子供の頃、「はないちもんめ」を見たことはあると思う。
友達と手を繋いで、体面に列を作り、「〇〇ちゃんが欲しい」という形で友達の名前を指名しあう。
その後じゃんけんを行い、負けたほうの指名された子は買ったほうの列へ。
そして遊びが再開するような内容だ。
「はないちもんめ」は英語で書くと「花一匁」と書く。
分解すると花が一匁(=3.75g)を示す言葉だ。
ここで花の重さが題名として使われている理由は、
当時子供一人あたりの値段を花一匁と同等の値段で売り買いされていた。という説がある。
つまりこの題名は、花の値段のことを言っているんではなく子供の値段のことを言っている。
ここまで読んでわかる方がいるかもしれないが、「人身売買の内容を含んだ歌」なのだ。
遊郭があった江戸時代~明治時代、貧しくて生活の子供の人身売買を行うことも珍しくなかったという。
はないちもんめでは、じゃんけんをして勝ち負けをする。
はないちもんめの由来が人身売買なら、
「勝って」は「買って」、
「負けて」は「値段をまけて」という意味にとれてくる。
これはとても子供の間で簡単に歌われていいものではないのだ。
とおりゃんせには、二つの説がある。
1.間引き説
2.神隠し説
歌詞には天神様という言葉が使われており、神が関係するのは間違いない。
ちなみに、舞台とされているのは神奈川県小田原市国府津(こうづ)の菅原神社だと言われている。
ここの関所が非常に厳しく、取り締まりが激しかった。
行きはよいよい、帰りが怖いというのはこの関所を通る時の話だという説がある。
また、手形なしで通ってしまえば極刑とのことだ。
童謡にはこういった怖い側面が多々ある。
著者も、かごめかごめやとおりゃんせを聞いた時にはこのことを考えてしまいそうな心持である。
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