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枕を変えた母。しかし日に日に様子が変になっていくので、枕の中身を見てみるとそこには…

2018/01/16 UPDATE
 
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母から聞いた話だが、


うちの母親は家から少し離れた百貨店で働いていた。

百貨店の接客と長時間通勤で精神と肉体の疲労は半端なく、

常に肩こりが酷かったらしい。


ある日流石に限界がきたらしく整体へ行くことに。

整体の先生が施術してもらうと、

「枕が合ってない」って言われたらしい。

確かに母は、

昔から重ねた本にタオルを巻いて枕代わりにしてたらしく、

その頃もまだ即席枕を使うクセが抜けてなかったそうだ。

なんだか見抜かれた気がして恥ずかしかったらしい。

その後しっかりと施術してもらって身体も楽になった翌日、


母はさっそく

自分の勤め先の百貨店で枕を買う事にした。

この枕がその後とんでもない事態を招くとは想像もつかなかった。

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まだその頃の枕は、羽毛とか綿とかソバ殻しかなくって

ビーズやら低反発やらは置いてなかった。

硬い枕が好きな母はソバ殻の枕を選んだそうだ。




その日・・・

早速買ったばかりの枕を使ってみたら、

自分でも驚くくらい熟睡していた。

しばらく快眠が続いて、同僚からは

「最近、○子さん(母の名前)がんばってるね」

と仕事を褒められることも増えたそう。

そこで母は、なんとなく話の流れで

肩こりとか整体とか新しい枕の事を話したんだってさ。



そしたら同僚の人も

同じく肩こりなどに悩んでいたそうで

母の枕の話から、同じソバ殻の枕を買ったらしい。



その日を境くらいにその同僚の人は

ものすごい遅刻が増えたそうだ。

理由を聞くと「熟睡しすぎて起きれない」って・・。

かくいう母もこのところ物凄く熟睡してるせいで

朝一人で起きれないことが多々あった。



いくら熟睡できる枕でも、大の大人が起きれないなんておかしいと

気付くべきだったのだが、まだまだ序章にしかすぎない・・。

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当時はまだ実家暮らしで母の母(私の祖母)が起こしてくれてたからいいけど、

休日は寝疲れするまで寝てたようだ。

肩こりは以前ほど酷くもないし、

なにより熟睡できるなら良いかってことで

母は全く気にもかけてなかったそうだ。

だけど日に日に眠りが深くなりすぎて、

今度は仕事中でも眠気が酷い事になってた。



同じ枕を買った同僚の人も一緒で

とにかく眠くって、

家に帰ったらすぐにあの枕で寝てた。




最初は疲れてるのかなーと思ってたけど、

さすがに寝過ぎだと祖母が心配になって

「最近寝すぎちゃうか?」って聞いてきた。

眠かった母は「うーん」って適当な返事をしながら枕に顔をうずめた。




そこで初めて母はその枕に違和感を覚えたらしい。

音?におい?感覚的に「あれ、変だな」って。

ガバっと起き上がると急に眠気がふき飛んで怖気が背筋を走った。



そして、買ってそんなに使い込んでもいない枕を母はハサミで開けた。

もったいないとかそんな概念はなく、

ただすぐ中身を見なくちゃいけないと、第6感的なものが働いたらしい。


そして、その中身をみて驚愕した…。

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枕をハサミで切ると、

中に入っている、ソバ殻がバッサー!!って散らかった。

しかし、そのそば殻が明らかに異常だった…。

それを見てた祖母が思わず「ヒィ!!」って悲鳴を上げるほどだったとか・・・


ソバ殻ってこげ茶色っぽいんだけど、

中身の大半が明らかに赤黒い何かを塗ってあった。

でも祖母が声を上げたのはそれが原因じゃなくって

一緒に入ってた写真。



ポラロイドで撮ったと思われるモノで

全然知らないおっさんが竹林で手を振ってる写真。

それと皮のついた短めの髪の毛。

唖然とする母が枕の内側をみると同じような赤黒い何かの跡があった。

三本指で線を引くような跡。

祖母が勢い良く塩をもってきて

部屋の中だってのにかまわずふりかけまくった。

そして母がハっとして急いで

中身をビニール袋に入れ、

一粒残らず入れてお寺に持って行ったらしい。



住職さんは差し出されたビニール袋の中身を確認するとすぐにお祓いしてくれた。



さすがにその日は一切、眠れなかったそうだ。


翌日・・・

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そのことをすぐに同じ枕を買った同僚に話したら

その同僚はダッシュで家に帰って中身を確認したらしい。

すると、薄気味の悪い写真(同僚のほうは、海で手を振るおっさん)

と髪の毛が出てきたそう。

そして、枕の内側に二本の線が書いてあった。



同僚は同じようにお寺で供養とお祓いしてもらうと、

すぐに職場の寝具売り場担当にその事を言うと

その人はこういった・・・



「その枕は入荷が5個で売り切れた」という。

売り場の担当は証拠もないし、

ただの冗談だと思って真剣に取り合ってくれなかったし

出荷元もいたって普通の寝具屋だったのだ。

いまだにアレはなんだったのか、

残り3個の枕はどうなったのか、わからず仕舞いだった。



気持ちが悪いけど、別にその後害はなかったし、


怪談話の十八番にしてるって母は言ってた。


だけど枕だけはいまだにソバ殻は無理だってさ。

まとめ

誰かが呪った枕だったのでしょうか?


早めにおかしいと気づいたからよかったものの、


もっと長い期間その枕で寝ていたら・・と考えると怖いですね。

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