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6000km離れたカナダで流されたバイクを発見!!持ち主はなぜか受け取りを拒否。その理由とは…。

2018/03/14 UPDATE
 
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まさかの出来事

多くの方々が自宅や大切なもの、さらに命までもが津波に流されてしまった2011年3月11日。

宮城県に住む横山育生さんは、この東日本大震災の津波で、3人の家族を失い自身が大切にしていた高級バイク、ハーレーダビッドソンのナイトトレインも、保管していたコンテナごと流されてしまいました。

しかし、そんな横山さんの大切な愛車がなんとカナダで発見され、話題となっています。

カナダで発見

津波で流された横山さんのバイクは、カナダ北部に位置するクイーンエリザベス諸島のグレハム島で、発見されました。

そこはなんと、日本から6000km以上も離れた小さな島とこのと。

バイクを発見したのは、この島に住むピーター・マイクさんで、ナンバーから持ち主が日本人であることに気付きました。

この事実を知ったハーレーダビッドソン本社は、ナンバーからオーナーが横山さんであることを確認し、このように伝えました。

「あなたのバイクがカナダで発見されました!修理してお送りしますよ。」

とても大切にしていたであろう、このバイク。

そして思ってもみなかったこの出来事で、さぞかし嬉しいと思いきや横山さんは、予想だにしない返答をしました。

(ここで改ページします)

横山さんの配慮

ハーレーダビッドソン本社からの申し出に、横山さんはこのように返答しました。

「非常に有り難い申し出ですが、お断りします。私の周りの人たちも、東日本大震災とその後の津波で多くの大切な物や人を失いました。私だけがそのような、恩恵にあずかるわけにはいきません。」
 
さらに横山さんは、ハーレーダビッドソンの担当者にこう告げます。

「ミルウォーキーにあるハーレーダビッドソンの博物館で、津波の犠牲者に捧げていただければ幸いです。」

この申し出に、多くの人々が感銘しました。

自分自身も辛い経験をしたうえ家族を失い、そして大切なバイクも失いました。

それでも、周囲の人たちへの配慮を優先し、愛車の受け取りを辞退した横山さんに対し、多くの称賛と敬意の念が寄せられています。

世界が感動

日本人らしい奥床しい横山さんの申し出に、世界が感動しました。

そして横山さんの愛車、ナイトトレインは希望通り博物館で展示されることになりました。

ここで創業者一族のビル・ダビッドソンさんによると、バイクは現在も海水による浸食が進んでいるそうです。

しかし、その侵食を食い止めるのではなく、津波の恐ろしさを伝えるために、そのままにしているといいます。

さまざまな方々の大切な人や、物を一瞬にして飲み込み、連れ去ってしまった津波。

このハーレーダビッドソンは、そんな津波の恐ろしさを、多くの人々にこれからも伝えてくれることでしょう。

出典: www.youtube.com

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