駅や商業施設でエスカレーターを
使用する方は多いと思います。
エレベーターとは違い、
お目当てのフロアーに気軽に立ち寄れて便利ですが、
誰が決めたかわからないマナーがありますね。
『急いでいる人のためにエスカレーターの片側をあける』
というマナーです。
このマナーに対して異議をとなえた方がいました。
エスカレーターを利用する方へ…
利用する皆さんが安全に乗り降り出来る様に、エスカレーターは歩かないで下さい
利用する中には障害などで介護者や補助犬と並行して乗らなければならない場合があります
どうか皆さんのご協力、ご理解を宜しくお願い致します
#拡散希望
障害や介護・補助犬と並行して乗らなければならない場合は
側をあけることができないのです。
確かに、エスカレーターは階段の
上り下りがつらい人が利用するものです。
言われてみれば歩く必要があるのでしょうか?
この注意喚起をより強く実感した方もいました。
一般社団法人日本エレベーター協会のホームページによると
エスカレーターというのは「ステップに立ち止まって利用する」ことを
前提にして作られているのだそう。
しかし、急いでいる人のために片側を空けるという
とんでもマナーがはびこったことにより、
エレベーターが突然停止したり、エレベーターから落ちてケガをする
という事故が多発しているといいます。
つまり、片側を空けるという行為はマナーでもなんでもなく、
単純に自分自身を自ら危険にさらしているということ。
安全性の面から見ても片側を空けるのはナンセンスな行為なのです。
また、英国ロンドンで行われた実験により、エスカレーターの片側を空けることなく、
両側ともに立ち止まって乗ったほうが
移動効率が3割ほど良いということも分かっています。
片側に乗るためにずら~っとできた長い列を考えれば、
その結果に納得できるというもの。
急いでいる人は階段を使い、
エスカレーターは歩かずに両側にバランスよく乗る。
こうしたほうが混雑の緩和につながるのです。
それでも、朝晩の通勤時間帯はどうしても周りの目が怖く、
片側を空けておきたくなるもの。
こうした正しいマナーが普及するまでは
駅での混雑時だけ片側を空けておき、
ショッピングセンターやデパート、
混雑していない時間帯の駅では
片側空けをやめる……
というようにTPOに
合わせて対処をするといいかもしれません。
階段なら好きなだけ歩けますし、
エスカレーターで歩いたからといって
それほど時間に差があるようには思えません。
いつの間にか『片側に寄る』という習慣が
できてしまったエスカレーターには
そのようなマナーはありません。
子供の手を横繋ぎにしている
ステッカーもあります。
もう一度禁止事項を見直し、
施設側も分かりやすいようにもっと
大きく表示してはどうでしょうか?
混んでいるときは片側を空けずに両側に乗り、
空いているときにはまあ、片側を空けてあげれば。
混んでいるときに、いるのかいないのかわからない、エスカレーターを歩きたい人だけのために稼働率を50%も下げる必要はないと思います。どうしても歩きたい人は階段を使えばいいのです。