アレルギーは甘え！？とんでもない勘違いが起こしたトラブルとは？？

近年では細かい検査によって、さまざまなアレルギーがわかるようになりました。

人によってはアレルギーが、時に命に関わることもありますね。

呼吸困難や意識不明の重体を引き起こす場合も。

重大なアレルギーを持つ方は、日常口にするものに、敏感にならざるを得ません。

しかし、そんなアレルギーを「好き嫌い」だと片づけてしまうとんでもない人もいるようです。

そんな勝手な考え方の人が引き起こしたトラブルがあります。

Cさんの妻のＡ子さんは魚貝系のアレルギーを持っていました。

Cさんは、実家の母親にＡ子さんがアレルギーがあることを伝えます。

しかし、実家に帰ると食卓には妻のアレルギーである魚貝系の料理ばかりが並びます。

Ａ子さんは、薬を飲みながら「お母さんが作ったものだから」と食べていました。

見かねたCさんは、母親に「アレルギーだから、料理に気をつけてほしい」と再度頼みます。

その後、アレルギー食材が食卓に並ぶことはなくなりました。

また、Ａ子さんが妊娠したこともあり、実家に帰る機会も減ったそうです。

ある日、妊娠中のＡ子さんを連れ、久しぶりに実家を訪ねたCさん。

Ａ子さんは妊娠のためアレルギーの薬を飲んでいませんでしたが、食卓にはそういった料理は並んでおらず、和やかに家族で食事をしました。

ところが、その夜、Ａ子さんはアレルギー発作を起こし、病院に運ばれてしまいます。

幸いＡ子さんもおなかの赤ちゃんも無事でした。

Cさんは母親に料理の事を問い詰めました。

母親は料理のダシや下味に、Ａ子さんのアレルギー食品を使ったと言いました。

「アレルギーは好き嫌いからくる甘え」だと言う母親。

Cさんは激怒しました。

Ａ子さんは母親がいなかったため、Cさんの母親と仲良くしたいと願っていたようです。

しかし、Cさんはこの事実をＡ子さんに告げ、実家とは距離を置くようになったそうです。

Ｅ子さんの近所に住むＦさんは、思い込みが強く、かなり図々しい人だったようです。

招いてもいないのに、昼でも夜でも構わず、家に上がり込んできました。

そんなＦさんに、うっかり自分が軽いそばアレルギーだと話したＥ子さん。

すると何の説明せず、Ｆさんはそば粉の入ったクッキーをＥ子さんに食べさせたそう。

知らずに食べたＥ子さんに「これ、そば粉入りだけど、食べられるじゃない！」と言いました。

Ｅ子さんはそのあとじんましんで苦しみ、以後、Ｆさんとのお付き合いをやめたそうです。

そんなある日、自宅の玄関先でＥ子さんは、近くで怒鳴り合う声を耳にします。

するとＦさんが、Ｅ子さんの家に飛び込んできました。

続いて、近所のＢさんもＦさんを追って入ってきて、家の中で大乱闘。

ＢさんがＦさんにつかみかかり、「人殺し！大ウソつき！死ね！」と罵声を浴びせます。

Ｆさんは泣きわめきながら「私知らない、私のせいじゃない！」と叫びます。

Ｅ子さんは、警察を呼び、どうやら事は収まりました。

その後、近所の人から聞いた話によると、Ｂさんには2歳ぐらいの孫がいて、アレルギーがあるため、お嫁さんに確認しないとおやつをあげられなかったそう。

するとＦさんが「アレルギーは甘え」と言い出し、「何度か食べさせれば治る」とたきつけたそうです。

それを真に受けたＢさん。

孫にアレルギー食材の入ったお菓子を食べさせました。

結果、お孫さんは意識不明の重体となり、入院してしまったそうです。

そしてＢさんは自分のしでかしたことに気付き、Ｆさんに詰め寄り、大乱闘になったようです。

その後、残念ながらお孫さんは亡くなり、Ｂさんは自殺。

Ｆさんは今までのこともあり、近所からのけ者にされ、精神を病んでしまったそう。

「アレルギーは甘え」なんて、とんでもない勘違いです。

勝手な思い込みで、誰かの命を脅かすような、軽はずみな行為はやめてほしいものですね。