結婚式に招待された場合、女性はドレスを着ますが、着物でも問題ありません。
若い女性なら振袖を着用してもいいでしょう。
しかし、振袖を着用するときに注意しないといけないことがあります。
ある女性が友人の結婚式で振袖を着用し、トラブルになってしまいました。
いったい、何がいけなかったのでしょうか。
ある日、Aさんは友人の結婚式に参加しました。結婚式の参加者は親族のみでしたが、Aさんは新婦と仲が良かったこともあり、特別に招待されたんです。Aさんは、お母さんから譲り受けた振袖を着用して式に参加します。
Aさんの席は、新婦の従姉妹たちと同じで、年代が近いため、楽しいひと時を過ごすことができました。しかし、歓談のときに席を訪れた新婦の様子は少し変です。「おめでとう」と声をかけても、「…うん」と浮かない返事。お色直しの時間もあったので、Aさんは「時間がなかったのかな」ぐらいにしか思いませんでした。
新郎新婦のお色直しが終わったころ、新婦のお母さんがAさんの所へ来ます。新婦のお母さんに非難されたAさんは、そこではじめて自分の失態に気付きました。
お色直しで新婦が着ていたのは、白地にピンクの模様が入った引き振袖です。Aさんが着ていた振袖は、ベージュでオレンジの模様が入っていました。デザインや色は違うものの、新婦の衣装と被ってしまったんです。
その後、Aさんは新婦に謝罪のメールをしますが、新婦からの返事は「あなたにはがっかりです」でした。それ以来、気まずくなってしまい、Aさんと新婦は疎遠になります。
結婚式に参加するとき、白系の洋服は避けるのがマナーです。着物でも同じで、白系は避けましょう。振袖なら柄が入っているから大丈夫と考える人もいますが、柄が入っていても関係ありません。
袖の長さにも注意が必要です。振袖は袖の長さで、大振袖と中振袖に分けられます。大振袖は振袖の中でも格が上で、結婚式で新婦が着ます。なので、振袖を着るときは大振袖はやめましょう。成人式の振袖は大振袖が多いので、成人式のときに着た振袖での参加はおすすめできません。新婦がお色直しで振袖を着ないなら、大丈夫です。
友人の晴れの日をお祝いしたくて結婚式に参加したAさん。それが、振袖のせいで最悪の思い出になるとは思わなかったでしょう。恥ずかしい思いをするのが本人だけならいいんですが、招待した人も恥かしい思いをしてしまいます。ぜひ、みなさんも結婚式に参加するときは注意してくださいね。
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