ジブリ作品『かぐや姫の物語』をご存知でしょうか。
昔話「竹取物語」をモチーフとした作品ですが、手書きの繊細な絵が美しく、今までになかった映画として話題となりました。
カンヌ映画祭で上映され、海外での評価も高く大絶賛された作品です。
今回はそんな『かぐや姫の物語』についてご紹介します。
映画公開当時も話題となったのは映画のキャッチコピーでもある、『姫の犯した罪と罰』の意味でした。
ジブリ映画には各作品に作者の思いや隠れた設定などが潜ませてあり、それを紐解きながら楽しめるのも魅力の1つですね。
見る人によって解釈や感想が全く変わってしまうのがとても面白いです!
今回は、キャッチコピー『姫の犯した罪と罰』にあるかぐや姫の罪は何だったのか?そしてその罪を償うための罰は何だったのかを調べてみました。
あらすじは日本昔話の竹取物語(かぐや姫)とほぼ同じです。
相違点としては、かぐや姫が竹の中からではなくタケノコの中から生まれることと、子どもの頃よく遊んでいた捨丸の存在、引っ越し後の家出の教育係の女性はオリジナルのようです。
あとは私たちの良く知る竹取物語と同じですが、宴会の最中に猛ダッシュで元の家に帰る様子など私たちのイメージするかぐや姫とは違った面も見れます。
出典: niji.lomo.jp
『姫の犯した罪と罰』については様々な解釈があります。
その中でも話題となったのはこちらです。
どの解釈も素晴らしいですね。
罪と罰の解釈は作品を見る側が決めることなので、どれが正解とかはないと思います。
しかし、個人的に私が「これ!!」と納得したのは、月と地球を仏教の煩悩に支配されている状態と涅槃とに例えた解釈です。
あくまで個人の感想なので、これが絶対というものではありませんが、私はとても腑に落ちました。
色々な見方を知ったうえで、作品を見てみると一層面白く感じますね。
高畑勲監督の才能を改めて感じますね。
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