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怖くて不思議な話まとめ「ガンのにおいが分かる能力」「あまりに偶然の一致が重なりすぎたふたりの運命」他

幽霊は出てきません。でも、すごく怖いです。
2016/09/30 UPDATE
 
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ガンの匂いがわかる能力

色々落ち着いたからまとめるついでにちょっと話したくなった。当方男です。

まず幼稚園年中から年長にかけて肺炎で入院した時の話。この辺の話は両親から聞いた分も含まれるからちょっと怪しい。

元々父方の祖父母と暮らしててそれなりの田舎なんだけど、肺炎にかかって電車で二駅ぐらいのところにある、大きい病院に入院した。

ただ、入院したは良いけど熱が下がってしまって、身体は元気だから点滴は打つけど、子供用のコロコロ持ってあっちこっち歩き回ってた。

その病院で動ける子供が自分だけだったから、若い看護師の後ろ付いて回ってたらしい。

それでいろんな病室に行ったんだけど、たまたまぶつかった男性(20代前半)に「おじちゃん臭い」って言っちゃったんだわ。

そしたらその男性が「もうおじちゃんって呼ばれるのか…」って冗談でいってくれて、奥にいたオッチャンとかが笑いながら「俺は臭いか?ん?」みたいなこと言ってきた。

そこで嗅いで「臭くない」って言ったら他のオッチャンとかが「俺は?俺は?」みたいになって、いろんな患者を臭い臭くないで判別して歩いてた。

看護師ふくめて臭いって言われた人も笑いながら見ててくれたらしいんだけど、たまたま臭いって言ってるところを両親に見られて親大激怒。

頭殴られて大号泣しながら父親付き添いで謝罪して、笑われながら話は終わったんだ。
だけど次の日院長さんに親付き添いで呼び出されて、昨日のことが原因だと思った自分は、号泣しながら両親と謝罪に行ったらちょっと雰囲気違う。

まず俺が臭いって言った基準が知りたいとかで、その時はまだ臭いとしか認識してなかったから、だた臭いとしか言わなかった。(今ならわかるが、雨の降り始めの匂いに甘い匂いを足した感じだった)

詳しく来てみると、俺が臭いって言った人が5人いたんだがみんなガンだったらしい。

しかもその中の一人は腫瘍(しゅよう)があって検査中で、結果が出たのは臭いって言った次の日の午前中だから、誰もまだガンだってわかっていない状況で俺が臭いって言ったらしい。

だからもしかしたらガンの匂いがわかるんじゃないかみたいな話になって、もっと大きい病院(県立とか大学病院レベル)で確認してもらおうみたいな話になった。

色々紹介とかあるらしく、すぐは無理だからとりあえず退院してからまた話を持って行くって結論になった。

家に帰ったらどこからか話が漏れてたらしく、俺が病人を見つける能力があるみたいな話になっていた。

神の子だとか神童だとか言われて、なかなか大変な思いをして(病を見つけてくれ、とか腰が悪いからさすってくれ、とか不法侵入とかあった)

ようやく大きい病院の方で予定が取れたらしく、電車で3時間ぐらいかけて行ったんだ。

そこで複数の人間がいて、この中から臭い人間を探してくれって言われたんだけど誰も臭くない。人を変えてもだれも臭くないってなって、そのまま終わりになった。

「子供の言う事だから嘘だったんでしょう。ガンの人を当てたってのは偶然でしょう」

って言う結論で終わったんだけど、それで終われなかったのは近所の人たち

「ここの子は嘘つきだ」とか「ダマされて本当に病気になったらどうする」

とか言われた。

それで、このままだと気まずいし、小学校に入る前に引っ越そうって話になって、母方の祖父母のいる近くに引っ越すことになった。
これが初めての不思議な話。
その後両親から

「匂いのことは言っちゃダメ。たとえ感じても何もない振りをしなさい」

って言われて、それに忠実に小学校生活を送っていた(実際ほとんど感じることはなかった)

それで中学に入って最初の担任が理科の先生(40前半の男)だった。その先生にあった瞬間に例の匂いがして「この人ガンだ」ってわかった。

親からは絶対言っちゃダメって言われてたんだけど、小学校の頃と比べてすごいいい先生だし(子供相手にもちゃんと誠実に話してくれる感じ)、言わずにガンが進行したらいやだなって思って、GW前に相談があるって言って理科準備室で「先生はガンですか」ってたずねた。

今考えるとすごい失礼なガキだが先生が「なんでそう思った?」って聞いてくれたから、誰にも言わないでほしいって話をして、ガンの人の匂いがするって話をしたんだ。

そしたら「前、肺がんになったけど手術で取った。一応再検査してみる」って言ってもらえた。(その後の話で俺の話を信じたわけじゃなく、定期検診のタイミングだったらしい)

それと「ガンが見つかっても、このことは誰にも話さない」って約束してもらえた。

GW明けに先生から呼び出し受けて話を聞きに行ったら「ガンが再発していた。ただ初期だからすぐに治療すれば大丈夫」とのことだった。

その後病院に行って無事治ったらしく、先生からは「命の恩人だ。なんでも相談してくれ」

って言われて自分も理科が好きだったし、化学部に入っていろいろ実験したり文化祭とかではっちゃけまくった。

先生とは卒業しても仲良くしてもらってて、20年近くたった今でもたまに遊びに行って囲碁打ったりする仲になった。

これが二つ目の不思議な話。

その後医者になろうと思ったけど、高校時代に挫折して普通の大学行って、結構有名な企業に就職できて、あまり実家に帰らずに働いてた。

その間も匂いを感じてたんだけど、信頼できる上司とか大学時代の友人とか、ある程度知り合いで口が堅い人以外には分かってもいっさい言わずに生活してた。

その後妹が結婚して姪っ子が出来たんだが、マジ可愛いくて目に入れても痛くないというのはこういう事かと実感して妹に合わせて帰省してた。

そしたらこの前4歳の姪っ子に「臭い!」って言われて「俺もうそんな歳か…」ってショックを受けたんだが、その瞬間に両親から病院行けって言われた。

それでようやく「あれ?俺ガン?ってか姪っ子も匂い感じるの?」とか思いつつ、結構有名なガンの治療をやってる病院に行ったら、すごい初期の胃がんが見つかった。

ただ病院も驚くぐらいで、ほんとに発見できるぎりぎりの所だったらしい。なぜこんな早くこれたのかって驚かれるぐらいだった。

無事治療も終わり、寛解(かんかい)とかいう状態になったという記念。病院はPC持ち込みOKだったから暇つぶしに書いてみた。

車の屋根の上に大きいカエルが乗っているんです。

やっぱり怖い事だったんだよなぁ、という思いと、結局なんだったんだろう?という気持ちで投下します。

幼い頃に住んでた家は、国道のそばでした。自分の部屋は二階で、窓から行き交う車をぼーっと眺めたりしていました。

ある日も国道を眺めていると、変な車がやってきました。車の屋根の上に、大きいカエルが乗っているんです。

見間違い??なんだアレ???と思っていると、家の前を通り過ぎ、見えなくなってしばらくした時に大きな音がしました。

見に行くと、屋根の上にカエルを乗せていた車が接触事故を起こしていました。カエルは?と思い周囲を見回しましたが、いませんでした。

屋根のカエルを見る→事故、ということが何回かあり、慣れて来た時にソレは起こりました。

また屋根にカエルが乗った車が近づいて来たのですが、今回は車のボディが見えない。車の外回り全てにカエルが張り付いていたのです。

さすがに見慣れてきてたとはいえ、凝視して見送りました。やはりその車も事故を起こしましたが、それは死亡事故でした。

しばらくしてその家から引っ越して、それからはそういうモノは目撃してません。一度、友人に話した事があるのですが笑い飛ばされました。

でも、アレがなんだったのかわからないのです。

【パラレルワールド?】私が異次元に飛んでしまったのか。

正月に小学校の同窓会があった。そこであったちょっと変な話。

私は小学校の頃いたずら好きで、人を驚かせたり物を隠したり壊したりするクソガキだった。先生にもしょっちゅう怒られてたし、クラスメイトにもさけられてたりする問題児だった。

そんな中、いつも私に話しかけてくる子がいた。A子だ。A子はクラスの中心にいるような女の子で、いわゆるみんな仲良し!なタイプで優等生だった。

仲間はずれ良くない!ぼっちには話しかける!というような偽善的な態度が嫌で、私は彼女をあまり好きではなかった。

そんなこんなで小学校を卒業し、中・高校と進むにつれ、私は普通のおとなしめのタイプに変わった。

A子とは小学校卒業後、一度もクラスが同じになることはなく、話をすることもなかった。

そして、10数年ぶりに同窓会があった。久しぶりに会った旧友と話すうちに、小学校時代の思い出話になった。

私「いやー懐かしいねー、小学校時代いたずらばかりしててさー(黒歴史だわーwww)」

みんな「あー、A子ねー、あの子ひどかったよねー」

私「?A子がどうかした?」

みんな「え?」

なんか会話が噛み合わない気がする…?

みんなに詳しく聞くと、小学校時代いたずらをしていたのはA子ということになっていた。
男子の上履きに画びょうを入れたのも、トイレの個室にいる子に水をかけたのも、男子に足を引っ掛けてガラスに飛び込ませてしまったのも、すべてA子がしたことになっていた。

不思議なのが、私を直接叱った担任の記憶もA子を叱ったことになっていた。私がガラスに突っ込ませた男子の記憶すらも。

A子は同窓会には出席していなかった。中学2年頃から不登校になって引きこもりになっているらしい。

みんなの中心にいたA子のことをみんなが「あの子はおかしかった」「昔から嫌いだった」「小学校時代からぼっちだった」と悪口三昧。

みんなの話を聞きながら、私の記憶がおかしいのか、みんなの記憶がおかしいのか本気で分からなくなった。

小学校卒業してA子が変わってしまったのか、私の記憶がおかしいのか、オカルト板でよくある異次元に飛んでしまったのか。

人の記憶なんてあいまいだけど、ここまで改変されていると何が真実なのかわからなくなってしまった。

ちなみに私の小学校の時の立ち位置は、基本的にどこのグループにも属さないぼっちだけど、話すと意外と面白い子、というポジションになっていた。

今も微妙に混乱中…こんなことってあるんでしょうか?
いろいろ思い出していたら変なことに気付いた。

男子に足を引っ掛けてガラスに飛び込ませてしまった件で、その男子は腕をガラスで切ってしまいケガをした。

担任は1時間以上私を叱り続け、怒り心頭に「親に電話する!!」と宣言し、私を帰宅させた。

ガクブルしながら家に帰ると、両親はいつもと変わらない態度だった。まだ担任から連絡が来ていないのだろうと思い、暗い顔をしながら夕飯を食べ、風呂に入り、就寝した。

結局その日、担任から連絡がくることはなかった。

次の日、登校すると担任が「おはよう」といつもと変わらぬ態度で話しかけてきた。ケガをした男子も腕に包帯を巻いて登校していた。

昨日の事故の事を口にしないのは、生徒が気持ちを引きずらないように気を使っているのだろうと思ったし、私自身も下手に口を出しやぶ蛇になることを恐れ、事故に関して何も言うことはなかった。

両親や担任から何か言われることはその後もなく、しばらくたつと大人同士で話がついてしまったのだろうと考えるようになった。

そのうち、そんなことも忘れてしまっていたのだが、ケガをした男子が同窓会で話したことによると、どうやらA子の両親から謝罪と治療費をもらったらしい。

男子の腕にはケガの跡が残っていたし、事故そのものはあったのは間違いないのだが…本当に自分の記憶に自信がなくなってしまいました。

あまりに偶然の一致が重なりすぎた二人の数奇な運命

今から数年前、新卒で就職した会社から転職をしたときの話。

新しく働くことになったA社は、社長の親戚が経営するB社と仲がよかった。

行事やイベントのときはAB社合同で行っていて、そのときに会ったのがB社に最近転職してきた華子(はなこ。もちろん仮名)だった。

私と華子は出社時期も一緒、しかも名前もほぼ一緒。

華子は鈴木華子(すずきはなこ)
私は鈴木花子(すずきはなこ)

みたいな感じで読み方は同じ。他にもびっくりするほど同じことが多い。

・血液型同じ、同学年、しかも誕生日が一日違い

・出身県同じ、生まれ育った地域もかなり近い(マイナーな地区なのに)

さらには、現在住んでいる最寄駅も同じだった。位置は正反対だけど、駅から徒歩5分は一致。お互いに背中を向けて同じくらいの距離を歩く感じ。

ここまで同じ人は珍しく、すぐに意気投合。ちなみに見た目はどう考えても華子の方が上です…。

同学年で出身地が近いし現住所も近い、さらには転職したばかりとあって華子と意気投合。お互いの最寄駅で食事をすることになった。

驚くほどに気が合って、お互いに不思議な感じに。とにかく華子と会って話をするのが楽しくて仕方がなかった。

それは華子も同じらしく、向こうから食事に誘ってきてくれた。気付けば出会ってから10日で3回は個人的に会っていたほど。

3回目の食事…実質最後に会ったときの会話。

華子の家の最寄コンビニCの××っていうスイーツがおいしい!とおすすめしてきた。お返しにというのは変だけど、私の家の最寄コンビニDの××っていうおつまみがおいしいとおすすめ。

お互いの住居から考えると、お互いの最寄コンビニが近いことになる。偶然会ったらよろしくね~なんて言いあって、その話題は終了した。ちなみに季節は冬。
最後に会ってから2日後の深夜2時くらいのこと。私は華子がおすすめしていたコンビニCのスイーツが無性に食べたくなった。

とっても寒い日の夜だったので、いつもならば絶対に行かない。でも本当に食べたくて食べたくて仕方がなかった。

ここから駅まで5分、さらにコンビニCまで5分かー。こんな寒い日に徒歩10分かー。でも…ものすごく食べたい!と20分くらいは葛藤していたと思う。

深夜2時半くらい、いきなりチャイムが鳴った。ビクッとしながら室内のモニターを見ると華子の姿。華子はラフな部屋着で下をうつむいている。

華子どうしたんだろう?と思ったけど、そもそも詳細な住所を教えていなかったことに気づく。

大まかな位置は言ってるけど、マンション名や部屋の番号は言っていない。ポストに苗字も出していない。

違和感はあったけど、華子を無視することもできないのでドアを開けることにした。モニター越しに声をかけたけど、華子は無言。

そしてドアを開けると、華子はとびかかってきた。玄関先に私は倒れる。寒くて冷たくなった手で思い切り私の首を締めながら、

「あんたがこうなるはずだった!」「許せない!」「返せ!早く返せ!!」

と言いながら震える手でグッと力をこめてくる。良く見ると華子の顔は真っ青で、目は片目だけが真っ赤に充血している。

苦しさと驚きが一気に押し寄せてきて、逆に冷静になってしまった。このまま死ぬのかなーと感じ、自然と目を閉じた。

すると急に首周りから華子の手の感触が消え、馬乗りにされているときの体重も感じなくなり、目を開けると華子はいなかった。

心配になりエレベーターや非常階段付近を見回したけど、華子はいない。人の気配もない。

私は部屋に戻って華子の携帯を鳴らしてみた。呼び出し音だけで出ない。

とりあえずメールで「どうしたの?私、何か悪いことをしたら謝るよ」と連絡したが返信なし。その晩は華子の冷たい手の感覚が取れず、まったく眠れなかった。

ちなみにこれは土曜夜の話。日曜になって連絡をしたら圏外になっていて、メールの返信も相変わらずなかった。
そして月曜日に出社したとき、朝礼で社長から衝撃的な話を聞く。

「B社の鈴木華子さんが土曜日深夜、交通事故で亡くなりました」と。

頭の中が真っ白になり、腰から身体が沈んで行くような感覚になる。そのまま私は倒れてしまったらしい。

意識が戻ったのは会議室。倒れて意識が朦朧としていたが、そばにいた社長に詳しい話を聞く。事故に遭ったのは土曜日の深夜2時半ごろ。場所は~と説明されると、コンビニDの近く。

私がコンビニCのスイーツを食べたくて仕方がなかったとき、華子もコンビニDのおつまみが食べたかったのではないか。

私はぐずぐずしていて出るのが遅れたけど、華子は私よりも早く出て事故に遭ったのでは……と。

考えすぎかもしれないが、本当は私が死ぬ運命だった。でも華子がその運命を被ってしまった。だから「(私の人生を)返せ!」と最期に私の前に現われたのではないかと。

葬儀関係は身内で済ませるとのこと。倒れてしまった私の顔は真っ青だったらしく、気分が落ち着いたらそのまま早退して構わないと言われたので、花を買って事故現場までいってみた。

そこにはたくさんの花が置いてあった。コンビニDのすぐ近くだ。

花を置いて手をあわせる。涙が溢れ、頭がくらくらしてくる。もしかして自分のせいで…といった気持ちになり、その場で泣き崩れてしまった。

何度も「華子、ごめんね」と言った。

その日の夕方、電話がかかってきた。発信主は通知不可能。こんなのは初めてだったし、いつもなら無視するんだけど、そのときは何も考えずに出てしまった。

すると向こうは超早口の、声が高めのおばさん。正直、何を言っているのか分からなかったけど、一方的にこんなことを言っていた。

・あなたは気にする必要なんてないの(強調するように何度も言っていた)

・あの子も反省しているの、混乱していただけなの

・ときには思い出して、いつでも見守っている

といった内容。

どこの誰なのかを聞いても無視。とにかく言いたいことを一方的に話されて、電話は切れた。電話の不思議さや怖さよりも、華子のことなのだろう…と悟り号泣した。

あれから数年が経過した。私は夫と知り合い、猛アプローチをされ、そのまま結婚。なんで私を選んだのか分からないほどの相手。

そして夫の仕事の都合でA社を退職し、妊娠が判明。刺激はないけれど穏やかで幸せな日々を送っている。

今でもこれは華子の人生だったのでは…と思ってしまうときもある。私の運命と入れ替わったのでは?と。

なぜこれを書き込んだのかと言うと、子供が女の子だと分かり、そのときに夫が候補としてもってきた名前が「華(仮)」のつくものだったから。

2週間弱くらいのお付き合いだったけれど、華子は大切な友だちだった。

やはり私と華子の人生はどこかで繋がっていたのかもしれない。名前はゆっくり考えていこうと思う。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

人によって見えたり見えなかったりする本

おじいさん一人と奥さんの二人でやってる古本屋でバイトをしてた頃があって、漫画本とか単行本より、古書とかヒモで製本されているような本を取り扱っていた。

古書あるあるっていうか、業界人なら結構経験するんだけど、仕入れたはずの本の冊数が店舗で整理すると少ないことがよくある。

これだけ聞くと、じいさん達も老いてきたなって話なんだけど、それは数え間違いじゃなんかじゃなくて、数える人によって冊数が変わる。

例えばおじいさんが10冊仕入れてきても、奥さんが数えたら6冊しかなくて、俺が数えたら8冊しかない、みたいなことがざらにある。

目の前で奥さんに数えてもらうと確かに6冊なんだけど。自分で数えるとなぜか8冊ある、みたいな感じで人によって目に見えない古書が混じっている時がある。

そういう、人によって見えたり見えなかったりする本は売り出しても大抵気づいたらなくなっていて、ヤフオクに出品して落札されても、いざ郵便で発送すると配送事故でお客の手元に届く前にどこかに消えることがほとんど。

だから縁起が悪いってことは特にないんだけど、どんなに高価でも捨てるっていうのが暗黙のルールになっていた。
ひどいタイプは誰にも見えない本で、そういう本は仕入れた時にも店舗に並べる時にも誰も気づかなくて、お客が手に取って値札がないぞとレジに持ってきた時にはじめて気づく。

そういうお客には欲しいなら売るけどなくなるよ、っていう旨を伝えるようにしてる。

不気味がって買わないお客もいるけど、大抵のお客は面白がって持って帰って2、3日後に青い顔をしながら店に来る。

一番驚いたのは小学生くらいの女の子が一人で来店して色んな本を見てたんだけど、レジに来た時に重そうに空気を小脇に抱えて持ってきたことがあった。

じいさんも奥さんも自分も店にいたんだけど、誰にも一冊も見えてなくて、本が好きなら無料で持って帰っていいよ、というと喜んで空気抱えて帰っていった。

それから味を占めたのか、自分がバイトをやめるまでたまに来店しては誰にも見えない本を無料で持って帰っていた。

どんな本だったのか聞いておけばよかったとたまに思います。

十数年前のものが旅行先で見つかった凄い不思議で奇妙な話

今年の夏、家族で行った旅行先でのこと。

早朝、カタンという音で目が覚めた。何か窓に当たったような気がして、窓を開けてベランダに出ると、フォークがひとつ落ちていた。

フォークはパンダの絵が描いてある小さな子供用のもので、柄の部分にひらがなで名前が書いてあり、その上にセロテープが貼ってあった。俺と同じ名前だった。

母に見せると、俺が保育園時代にお弁当用に使っていたもので、字は母の字で間違いないという。俺は全く覚えていない。母も当時から今までこのフォークをどうしたのか全く覚えていないという。

なんでこれが家から遠く離れたここにあるのかさっぱり説明がつかない。不思議なことに十数年前のものにしてはいやに綺麗だった。

なんとなく気味が悪いのでスプーンはそのホテルに置いてきた。
帰るとき、フロントでボーイから封筒を手渡された。昨日の深夜にフロントを訪ねてきた男が、俺の名前と部屋番号を告げ、これは彼のものなので渡してください、と頼みすぐに去っていったという。

普段着だが小綺麗な印象の初老の男性だったという。聞く前に立ち去ってしまい、男の身元はわからないとのことだった。

封筒の中身はスプーンだった。朝のフォークと同じデザインの、対になるようなもの。やはりおれの名前がセロテープの下に記してあった。

ゾッとしてそれ以上はなにも聞く気になれず、捨てておいてくれと頼み、フロントに置いてきた。母には伝えなかった。

全く脈絡もなくよくわからない話かもしれないが、本当にあったことなんだ。フォークとスプーンに関しては一生懸命考えたが思い出せない。

ただ、母がひっくり返したアルバムのなかの一枚。幼稚園時代、遠足の昼食時に撮った一枚に、それらしいフォークをもっている俺の姿が写っていた。
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京都祇園で実際にあった神隠し騒動

もう10年以上前、京都祇園での神隠しの話。

関東から京都に修学旅行に来た中学生が班行動中に行方不明になった。男2人、女3人の班で、いなくなったのはそのうち1人の女生徒だった。

班ごとに一つずつ持たせていた携帯電話から担任に連絡が入り、午前11時ごろ、清水寺から祇園に向かっている途中ではぐれたという。

教員と警察は一帯を手分けして捜して回ったがなかなか見つからない。

これは迷子ではなく誘拐ではないか、全ての班を宿に戻らせようか、ならば京都にいる修学旅行生全員を、しかしそんな一大事は容易には……

と騒ぎがいよいよ大きくなってきた午後2時前、渡月橋を一人で歩いている所を巡回中の警察官に発見、保護された。

女生徒はケガもなく、学校と氏名をすらすらと述べたが、放心してそのほかは聞くに答えず、病院に運びこまれた。翌日、女生徒の語った所によると経緯は次のとおりであった。
建長寺(建仁寺の誤りと思われる)の山門を横に見て歩いていくと、ほどなく古い建物の並ぶ通り(花見小路と思われる)に出た。

しばらく歩いていくと脇でガラガラと戸を開ける音がした。何気なく目をやると戸を開けた先に信楽焼の狸が立っていた。「見て、タヌキ」と向き直って他の生徒に声をかけると、

「本当だ」「家にもあるぞ」

と数秒足を止めて眺めていた。

しかし狸で盛りあがるのも数秒のうち、すぐ飽きてまた歩こうとすると、班のメンバーは黙ったまま、じっと狸を見て動かない。

おや、と思って再び狸のほうを見るが先ほどと何ら変わりない。

「どうしたの?」

と問うも、皆は黙ったままタヌキの方へ歩き出した。不審に思い

「ねえどうしたの、どうしたの」

としきりに問いかけるが、答えは来ず、班員はとうとう玄関先にいたって狸をなで始めた。

そのとき妙に冷静になるというか、状況が理解できた気分になって「みんな狸が好きなんだ」と今思えば訳の分からない納得をしていた。

しかし自分も一緒になって狸をなでようという気はおこらず、むしろ遠巻きに眺めるにつれてタヌキが憎たらしく思えてきた。

別に友人が狸に夢中になっていることが悔しいというわけではなく、何かを思い出したかのように狸への嫌悪感が沸きあがってきた。

ドドンという太鼓の音で気がつくと、自分は心の中で「狸は憎い、狸を殺そう」と延々とつぶやいていた。

どれだけそうしていたかも分からなかったが、その太鼓の音で我に返ると、友人たちは両手を狸につけたまま、顔だけこちらに向けて無言で彼女を見つめていた。

「それ狸だよ?なんでダマされるの?」

と叫ぶと、むわっと生暖かい風が吹き、狸の家の引き戸がピシャっと閉められた。急いで駆け寄るが足元の地面がぐにゃりと伸びていって、ランニングマシーンのようにいくら走っても進めない。

生ぬるい風が運んできたコロッケを揚げたような匂いが充満してきた。左右を見渡すと人影もなく、怖くなって通りを走って逃げた。

自分はまっすぐ走っていても、周りの景色や地面がグニャグニャと曲がり、意思とは関係なく脇道を何度も曲がりながら走っていった。

何度か立ち止まったが、周りの景色はグニャグニャで恐ろしく、ドドンという太鼓の音が聞こえると、また走らずにはいられなくなった。

しばらくそれを繰り返すとグニャグニャだった景色が整いだして、落ち着くと田んぼの中のあぜ道を歩いていた。地元でも見たことのないくらい大きなトンボがたくさん飛び回っていた。

手にはすりこぎのような棒と金属製の円盤を持っていて、円盤は装飾がなされたうえにヒモがついていた。これは銅鑼(どら)に違いないと思い、それを叩きながら歩いていった。

とにかく人に見つけて欲しいし、万一熊が出るのも怖かった。銅鑼は一斗缶を叩いたときのようにガララン、ビシャーンと鳴った。

そうして1時間ほど歩いただろうかという頃、ついに田んぼの脇の山から天狗の格好をした人が現れた。

さすが京都、本物の山伏(やまぶし)がいるのだと思い、助けを求めたところ、天狗は身振り手振りで言葉を話せないことを伝えてきたので、残念に思いつつも、無言の行という修行があると、以前マンガか何かで見たことがあったので、それだと思って納得した。

天狗にしたがって小川の土手に進むと握り飯を差し出してきたので食べた。食べ終わると、今まで携えてきた銅鑼がなくなっているのに気づいたが、無言の行の最中であるのを思い出したので何も問わなかった。

それまでの疲れがどっと出て、満腹感も相まって眠くなってくると、天狗が自分を背負ってくれたので、そのまま寝入ってしまった。
目が覚めると天狗の姿はなく、公園のベンチに座っていた。近くに橋が見え、人が多く歩いているのを見て安心したが、自分がいま迷子なのを思い出し、場所をたずねると渡月橋だという。

渡月橋は午後のスケジュールに入っていたのを覚えており、このあたりにいれば誰かが見つけてくれるだろうか、あるいは交番を探すか電話を借りようかなどと思案していると、ちょうど警官が歩いてきたのが見えたので助けを求めた。

それから後のことはよく覚えていないという。

同じ班の生徒によれば、女生徒は急にいなくなったのであり、狸やコロッケの匂いなどに心当たりはないという。

近くを歩いていた別の班の生徒や他の通行人も同様であった。警察の捜索でも怪しい山伏や銅鑼は発見されなかった。

山伏の中にはこの話を聞いて、何々様の祟りだとか、臨死体験により彼岸を見てきたのだとか言う者もいたが、医師によれば、女生徒の語った内容は誘拐のショックで、だいぶ歪められているとのことで、それがもっともなことであろう。

だが本当にこれは誘拐事件だったのだろうか。話を聞かせてくれた関係者はこれを神隠しといって憚らなかった。

この未成年者誘拐の一件はすでに時効が成立した。女生徒は現在20代で、地元の菓子メーカーに勤めている。

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