座間市の9遺体事件後、目にする機会の多い言葉。
精神医学の世界ではすでにサイコパスとは呼ばず
「反社会性パーソナリティ障害」と呼ぶが、
規則や社会のルールを守ろうとせず、
他人を傷つけても自分を正当化するといった特徴を持つ障害のことである。
では、身近な人に、こういった要素が強く見られる人がいた場合は、
どう接するべきなのか?
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「この人はサイコパスだ」と断言するのは困難であり、
迂闊な判定はトラブルのもとにもなりかねない。
言葉巧みに会話を進め、
自分に利益を誘導するサイコパスの能力は、
一対一の場面で最も強く発揮され毎日接する関係なら、適切な距離を取る。
そして、会う必要がないなら会わないこと。
また、サイコパスは平然と相手を裏切るので、
リスクを共有するような約束は絶対に避ける。
社会的な成功者や、優秀なビジネスマンと言われる人も多いんだとか。
出典: mlmlife.net
他人や集団を助け、役に立とうとする
『向社会性サイコパス』という例も。
『人類の2%はサイコパスだ』という見解もあり、
そのような特徴を持つ人が存在し続けているということは、
人類がサイコパスを必要としている証拠とも言える。
実際、サイコパスには、
危機的な状況下で高い能力を発揮できる人が多い。
ですから会社を救うような大仕事をすることも。
他の人がパニックに陥るような状況でも、
平然と対応できる人というのは、やはり一定数必要。
反社会的な行動に走ってしまう人もいるのはなぜなのか?
サイコパスの特徴の一つとも言われる
『人間関係では埋められない空虚感』を、
何で埋めているかの違い。
成功者は、それを仕事や学問に没頭して埋めて、
犯罪者になる人は、それを反社会的な行動や他人を支配して操ることで埋めようとしてしまった。
また空虚感を覚えている人でも、両親などがその特質を理解し、
愛情をもって接してくれた場合は、反社会的な行動に走りにくくなるとも。
人間関係を上手に育み、自分の感情や能力をコントロールできるようになれば、
サイコパス的な要素は「才能」に転じるとも言える。
サイコパスの要素が多いと感じた人は、
まずは自分の心の空虚感を、
人を操作することで埋めようとしていないか振り返ってみては。
空虚感を和らげるには、他人の苦しみや困難に際して援助することで
信頼関係を築くことが大切ですが、いきなりそこに向かうのは難しい。
勧めたいのは、まずは運動や坐禅など、体に負荷を与える趣味を持つこと。
次第に心も安定して、趣味を通じて人間関係を育む機会も増えるし、
自分の能力で周囲を幸せにする可能性も高まるはず。
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