出典: ghibli.jpn.org
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三鷹の森ジブリ美術館は、
東京都三鷹市にある三鷹市立のアニメーション美術館。
そこでいくつかの短編映画が毎日上映されているが、
その中の一つ
『星をかった日』というタイトルの短編映画が
ハウルの動く城のサイドストーリーである、
ということはご存知でしたか?
とは言っても、裏設定としての話であり、
表向きは全く別の作品となっています。
この『星をかった日』は、
イラストレーター井上直久さんが描いた漫画
「※イバラード物語」と「迷路の町で聞いた話」
画集「イバラード」
絵本「イバラードの旅」
をもとに、宮崎駿監督が作成しました。
※イバラードとは、井上直久さんが描き続けている空想(ある種現実)の世界のこと
以前より宮崎監督は「イバラード」の漫画や作品を
何度も読み返し、映画にできないかな?と考えていたそうです。
ある日二人でおやべりをしている時に
『星をかった日』という絵本を作る話を聞き、
これなら、イバラードの映画が作れる!と思い、
「ぜひ作ろう!!」と話が弾んだようですが、
井上直久さんの中では主人公は「女の子」
宮崎駿さんの中では主人公は「男の子」
というイメージをどちらも譲れず、
お互い忙しくなり、時間が過ぎてしまいました。
それから2年程の間
「星をかった日」が絵本になることはなく、
宮崎さん自身もときどき思い出すだけ・・・になってしまったそうです。
出典: pbs.twimg.com
『ハウルの動く城』の作成が終わり、
宮崎監督のスタジオに「隙間」ができました。
────── 美術館の映画を作るチャンスだ!
なんと、宮崎駿監督は井上さんに内緒で
『星をかった日』の絵コンテを作ってしまいました。
それも、主人公は「男の子」で!
(自分の仕事は意地でも曲げたくないようですね)
その絵コンテを井上さんの元へ
鈴木プロデューサーに≪持って行ってもらった≫そうです。
(この時点でまだ井上さんは絵本を完成させていません)
一種のルール違反であることを宮崎監督も分かっていて
少しバツが悪かったのかもしれませんね。
しかし、その絵コンテを見た井上さんは喜んでくれたそうで、
こうして『星をかった日』が作られていきました。
出典: quiizu.com
映画自体は、ハウルの動く城とは
関係のない内容となっていますが、
登場人物
主人公 ノナ = ハウル
綺麗な女性 ニーニャ = 荒地の魔女
という裏設定があります。
これは、2012年のニコ生での
鈴木敏夫さんと押井守さんの対談により明かされています。
井上さんもこれについては
宮崎駿さんから直接聞いていたそうですが
やはり引っかかる点があったそうで ↓
@akipcs こちらこそ、ありがとうございます。鈴木さんが言ったという、ニーニャとノナ君が後の荒れ地の魔女とハウルだという説、私は宮崎駿さんから直接聞きました。あの魔女とはあんまりだ、せめてサリマン先生にしてくれと(笑)言ったんですが、イヤそうなんですとゆずられませんでした。
iblard_INOUE フォローする 2013-10-11 12:32:02なんと、ここでも
宮崎駿監督は譲らずの精神を発揮したようです。
ナノ(ハウル)とニーニャ(荒地の魔女)が
この映画でどのような絡みがあるかは、
是非、三鷹の森美術館へ足を運んで観てください。
予備知識として
ナノの声優は人気俳優「神木隆之介」君
ニーニャの声優は「鈴木京香」さん
そして、本編には
モグラの<スコッペロ>:若山弦蔵さん
カエルの<メーキンソー>:大物俳優の・・・大泉洋さん!
が登場します。
意外な声優陣で、ファンにはたまらないですね!
是非、三鷹の森に足を運んで観てくださいね!
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