第90回選抜高校野球大会第10日は
第1試合で東海大相模(神奈川)が
日本航空石川(石川)を3―1で下し、
7年ぶりにベスト4進出を決めた。
初回に主将の小松(3年)が
先頭打者本塁打を放つと、
6回、8回に追加点を挙げ、
日本航空石川を突き放した。
チームを勢いづける一打を放った小松は
標的としてきたのは
V本命の大阪桐蔭(大阪)だ。
この日も第3試合で花巻東(岩手)を
19―0と圧倒。
東北の強豪を完膚なきまでに叩きのめし、
春連覇に気勢を上げている。
東海大相模はこれまで「打倒・大阪桐蔭」を
旗頭に練習に取り組んできた。
ナインは
「そんなんじゃ(エースの)柿木のスライダーを打てないぞ」
「根尾の速球に対応できないぞ」
「そんなゴロじゃ、根尾に捕られるぞ」
「藤原なら走られているぞ」
などと桐蔭の選手名を連発させることで意識を高めてきた。
ある選手は
「思っているだけではダメ。名前を出してめちゃ意識するようにしてきた。データを取っている選手もいるし、桐蔭を倒さないと日本一になれない」
と話す。西谷監督と仲のいい門馬監督から
「桐蔭はウチを意識しているぞ。それ以上にウチが意識しないと勝てないぞ」とハッパをかけられ、いやが上にも気持ちが高まる。
われわれにはまだ大きな目標がありますから。
倒さなきゃいけないところがあるでしょ、
西の方に。みんなが桐蔭、桐蔭と言ってる時代ですからね」
と門馬監督。
準決勝の智弁和歌山(和歌山)を
突破すれば決勝で激突する可能性も出てくる。
最強軍団を倒して頂点に立つことがナインの悲願だ。
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