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家に帰ると風呂場から彼女と男のイチャつく声が!俺(ソファーでドアを塞いで閉じ込めてやる) → 彼女『あれ?開かない』男『え?何で?』 → その間に俺は…

家に帰ると風呂場から彼女と男のイチャつく声が!俺(ソファーでドアを塞いで閉じ込めてやる) → 彼女『あれ?開かない』男『え?何で?』 → その間に俺は…
2018/05/12 UPDATE
 
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家に帰ると風呂場から彼女と男のイチャつく声が!俺(ソファーでドアを塞いで閉じ込めてやる) → 彼女『あれ?開かない』男『え?何で?』 → その間に俺は…



俺とA子は

付き合って2年くらいだった。


結婚もそろそろかなと

意識し始めてて、

婚約まで行かなくても

両家の両親には挨拶を

済ませてあって婚約に近い形だった。

俺は一人暮らしで

A子に合鍵を渡してあったので、

ちょくちょく俺が帰ってくる前に

ご飯を作って

待っててくれたりもしてた。


ある日、

仕事中に具合が悪くなって

早退をさせてもらった日の事。

熱っぽくて

少しフラフラしながら

家路に着くと見た事のない靴と

A子の靴がある。

玄関脇の風呂場からは

何やら笑い声と共に男の声もする。


(あれれ、こりゃやられちゃってるかね)

とか思いながら

物音を立てないように

こっそりと部屋に入って辺りを見回すと

脱ぎっぱなしの洋服が

その辺りに散らかっていた。

ご丁寧に肌着まで

散乱してる有様で、

何も言われなくても

状況を把握する事が出来た。


(ここで改ページします)




状況を把握してくると、

段々と腹が立ってきて、

何かないかなぁと

周囲を見ると昔買った

安物のソファーが目に入った。

風呂場は玄関脇にあるので、

比較的狭い通路になっている。

扉は通路側に開くので、

風呂場の扉の前にソファーを設置。

これだけだと心配だなとか考えて、

ソファーの上に

ホームセンターなんかで売ってる

シルバーラックをそっと乗せておいた。

何も知らない風呂場では

キャッキャウフフと何やら騒々しい。

締め出した事で

少し余裕が出てきたのか、

携帯を置いてるんじゃないかと

思って探してみると

二人分の携帯を発見。

どちらもロックが

かかってないので

簡単にメールやら

電話帳を確認できた。

男の方の携帯には

メールにはA子の他にも

本命の彼女と思しき人との

やり取りがあったので、

メールを送ってみた。

(ここで改ページします)



内容は

「はじめまして、俺男と申します。

現在、我が家の風呂にて

B男さんと私の彼女が

お風呂でイチャイチャしておりましたので

ご連絡差し上げました。」

これだけでは

信じてもらえるか分からないので、

部屋に散乱してる二人の服

を写メで撮って添付して、

俺の連絡先も合わせて送信。


作業に没頭してると

風呂場が少し騒がしくなってきた。

どうやらドアが開かない事

に気がついたらしい。


A子「あれ?開かない?」

間男「え?何で?」

タバコを吸いながら

観察してると

俺の電話に見慣れない

番号でかかってきた。

聞かれないように

ベランダへ静かに出て電話に出る。


俺「はい、俺男です。」

B子「もしもし、

間男の彼女のB子と申しますが、

俺男さんでしょうか?」

声を聞いた限りでは

結構しっかりしてそうな女性。

家に帰ってきて風呂場で

イチャイチャしてる二人に

気がついて風呂場に

隔離した事を簡単に説明。

B子の家は

俺の家からそれほど

遠くないようなので、

俺の家の住所を教えて

すぐに向かうとの事だった。

その間、風呂場は

とても騒がしい事になってた。

具合悪くて早退してきたはずなのに、

そんな事もすっかり忘れて

風呂場前のソファーまで行く。

人の気配に気がついたの

か風呂場が静まるけど、

お構いなしに声をかけてみた。

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俺「ああ、お楽しみのとこ

悪いんだけどね、

もうちょっとそこで

待っててくれるかな。」

A子「え?は?何で?何でいるの?」

俺「これから色々連絡しないと

いけない人とか多いからさ、

連絡終わるまで

お風呂でも入ってゆっくりしててよ。」

そういうと部屋まで戻って

自分の携帯から

A子の両親に連絡を取った。

不思議と落ち着いてる自分に

おかしな気持ちになったけど、

淡々と説明した。

母親は信じられない、

何かの間違いではとか

言っていたけど、

現在風呂場で男とハダカで

締め出してると伝えると

両親揃って来ると言う事で

慌てた様子で電話を切った。

俺と彼女の共通の友人にも

連絡して現状の説明と

合わせて根回しをしておいた。

中にはA子と同じ会社の子もいたので、

そっちの方も期待してたところも

あったかもしれない。


あらかた連絡も終わると

俺の電話が鳴ったので

出るとB子からだった。

近くまで来てるのでと

言う事で分かりやすい位置まで

教えて迎えに行く事にした。

その間に出られても困るので、

シルバーラックの上に

テーブルを乗せて出て行くことにした。

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教えた場所まで行くと

B子らしき女性がいたので

声をかけると本人であるとの

事で改めて挨拶。

そこで突然連絡をした事

を謝罪した後に

現状の説明を再度した。

道すがら話を聞くと、

B子は間男の婚約者だと言う事、

3ヵ月後には式も控えていた

と言う事が分かった。

泣きそうな顔をしながらも

冷静に勤めようとする

B子を強い女性だなと関心してた。


家に到着すると

外まで聞こえるんじゃないかと

言うくらいにA子と間男が騒いでた。


A子「俺男!いるんでしょ!

ここ開けて!話を聞いて!」

間男「おい!こんな事して

タダで済むと思ってるのか!

今なら許してやるから、ここ開けろ!」


熱でおかしく

なってたかもしれんけど、

何だかその光景が

面白くて声を出して

笑ってしまった。


A子「何笑ってるのよ!

いい加減にして!誤解なの!」

間男「お前何笑ってんだ!

早くここを開けろ!」


このままじゃ部屋まで

いけないなと思って

テーブルをどかして、

先に俺がソファーを越えた後、

B子の手を取って

ソファーを乗り越えた。

その時、我慢できなくなったのか、

B子が風呂場に向かって静かに、

でも迫力のある声で話しかけた。

(ここで改ページします)



B子「間男。」

間男「B、B子!?何でお前がいるんだ?」

B子「俺男さんに連絡してもらってきたの。

初めは信じられなかったけど、

部屋に散らかった洋服とか

見ると事実みたいね。」

間男「待って!違うんだ!誤解だ!」

B子「何が違うの?誤解って何?

まさか他人の家で洋

服脱いで女の人と

お風呂に入る理由が他にあるの?」


それだけ言うと

B子は部屋に戻ってきた。

風呂場ではまだまだ騒がしいが、

放置しておく事にした。

B子「あの、差し支えなければ

私と間男の両親も

呼びたいのですが、構いませんか?」

俺「ああ、状況を

知ってもらわないといけませんね、

二人ともハダカのはずですけど、

それでいいなら私は構いませんよ。」

今考えると、

俺が二人のハダカが何だと

言う必要もなかったと思う。

というよりも、

B子の話では間男の家も

近いような言い方だったのに驚いた。

(ここで改ページします)



初めに間男の家にかけたのか、

落ち着いて話をしていた

B子だったけど、

次にかけた自分の両親で

あろう電話には

涙ながらに事情を説明してた。

傍で聞いてる俺ですら

聞き取れないので、

電話を代わる事にした。


俺「もしもし、お電話代わりました、

俺男と申します。」

B母「え、あ、はい。B子の母でございます。」

俺「B子さんが話せる状態では

なさそうなので、

私が代わりに説明させていただきます。

B子さんのお父様はご在宅ですか?」

B母「えぇ、家におります。

それで、どういった事なのでしょう?」

俺「簡潔に申し上げれば、

私の家で私の彼女とB子さんの婚約者の

間男さんが一緒にお風呂に入っておりました。」

B母「え?誰と?」

俺「私の彼女のA子です。

洋服が部屋に散らばってますので、

二人ともハダカであると思われます。

現在、二人は風呂場に隔離しておりまして、

A子両親を私の家に

呼んでいるところとなっています。」

B母「そんな・・・」

俺「B子さんと間男さんはご

婚約されていたと言う事ですので、

出来ればご足労ですが、

私の自宅までお越しいただければと

思ってご連絡差し上げました。」

(ここで改ページします)



そこまで言うと自宅の住所を教えて、

近くまで来ればB子が

迎えにいくと伝えて電話を切った。

そこまで連絡して

自分の両親に電話してないのに

気がついたので、

自分の両親にも連絡をした。

気取って話す必要もないので、

簡単に状況の説明をして、

これから狭い俺の家で

鮨詰めになって話し合いになると伝えた。

俺の家は基本的には放任なので、

落ち着いたらまた連絡しろと

言われて電話を切った。

ただし、親父が敬語になってたので、

相当怒っていると

言う事は容易に想像できた。


少しすると、

A子両親、間男両親、B子両親から

連絡が来たので、二人で迎えに行った。

もちろんテーブルは設置した。

アパートに着くなり、

風呂場の前の惨状を見た

3組の両親絶句。

とりあえずテーブルをどかして、

何とか通れる隙間を作る

と部屋まで案内する。

やはり心配なのか、

A子両親と間男両親が

扉に向かって声をかけた。

その頃には風呂場も

静かになっていたのだけど、

まさか両親まで来てるとは

思ってなかったらしく、

「ひ!」と言う声も聞こえた。

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両親を部屋まで案内した後、

録音しなきゃと思って、

パソコンをつけてマイクから

PCに録音する事にした。

そこまで準備が出来たところで、

風呂場のバリケード開放。


ゆっくりと扉を開けると

座り込んで泣いてるA子と

呆然とした間男がいた。

もちろん二人ともハダカだった。

二人に肌着とタオルを渡して

部屋まで来るように伝えると

モソモソと動いて部屋まで歩き始める。

そこで初めに動いたのが間男父。

部屋に戻ろうと後ろを向いた瞬間、

物凄い勢いで横を抜けて鈍い音と

共に振り返ると間男が崩れ落ちてた。

吹き飛ぶとかそんなではなく、

文字通り崩れ落ちた。

その様子を見てA子は

「ひぃ!」と小さく悲鳴を上げて

固まっていたが、

A子両親の声で恐る恐る

という感じで部屋に入る。

間男父は間男の髪を掴んで

引き摺って部屋までつれてきた。

(ここで改ページします)



ここからは簡単だった。

録音をしてる事を伝えて、

観念したようなA子に

経緯の説明をさせた。

A子曰く、俺男派良い人だけど、

最近マンネリ気味で

何か今ひとつ物足りなさを感じてた。

そこに同じ会社の間男から言い寄られて、

悪いと思いつつも

関係を持ってしまった。

間男に婚約者がいる事も

知っていたが、バレないと思っていた。

間男との関係は2ヶ月ほど前から。

間男は体だけの関係、心は俺男にある。

具合が悪いからか

A子の話が気持ち悪いのか、

吐き気がしてトイレに

駆け込んで思いっきり吐いた。

戻ってきて心配そうな顔を

してるA子が更に気持ち悪く感じた。


その頃、間男が気がついたのか、

大人しく正座してA子の横に座っていた。

同じように間男にも

経緯の説明をさせると、

やはりというか言い分が食い違った。

誘ったのはA子、今回が初めて。

結婚が決まって

不安になっていたところに誘われて、

悪いと思ったが

ついつい関係をもってしまった。

A子は信じられないと

言う顔で間男を見る。

ここで仁王が再度立ち上がるが、

A子B子父に止められ湯

気が出そうな顔で座る。


二人の話が終わると

俺はA子に別れる旨伝え、

A子両親も仕方ないと納得した。

納得しないのはA子。


A子「いや!別れたくない!

心は俺男にあったんだから

これは浮気じゃない!」

俺「心が動いたら浮気とは

言わないんだよ、

それは本気と言うんだ。

体だけの関係でも

十分過ぎるほどの裏切りだろ。」

A子「出来心なの!

俺男と別れるなんて出来ない!

それなら死んだほうがマシ!」

俺「知らん、死ぬなら

俺の知らんとこで死ぬと良い。

ただ、そうする事で

今回迷惑をかけたお前の両親に

更に深い傷を残す事になるのは忘れるな。」

(ここで改ページします)



わぁぁっと泣き崩れるA子を

他所にA子両親に部屋にある

A子の荷物を宅配で送る事を伝えて、

B子両親には

今回録音しているデータ

を後で渡す事を伝える。

そこで間男両親と

A子両親が土下座を始める。

A父「このたびはうちの馬鹿が本

当に申し訳ないことをした。

俺男君には何と言って良いか言葉もない。

そちらのお嬢さんにも

大きな傷を残してしまった。

本当に申し訳ない。」


間男父「うちのクズがしでかした事で

お二人には申し開きも出来ない。

本当にすまない。」

両親に責任はないと

伝えて頭を上げてもらう。

ただし、今回の事で俺は

この部屋に住み続けることは

耐えられないので

引越しをしようかと思う。

その費用はA子間男で負担して欲しい。

そう伝えると

両家父は同じタイミングで

「もちろん、そうさせてもらう」と言う。

B子、間男の話は向こうの事なので、

今日のところは間男は

このまま連れて帰る、

B子両親には日を改めて謝罪と

今後の事についての席を設けると

伝えて着替えもそこそこに

間男は退場した。

A子はまだ泣いていたが、

両親に諭されて着替え、

泣きながら部屋を出ていった。


残ったB子とB子両親に改めて

突然の連絡を謝罪して、連絡先を聞き、

データを後で渡すと伝えたところで、

緊張の糸が切れたのか意識がなくなった。

気がついた時には

病院のベッドの上だった。

初めに見たのがお袋の顔だった。

ここからはうちの両親に

聞いた話だが、

俺が倒れた事で焦ったB子と

B子両親はすぐに救急車を呼び、

俺の携帯から俺の家に

連絡をしたとの事だった。

(ここで改ページします)



俺母「あんた、

具合悪いならそう言いなさい。

B子さんのご家族にまで迷惑かけて。

お医者さんが言うには

緊張から開放された事で

気を失っただけだって事だけど、

大丈夫なのかい?」


話し始めると止まらないお袋に

ああとかうんとか

生返事を返して

一晩病院で過ごして帰宅した。

翌日、職場に事情の説明と

病気と言う事を伝えて、

しばらく休めとの事で

休暇をもらった。

PCに録音したものもCDに移して、

B子に渡す為に連絡を取ると

B子だけでなくB子両親にまでいたく

心配をされてしまって、

またも申し訳なく思って謝罪をした。


この後はB子とA子の友人から

聞いた話。

A子は、俺が連絡した共通の友人から

会社の同僚に知られることになって、

居辛くなったのか間もなく退社。

退社とほぼ同時期に妊娠発覚、

子供は中絶したらしい。

間男は、解雇までは行かなくとも、

社内風紀を著しく乱したと

言う事で僻地へ左遷となったらしい。

また、結婚式の費用や慰謝料なども

請求されたと言う事だった。

慰謝料に関しては

A子にも請求したとB子が言ってた。

間男は今回の件で

両親から勘当を言い渡されて、

費用・慰謝料共に

全額自分で支払う事になった。

この辺りはB子の弁護士を通すと

言う事らしいので、

今後の接触はないとの事。

俺はA子間男両親から

改めて謝罪と幾らかの

慰謝料をもらって引っ越した。


その後、B子と連絡を取るように

なって親しくなり、

B子両親にも気に入られたようで、

程なくしてB子と結婚。

今は1児の父。

今では当時の倒れた時の事なんかを

冗談交じりに話すまでになりました。


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