくわずかでしたが、記憶パターンや言語想起、
適応行動など幾つかの項目で、緑茶サプリを服用したグループの評価の方が
著しく高いことが分かりました。
また、緑茶グループの評価は時間の経過とともに向上していたのです。
論文の上級執筆者でスペイン・バルセロナの研究所
『ゲノム調節センター』に所属するマラ・ディアセン研究員は、
「今回の研究結果は”治癒”とみなすべきではないが、
患者個人の”生活の質”の向上につながるツールになり得る」と
声明を出しています。
仏パリの「脳・脊髄研究所」のダウン症専門家は、
今回の研究成果について「大きな前進」としながらも、
安全性と有効性を確認する必要性を指摘しているということです。
あくまでも、「治癒」ではありませんが、
安価で手に入り易い緑茶に含まれる成分で、
こんなにも凄い効果があるなんて驚きですね。
また、エピガロカテキンは強力な抗酸化活性を示し、
がんを含む多くの疾患に対して治療効果を有するのではないか、
と言われているため普段の生活にとりいれてみるのも
いいかもしれません。
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