出典: news.ameba.jp
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2014年、アメリカ•フロリダ州で1人の女性が自ら命を絶った。
女性は16年間「持続性性換気症候群」という一般にはあまり聞き慣れない
病を患っており、それを苦にしての自殺だった。
「持続性性換気症候群(PSAS)」とは、性的なものとはまったく関わりが
ないところで
1日に数十回から数百回とオーガズムに達してしまうという病気。
日本では”イクイク病”と呼ばれることもある。
持続性性換気症候群は、不感症とは真逆の病気である。
常に性的な快感がつきまとうなんて、気持ち良くていいではないかと思うかもしれないが、
本人からしたらまさに拷問そのものだという。
何せ、些細なことで絶頂に達してしまうのだ。
それは自分達が普段から利用する、
「電車の振動」
「コピー機の音」
「携帯電話のバイブ音」
など、こんなことでどうして…?と思うようなものばかりだ。
出典: i-concier.net
この病気、一体何によってもたらされるのであろうか。
以前は、単なる「色情狂」「セックス依存症」として片付けられることが多かったという。
しかし、2001年にはじめて症例が報告されて以降、世界中に同じ症状で苦しんでいる
男女が数多くいることが判明した。
発症の原因は
「交通事故の後遺症」
「抗うつ剤を飲んだことの影響」
「女性の発症の場合、長期間に及ぶ性的欲求を感じなかったため」
「ペニスやクリトリスに分岐している、骨盤の血管異常の可能性」
などと言われているが、はっきりとしたことは分かっていないという。
出典: toyokeizai.net
アメリカの22歳のある女性は8歳からこの病を患ってきた。
多い時で1時間に5回から10回も興奮状態となり、その度に自慰行為で
興奮を収めてきたという。
しかも、時には電車の中や路上などといった公共の場所でも興奮状態となるため、
自慰行為に対する罪悪感から何度も自殺を試みたそうだ。
また、イギリス在住の24歳の美容師は、1日に200回も絶頂に達するという。
起きている時間のほぼすべてに渡ってオーガズムの波に翻弄されている状態なのだとか。
仕事に欠かせない、客の髪を乾かすのにつかうドライヤーの僅かな振動でさえ、
簡単に絶頂に達してしまうのだという。
とても深刻な病であることは分かったが、現在この病気に有効な治療法はないのだとか。
患者は深呼吸をして興奮を抑えたり、抗うつ剤や抗アストロゲン剤などを服用し、
若干症状が緩和される程度だという。
羞恥心で誰にも相談できず、医療機関にあまり声が届かないことも原因の
ひとつかもしれない。
精神的な負担が大きいからこそ、専門的な医療機関が必要なこの病。
まだまだ認知度も低い病名だが、確かに苦しんで訴えている患者が数多く存在する。
いつの日か自殺を選択しなくても、すぐさま治療を受けられる日が来ることを切に願う。
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