日本はダムなどの貯水施設が豊富で水の品質も非常に高く、 おいしい水道水が飲める水に恵まれた国です。
蛇口をひねれば水が出てるのが当たり前で、水が飲めなくなる環境なんて想像し難いですよね。
しかし、災害や事故、断水といった命に関わる極限の状況に陥った時はどうにかして水を確保しなければなりません。そこで今回は、もしもの時に役立つ「飲み水の作り方」をご紹介したいと思います。
日本はダムなどの貯水施設が豊富で水の品質も非常に高く、 おいしい水道水が飲める水に恵まれた国です。
蛇口をひねれば水が出てるのが当たり前で、水が飲めなくなる環境なんて想像し難いですよね。
しかし、災害や事故、断水といった命に関わる極限の状況に陥った時はどうにかして水を確保しなければなりません。そこで今回は、もしもの時に役立つ「飲み水の作り方」をご紹介したいと思います。
地震や水害などの自然災害によりライフラインが寸断されると、真っ先に困るのが水の問題です。身体の6~8割を占めている水は、生命を維持する上でたくさんの重要な役割を担っています。
しかし、そんな飲み水がどうしても確保できず生命の危機に陥ったとき、自身の排泄した尿で生きながらえたという話は珍しくありません。
では一体、尿をどのようにして飲み水に変えると言うのでしょうか?
①まず地面に大きな深い穴を掘り、清潔な水を受けることのできる容器を掘った穴の真ん中に置きます。そして尿は全て、水を受けるもの中ではなくその周りに放出してください。
②次に、大きなビニールシートまたは防水のシートを掘った穴の上にかぶせます。飛んでいかないようにコーナーは大きな石で止め、水受けから約10~20cm離れるようにしておきます。
③水受けからちょうど真上の部分が少し下がるように石や缶などを置くと、そこが結露と蒸留の焦点となり昼間の日照時間に太陽光線によって尿が土から蒸留し始めます。
④その結果、蒸発してきた水分がシートの上に集まり水受けにたまっていくという仕組みです。
災害時は手段を選べませんが、尿に限らず泥水でも海水でも、摂取するにはまず浄水する必要があります。このような知識を知っておくだけで、もしもの時に役立つこと間違いありません。
尿を飲料水にするなど普段想像もしないことですが、実際に国際宇宙ステーション(ISS)では尿を再利用して飲料水にするなどし、大切に使っています。
2009年に尿から飲料水を再生する装置の利用が始まり、ISSでの尿処理は蒸留装置を使っているとのこと。
ヒータで尿を含んだ水を加熱して水蒸気を作り、冷却し水に戻して不純物の97%を除去します。
ちなみに、日本人で最初に尿を再生した水を飲んだ宇宙飛行士は若田光一さんで、若田さんは濾過技術の高さに感動し、その場でその水で乾杯したそうです。
一体どんな味がするのか気になりますね。
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