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【思わず冷や汗】猛暑も吹き飛ぶゾッとする話を集めてみました PART10

さっきまでいたよね?
2016/07/28 UPDATE
 
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声をかけようと近づいた瞬間、生きてはいない者のような気がする。

その直感は、案外当たっているかもしれませんよ。

じゃあ一体誰が電話に出たの…

3年ほど前の事です。

当時、私は倉庫会社の配送担当をしていました。その日は、仕事が終わってから仲間と一緒に飲みに行き、その後2軒3軒と飲み歩くうちに、気が付くと終電は無くなっていました。翌日は早朝から積み込みと配送があったので、私は会社に泊まることにしました。

倉庫の横にある事務所の2階に休憩室があり、早番や遅番のドライバーは、そこで仮眠を取ることが良くありました。
ただ、深夜には「出る」という噂があって、そこで夜を明かす人はほとんどいませんでした。

その噂のことは知っていたのですが、生まれてこの方、怪異などとは縁がなく、全くの心霊音痴だった私は、酔っていたせいもあって、深く考えることもなく、休憩室の畳の上で横になるとすぐに眠ってしまいました。

どれぐらい眠っていたのか、私は電話の音で目が覚めました。

プルルルップルルルッ

事務所の電話が鳴っています。
(こんな夜中に誰だろう?)
そう思いながらも、起きるのが面倒臭かったので放っておきました。


356名前:本当にあった怖い名無し・・・投稿日:03/03/1018:44
しかし、電話は執拗に鳴り続けました。

プルルルップルルルッ

ボリュームが最大に設定してあるせいか、物凄くうるさい。いい加減うんざりして、身を起こそうとした時

ドンドンドンッ!

1階にある事務所の入り口のドアが叩かれる音がしました。
不審に思って動作を止め、耳を澄ますと、
今度はドアを引っ掻くような音がします。

ガリ・・ガリ・ガリ・・・ガリ・・・

何だか怖くなって、私は畳の上に半身を起こしたまま息を潜めていました。

プル・・・・・

鳴り続けていた電話の呼び出し音が止みました。同時に、ドアの物音もしなくなりました。すると今度は、ぼそぼそと人の声がします。ドアの外で誰かが喋っているようですが、話の内容はわかりません。

何が起きているのか全くわかりませんでしたが、ひどく嫌な予感がしたので、私は耳だけに神経を集中して、物音を立てないようにジッとしていました。

話し声は断続的に、ぼそり、ぼそり、と聞こえてきます。複数の男の声のように思えました。やがて、女の声が聞こえてきました。それを最後に声は止み、周囲には静けさが戻ってきました。

何が何だか良くわからないまま、しばらくは様子をうかがっていましたが、そのうち、張りつめていた気が緩んだのか、いつしか私は眠ってしまいました。


357名前:本当にあった怖い名無し・・・投稿日:03/03/1018:45
次の日、私は早朝に目を覚まし、倉庫側のドアから倉庫に入り、一人で積み込み作業をしていました。

すると、事務所の入り口の辺りに人が集まっているのが見えました。作業の手を止めて行ってみると、昨日物音がしていたドアに引っ掻いたような傷が残っています。

「空き巣狙いなんじゃないのか?」

私の話を聞いた部長がそう言って、一応警察に連絡することになりました。

夕方、配送を終えて事務所へ戻ると、私の顔を見た部長が、警察へ行ってくれ、と言い出しました。

「今日、近所で倉庫荒らしが捕まったらしいんだが、その関連で昨日の話が聞きたいそうだ。」

私は部長の車で警察に行くことになりました。警察署では、簡単な事情聴取を受け、捕まった倉庫荒らしの話を聞きました。
警察によると、犯人は中国人の窃盗団だということでした。

彼らは、狙いを付けた倉庫会社に電話を入れて不在確認をし、そのうえで、電話が鳴りっぱなしであれば、多少の物音を立てても気にすることなく、工具でドアをこじ開けて中に侵入し、金品を奪ってトンズラする、という手口で倉庫を荒らしていたそうです。

「万が一の時に備えて、奴ら拳銃も持っていたんですよ。」

取り調べの警官からそれを聞いて、昨夜、侵入してきた窃盗団に見つかっていたら、と思うとゾッとしました。


358名前:本当にあった怖い名無し・・・投稿日:03/03/1018:47
続けて、警官が気になることを聞いてきました。

「昨夜、あなたは電話には出なかったとおっしゃいましたが、本当ですか?」

私が、はい、と答えると、警官はしばらく考え込むような素振りを見せてから、こう語り始めました。

「・・あいつら、あなたの会社へかけた電話に誰かが出たと、そう言ってるんですよ。だから、ドアをこじ開けるのを止めて、様子を伺っていたらしいんですが・・・何でそこで諦めたのか、誰も話そうとしないんです。」

警官は、ちょっと困ったような顔で言いました。

「捕まった時には、あいつら、あなたの会社の近くに止めた車の中でブルブル震えていたんですよ。大の男が4人揃って。何か、おかしいでしょう。」

「男が4人・・・ですか。」

「ええ、一網打尽って訳でして。それについては、私らもホッとしておるんで
すがね・・・」

それで、私は昨日の事を思い出しました。
電話が切れた後、ドアの外にいたのは、凶器を持った中国人の男達だった。

するとあの時、彼らの声がふっつりと止む直前に聞こえた女の声。
あれは誰の声だったんでしょう?

Aさんが施設へ入所してきて以来、私はその独身寮で奇妙な体験をするようになっていました。

こんにちは、はじめまして。私が昔とある老人福祉施設で働いていたときの話です。

当時ある90代のお婆さんが入所していました。そのおばあちゃん(以後Aさんとします)はお年のわりにはとても元気な方で多少認知症は認められるものの、自分で車椅子に乗り降りでき、食事、入浴ともご自分で済まされる方でした。

印象的だと思ったのはその声でした。90代にもかかわらず非常に高音で滑舌のいい喋り方をするのです。たまにぼーっとしている事はありましたが意思表示もはっきり出来る方で、他の入所者ともトラブルもなく、とても印象の良いおばあちゃんでした。

私はその施設から比較的近い距離にある独身寮の3階に住んでいました。
Aさんが施設へ入所してきて以来、その独身寮で私は奇妙な体験をするようになっていました。


私が勤務を終えて自分の部屋へと向かう階段を登っていくと5歳くらいの男の子が降りてきました。

ここは独身寮、子供がいるはずがありません。しかし寮の誰かの家族か関係者が子供を連れて遊びにきたのだろうと思い、最初はあまり気にしませんでした。

男の子は無表情で、私と階段で出会った瞬間からずっとそこに立ち止まり、私の顔をじっと見ていました。私は男の子に軽く笑顔で応じ、その男の子を見ながら自分の部屋へ向かって階段を登っていきました。その男の子は私とすれ違うまで私の顔を無表情でじっと見ていました。

それから私はこの男の子を寮で時々見かけるようになりました。男の子は出会う度に私の顔を凝視していました。


376副詞3sage2005/06/11(土)16:27:05ID:LybumPmT0
おばあちゃんの話に戻ります。

ある日の夜中、突然携帯の電話が鳴りました。それは勤め先の施設からの電話で、Aさんがおかしくになっていて、暴れたり奇声を発したりで手がつけられないから来てくれないか、との事でした。
あのAさんが?と信じられない気持ちながら、とりあえず車で施設へと急ぎました。

施設に着くと夜勤の人が玄関で待っていました。その人と一緒にAさんの部屋へと行くと、他の夜勤の2人がAさんの手を必死で押さえつけている光景が目に飛び込んできました。どうしたの?と聞くと

「暴力を振るので押さえつけている、おばあちゃんなのに信じられない力で、2人掛かりでやっと抑えている」

との事でした。
私はAさんの顔を覗き込むと、目の周りに真っ黒ではっきりとしたクマが浮かび上がっていて、普段の穏やかな表情とは異なりまさに鬼のような形相で目を剥いていました。

これは明らかに普段のAさんではないな、と思いました。とりあえず夜勤の2人に手を離させてAさんに話を聞いてみました。
すると

「ベッドの下に子供がいる、子供がいる、出してあげにゃいかん」

「人殺しが来る前に子供をだしてあげにゃいかん」

という内容の事をしきりに訴えていました。奇行はその後も続き、収まる気配がないので、夜勤の人と相談して眠剤を投薬して落ち着いてもらうことにしました。
この事を報告書に書き、明日の朝、上司に書類を渡して貰うようにと夜勤の人に伝え、Aさんの行為が腑に落ちないまま、私は寮へ帰りました。


377副詞4sage2005/06/11(土)16:29:46ID:LybumPmT0
寮の駐車場へ着き、車を止めてエンジンを切ったとき、ふと近くに止めてあった黒い軽サイズの車に目が行きました。

そして真っ暗の中、その車の座席をよく見ると、一人の女の人が座っていました。
女の人は身動き一つしないでじっと下を向いていました。時間が時間だけにさすがにゾッとしたものの、夜中まで遊んでいた職員がメールでもしているのかな、と思うことにして、私は部屋へと向かいました。

そのときでした。部屋へ戻るため階段を登っていると、あの、男の子に出会いました。戦慄が走りました。真夜中の独身寮に男の子がいるのです。なぜこの時間に「ここ」にいるのだろうと思いましたが、その場で納得できる答えを出すことは出来ませんでした。

男の子は相変わらず、無言でこっちを見ています。私は恐怖を感じながらその男の子の横をそそくさと通り過ぎました。
恐怖のあまり頭の中は真っ白で冷静さを欠いていたと思います。通り過ぎて、しばらく歩いてふと、階段の方を振り向いてみました。

男の子はまだこっちをじっと見ていました。首だけで、こちらを見ていました。


378副詞5sage2005/06/11(土)16:32:25ID:LybumPmT0
部屋へ入り、そういえばあの男の子の親を一度も見たことがないなと、今更ながらに思いました。

窓のカーテンが開いていたので(私は寝るとき、カーテンの開閉はあまり気にしない性格です)今日は閉めて寝ようと思い、窓に向かうとさきほどの黒い軽に目が行きました。

黒い軽の前にはさっきの男の子(暗くてよくわからなかったのですが、小さな影が確かに見えた)と思われる人影が立っていました。恐怖で全身に鳥肌が立ち、すぐにカーテンを閉めて、その日は朝が来るまで寝ずに起きてました。とても寝れる精神状態ではありませんでした。

私は朝になって睡眠を取り、午後から出社しました。そして上司に昨日の夜中のAさんの件を私からも話をしようと思い、上司に報告しにいきました。それと、その日に私の周りで起きた夜中の出来事も上司にすべて話すことにしました。

上司は私の話を聞いてから、応接室で話をしようという事になり、そこへついて行きました。上司から話された内容は

「早くに夫を亡くしたAさんにはむかし娘がいたが、娘が不特定の男と子供を作り、事情でAさんと娘で子供を育てていかねばならなくなった。
娘は子供の養育費など経済的に苦労し、ノイローゼになり、子供を殺して自らも車に載ったまま海に飛び込んで自殺した。君の話とAさんの過去が繋がるかどうかは自分には判断できないが。」

というような事でした。


379副詞最後sage2005/06/11(土)16:34:42ID:LybumPmT0
Aさんはその後も奇行が続き、日に日にやつれ、目の周りのクマが昼夜問わずクッキリと残るようになっていきました。

他の入所者もその日を境に子供がいる、と訴えるようになりました。私の方も寮の階段で男の子見ることは、この件の後も続きました。

私はその後、異動願いを出し、上司の配慮もあり早期に児童福祉施設のほうへ異動になり、その際に寮のほうも退所しました。
Aさんは不穏状態が続き、その治療のため他の施設に行く事になりました。

最近その上司に会い、Aさんの事を尋ねると、次のような言葉が返ってきました。

「あのとき言わなかったが、Aさんがウチの施設に来る前、在宅介護でいろいろ揉め事があったんだ。
Aさんの介助をしていたホームヘルパーが次々とノイローゼになって、その内の一人が自殺したんだ。だから環境を変えるためにAさんはウチの老人施設に来たんだ。」

Aさんは今も施設を転々としているそうです。超長文失礼しました

夜中。病院の駐車場。一人車の中。窓からこちらを覗き込む女。

自分は幼少時代、四国の瀬戸内海沿いの田舎の村で育ちました。この話は6才の誕生日の出来事です。

ずいぶん昔の話ですし、幼少時代の自分の想像力と事実の境界線が不明瞭ですが、出来る限り事実に基づいて書いていきたいと思います。

自分は誕生日に良い事があった経験が無いのですが、この年の誕生日は高熱が出て(40度以上)、家族は単なる風邪ではないと判断し病院に行く事になりました。
(誕生日当日となると、毎年こういう感じで、なにかしら良くないことが起こっていました)

母の車で病院へ向かいました。自分が連れて行ってもらったのはS鳥町の病院でした。

出発した時は夜中でした。座薬も効かず、車内に毛布ごと担ぎ込まれて運ばれました。田舎の人間は周囲を気にするもので、救急車を呼んで周りの家を起こすなどという恥ずかしいマネはできません。

田舎の夜の病院は医者の人数に対して患者の人数が少なく、絶えず患者が運ばれる救命病棟といった雰囲気は無く、土地も無駄に余っており、母はガラガラの無駄に広い駐車場に車を止め、急患の受付へ、診てもらえるかどうか聞きに行きました。

もちろん高熱を出している子供を担いでいくわけにも行かず、一人車の中に取り残されて、熱でもうろうとする頭に秋の虫の声が響いていました。


631本当にあった怖い名無し2005/06/14(火)13:12:25ID:h5lz3kge0
どれくらい車の中で待っていたのか分かりませんが、突然、

「○○ちゃん、開けてー」

という声が聞こえました。
自分は母が戻ってきたものと思いましたが、今考えれば車の鍵は母が持っているはずで、高熱を発する息子にドアを開けさせるというのもおかしな話です。
もう一度

「○○ちゃん、あけて~」

という声がしました。
ものすごく甘い声でした。
自分は母親だと思っていますから、毛布から頭を出し、声のする方を見ました。

そこには、顔の白い女が居て、両手を車の窓にくっつけてこちらを覗き込んでいました。子供ながらに、綺麗な人だな、と思いました。でも今考えると、綺麗というのはおかしな表現だったと思います。

その顔は、記憶している限りでは、左右対称で違和感がある感じでした。顔の印象で言うと年は20台後半、肉付きのいい顔でした。唇の色が、白い顔と対比して目立っていた。

「ねえー開けてー?」「お母さん病院へ行っちゃったから、お姉さんと一緒に行こう」

というような事を言われた記憶があります。自分は大人の期待を裏切るのを恐れる子供でした。それは関係ないとしても、この人が自分を病院まで運んでくれるのではないかという考えが、なぜか頭に浮かびました。車に残されて心細かったというのもあると思いますが。

出て行った方が不安が取り除かれる気がしたのです。これは、内心その時の状況に不安を感じていたせいかもしれません。


632本当にあった怖い名無し2005/06/14(火)13:12:45ID:h5lz3kge0
熱でふらつく体を起こし、ドアを開ける為に体を起こしました。

そしてドアの取っ手に触ったとき、この上ない恐怖を感じました。ドアを開ける事が急に怖くなりました。何故かは分かりません。顔を上げて女の人の顔を見ても、今では安心感は無くなっていて、その整った顔にひたすら恐怖だけを感じました。

首を振って、開けないという意思表示をしました。その次に起こった事は今でも忘れられません。

女の顔がくちゃっと寄りました。寄ったというのは、顔の中心に向かって引っ張られる感じに歪みました。その次に聞いた声も生涯忘れないと思います。

「あぁ~~~~けぇ~~~~~てぇ~~~~~~~~?」

男が腹の底から搾り出すような声でした。頭が真っ白になる感じがしました。
恐怖で、体が上手く動かせませんでした。体が浮いている感じでした。
入ってくる、と思いました。毛布をかぶって座席の間にうずくまりました。女は、

「うーーーーーーっ?」「ううーーーーーーーーー」「あけてえ~~~~~~っ?」

と叫びながら車の周りを走り回りました。
なぜか、自分から開けて入ってくることは出来ないようでした。どれくらいそのままで居たか、突然車のドアが開きました。
その時の幼稚園児のショックを想像してください。

「どこで寝とるの、病院まで歩かないかんよ、ほら、立って」

それは母でした。


633本当にあった怖い名無し2005/06/14(火)13:14:59ID:ePe46BM10
病院からの帰り、自分は母に、待っていた間の出来事を話しました。

母は驚きました。その女を人さらいだと思ったらしいです。その時は自分も、言われるまま、同じように思いました。

しかし、中学、高校と年を重ねていくと、ライトの無い駐車場で女の顔がはっきり見えた事や、女の顔を思い出して、あれは人間とは少し違うものだったと思っているのですが、実は車の鍵もしっかりされていて、中から開けないと開かない状態だったのかもしれませんし、自分としても、基〇外の人さらいの方が人外よりも怖いです。
確実に人生狂いますから。

法事で親族が家に集まる時、自分の不思議な体験を喜んで話す叔父が居るのですが、その叔父に話した所、それは死神じゃないか、というような事を言いました。

今思えば随分適当な事を言われたと思いますが、その時はそうなのかな?と思いました。当時を思い返してみても断定は出来ません。でも、こういう体験をした事は間違いないです。

独自の解釈の様なものは出来るだけ挟まずに書いてみました。ちなみに、高熱はおたふく風邪でした。

20年近くたったある日、母が奇妙な告白をしてきた。それを聞いたとき鳥肌が立って、マジで怖かったです。

私が小学生の頃。

お父さんの実家に帰ったときに、おばあちゃんにビー玉セットをもらった。
みかんネットのようなものに入っていたと思う。もったいなくてしばらくネットの封を切らずにいたけれど、ある日、親が出かけて留守番を頼まれたので、暇にまかせてビー玉の封をあけた。

そして、全部で何個か数えてたり、色分けをして眺めていた(いかにも子供らしいけど)。全部で4~5種類ぐらいだったと思う。色分けが終わり、それぞれをコップに入れて鑑賞した。

その直後にトイレに立ち、戻ってくると、なんとなく一つのコップに違和感を感じて調べてみると、それぞれのコップにはきちんとセロテープに個数を書いて貼ってあったのに、そのコップだけ貼ってある個数より1つ多かったんです。しかも青のスジが入った仲間のコップなのに、黒いビー玉でした。


なんだか奇妙さに驚くと共に怖くなって、そのコップにラップをして(笑)、すぐに仏壇へ供えました。おじいちゃん、助けて!と真剣に念じた私。

親が帰宅するまで別室でゲームをしながら過ごし、やがて親が帰ってくると、すぐに親にそのコップのことを良い、母と仏壇へ直行すると、なんとそのコップが倒れていて、ラップも半分剥がれていました。

怖いので、母にビー玉を拾ってもらうと、黒いビー玉だけ無くなっていました。
私が何を言っても信じてくれなく、ただのイタズラだと思われてその場は終わりました。


854:本当にあった怖い名無し:2005/09/19(月)00:53:21ID:a8JxN/on0
それから、黒いビー玉のことをずっと考えていたのですが見つからず、自分でも、ただの勘違いだったんだ、と思うようにしました。

そんな日々を過ごしたある日、母が家の中で転倒して仏壇に突っ込み、腕を縫うというケガをしてしまいました。何かを踏んだということですが、その何かは分かりませんでした。

…それから20年近く経った最近になって、母があの時のことを、ふと語ってくれたんです。

「ようこ、あの時わたしがケガしたのね、あれ実は黒いビー玉を踏んで転んだんだよ」

と。鳥肌が立って、まじで怖かったです。


856:本当にあった怖い名無し:2005/09/19(月)01:16:43ID:a8JxN/on0

「実はお母さん、あの時のちょっと前に事故目撃しちゃってね、トラックとバイクの事故だったんだけど、バイクの人は車の下に潜り込んでしまって。早朝のパート行く途中だったから急いでたし、怖かったし見ないふりした。
その時、何個か透明なガラス玉が転がってきてね、それを思わず拾っちゃったんだ」

ここで、なんでお母さんがこんな話し出したのかも分からないし、なんかショックだしで、目の前真っ白な状態になっていた私。

「それでね、その玉をポケットに入れて、もし証拠なんかで必要になったらと思ってポケットへ入れてその場は駆け足で去ってしまったんだよ。
その後、トラックの人が逃げたらしくて、協力をお願いする看板が立ってたんだけどお母さん、怖いことに巻き込まれたくなくて、ガラス球のこと言わなかった。
それでそのガラス玉を、パート先のゴミ焼却炉へ放り込んじゃったんだ」


857:本当にあった怖い名無し:2005/09/19(月)01:17:13ID:a8JxN/on0

「それね、ずっと忘れようと思ってて、もう本当にいつの間にか忘れちゃった。
ようこが黒いビー玉の話した時も、全然もう忘れてたの。本当に。
その後、部屋で掃除機かけてたら何かを踏んでゴロっとした感触で滑って転んで怪我したんだけど。
あの後、何を踏んだか振り返ってみると黒いビー玉だった」

「ああ、ようこが言ってたの本当だわ。って思って。でもようこに言うと怖がるだろうからって、黙っていたんだよ。
そしたら、最近になってあのガラス玉のこと思い出してね。
もしかしてあの黒いビー玉は、焼却炉に入れたガラス玉だったのかな?って」

「でも、あの時またビー玉を燃えないごみと一緒に捨てちゃったの。
どうして思い直して、証言にいかなかったのか、って後悔してるよ。
私がケガしたのも、きっと被害者の人が怒ってたのかなって思うと悲しくて」

母は、こういった内容の話をしました。私は怖さと驚きと、なんで今更言ったの?という気持ちでいっぱいです。
最近の話です。
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作業服を着たおっさんが電話ボックスで電話をしている。が、どうも様子がおかしい。

今年の夏に実家に帰るため、夜中の高速を運転してた時の話。

お盆が終わってからだったから、Uターンラッシュとは期間がズレててスイスイ行けた。田舎だからたまに一車線になって対向車もすぐ横を通るような道がたくさんあるんだけど、そういう道のパーキングエリアはしょぼい。

駐車場と便所と電話ボックスだけの、パーキングエリアと呼んでいいか分かんない小休憩場。でもだいたい寄るのはいつも同じ所だから怖さとか全く無かった。

その日はその小休憩場に夜12時半頃についたと思う。駐車場に他の車は無い。
便所に行こうと思ったら、作業服みたいなグレーの服を着た中年(後ろ姿で判断)の人が電話ボックスで電話をしていた。

夜間工事の人かと思い、特に気にせず便所に入って用を足した。


790本当にあった怖い名無しsageNew!2005/10/23(日)04:01:33ID:TP8l7WesO
手を洗おうとした時「ガシン、ガシン」という音がした。
外の方を見ると電話ボックスの中のおっさんが体を左右に揺らし、電話ボックスに体を当てている。

手を洗いながらその姿を「?」と思いながら見ていた。
受話器を持ちながら右へ、左へ、体を揺らすのだ。
その度に電話ボックスの内壁ガラスに体が当たり「ガシン、ガシン」と音を立てている。

自分の車とトイレを直線で結ぶと、その電話ボックスからはまあまあ距離がある。
変質者だと嫌だから、早く車に乗ろうと思い、小走りで車に近寄った。

車のキーを開けている時に「ガシャーン!!」というデカイ音がした。
こりゃヤバイ、と思いすぐに車に乗り込み、電話ボックスの方を見ると電話ボックスは何も壊れていない。


791本当にあった怖い名無しsageNew!2005/10/23(日)04:05:31ID:TP8l7WesO
しかしおっさんらしき人影がこっちに近づいて来ている!!
急いでエンジンをかけライトを照らすと、何とすでに車の前におっさんがいるではないか!!

もの凄く細い目が異様に離れていて、口の両脇からツバみたいな液を垂らしている。
しかも手に持っているのは、受話器…?
いや、ぐったりとした動物の死骸だったのだ!!
こりゃヤバイと思い、おもいっきりバックして急発進!!

俺は霊を見た事が無いのであれが霊かどうか分からないが、絶対にこの世の者では無いと思った。

S家で深夜バイトしていたときに来た客

俺が会社辞めて、転職活動中にやっていたバイトでの話。

実体験だから怖くなかったらすまん。
1年半位前に牛丼チェーンのS家で深夜バイトしていたとき、うちの店はかなり暇な店で夜22:00~朝9:00まで1人でまわしていた。

その日は、大雨でただでさえ暇な店がより暇になっていた。
深夜1時に配送できた食材を冷蔵庫に移して、その後、厨房の掃除もやって時計を見ると深夜3時。

この間の2時間でお客さん0人・・・(笑)
まぁ、雨降ってなくても1時間誰も来ない事はよくある。
楽な日に入ってよかったなと思っていると、テュルルルルルーン♪・・・入店音がなった(ファミリーマートと一緒)


544:本当にあった怖い名無しsageNew!:2012/12/04(火)11:21:14.69ID:FlfhH4RzV+0
チッ!2時間ぶりに客がきちまったかと思って厨房からカウンターに行くと、カウンター席にずぶ濡れで貧乏臭い70歳くらいの婆さんが座っていた。

大雨なのに傘も持ってないし、よく見ると靴も履いてない。

俺:いらっしゃいませー(婆さんの前に水を置く)。

婆:・・・(何も言わず席を立ち、持帰コーナーへ歩いていく。)

気味が悪いと思いつつ、俺も持帰コーナーのレジ前へ移動

俺:いらっしゃいませ。ご注文は何にしますか?

婆:あなた、こんな若いのに何で戦争行ってないの?

俺:え??

婆:今は戦争で大変なんだから・・・・(ずーっと戦争の話をしてくる。)

その後も、俺が何を言っても注文も言わないし、戦争の話を止めない為、ボケてると判断して警察に通報。


545:本当にあった怖い名無しsageNew!:2012/12/04(火)11:22:09.54ID:FlfhH4RzV+0
警察が来る間も俺が持帰コーナーにいないのに、1人で戦争の話を続けている。

10分位して、自転車で来た警官Aとパトカーで来た警官BとCが同時に入ってきた。
案の定、警察が話しかけても住所を言わないし何言ってんのかわからないので、警官Bが

「お婆ちゃん、ここは飲食店だから注文しないと、いちゃいけないんだよ」

と説明して少し強引にパトカーに乗せて帰って言った。同時に警官Aも自転車で帰った。
婆さんが消えて15分くらいした後に、カウンターの醤油交換をしようと思って、カウンターに出て、店の入り口の方を向くと、店のガラス越しに誰か立っている・・・

後ろ姿だけだったが服装も同じだし、靴も履いてない、傘も持ってないからすぐにさっきの婆さんだとわかった。

店の外で雨をしのぐように、ボーっと店とは反対方向の道路を見て立っている。
俺は、このままではまた店に入ってくる可能性もあるし、ボケていて住所も言えない老人を大雨の中に置いていった警察の態度にも腹が立ち、またすぐに警察へ電話した。


547:本当にあった怖い名無しsageNew!:2012/12/04(火)11:35:07.15ID:FlfhH4RzV+0

俺:さっき電話したS家~店の者ですけど、さっきの婆さんがまた店に戻って来ちゃってるんですけど。

警:わかりました。10分くらいで警官の者が行くと思うので少々お待ちください。ガチャ(電話を切る)

5分後、店の電話が鳴った。電話に出ると警官Bからだった。

警B:さっきお伺いした者ですが、先ほどのお婆さんなら、まだ住所がわからないので今もパトカーに乗ってますよ??

俺:ふへぇえ?(急に怖くなって裏声になった)そんなはずありません。ちょっと確認してくるので待っててください。

俺はゾッとしながらカウンターへ行き、店の外を見るも誰もいない・・・
信じられないので店外に出ても、大雨で歩いている人すらいない。鳥肌立ちまくり。

俺:すいません。勘違いだったみたいです(震声)

警B:気味悪い人だから、精神的に怖くなって幻を見ちゃったのかもね。じゃあバイト頑張ってね。ガチャ(電話を切る)

もう俺怖くなっちゃって、一生懸命店内掃除して時間をやり過ごしたよ。
ちなみに深夜1時~警官との電話終わった深夜4:00くらいの3時間誰も客来なかった。

さすがに台風でも、3時間こないなんて事はないから、さっきの体験と重なって余計気味が悪かったのは覚えている。

以上が俺が体験した話。
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夜の山道にいたおばあさん

俺の実体験だが。
思い出すと今でもものすごく怖い。

厨の時、家族で釣りに行ったときの話なんだが、早朝4時か5時くらいに紀伊長島の山道を車で走ってた。

片側が山で、もう片方にガードレールがある。
そのガードレールの向こうは崖になってて、ずーっと下に海があった。

もう延々と家一軒もない1本道を何十分も走ってた。
そんな場所なのに、ガードレールの横に突っ立ってる人がいたんだ。
近づくにつれて、おばあさんだって分かった。

荷物もなんも持ってなくてただ立ってるから、その人を通り過ぎてから50mくらい先で父親が車を止めたんだ。
その人3月でまだ寒いのに薄着だし、父親は遭難か何かだと思って声かけにいってくるって言ったが、母親はすごく不気味がって反対した。


374 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日)02:08:23ID:LSJcotta0
俺はずっとおばあさんを見てた。
次の瞬間おばあさんがこっちをむいて手招きした。このとき絶対ヤバイと思った。

両親も幽霊なんちゃうん?と言い始めた。
しばらく3人でそのおばあさんを見てたんだ。
そしたらそのおばあさんが突然ガードレールにもたれかかって、腹をガードレールに乗っけてぶらぶらとぶら下がったんだ。

分かる?
ちょうど洗濯物が干されてるみたいに。
もう一度言うが、ガードレールの先は崖だ。そんなとこでぶらぶらやってんだよ。不気味杉

もう親も俺もパニックで、急いで車を出した。もう一度振り返ったときにはもういなかった。

明け方4時頃、下の階からの叫び声で眼が覚めた

埼玉のさいたま市に怪しいアパートあります。

10年程前、友人(同僚)が住んでいて、友人は別に何も感じないと言っていたんですが飲みに行った帰り時間も遅く平日だった為、会社から非常に近いその友人の部屋に
泊めてもらいました。

男の独り暮らしですから部屋が汚いってのは全然気にならないので雑魚寝状態で眠りについたんですが、明け方4時頃に叫び声で眼が覚めました。

「ウヴォ---!」「ゴオー!」「がああああああああ!」

いびき!?
と一瞬思いましたが、だんだん変化してきて、とてもいびきには聞こえなくなってきました。(ちなみに友人宅は2階で聞こえてきたのは1階)
 
「あひゃぁぁああああ!!」「ぐぎゃあああああぁぁぁぁああああ」
「いひいぃぃぃぃぃ!」
 
なんなんだようるせえなぁ・・・と思いつつも時間が時間なんで、無理やり寝て翌日一緒に会社に出社した。
 

934 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土)23:50:05ID:wl5vmbzk0

俺「おまえのアパートの下の住人ってやばい人?」

友人「え?なんで?」

俺「明け方なんかやたら叫びまくってたし、あれじゃ近所迷惑じゃね?住宅地なんだし・・・」

友人「何だそれ?叫び声なんて聞いたことねえし、騒いでる人間なんてアパートで見たことも聞いたこともねえよ。」
 
俺「・・・なんだぁ?変な夢でも見たんかなぁ。」

友人「たぶん、そうじゃん」
 
で、そんときは終わりました。
 
 
 
 
1週間後、自殺した階下の住人が見つかりました。
死亡推定時刻が1ヶ月程前・・・

不可解でゾッとする未解決事件

ある探偵事務所の行方不明者の未解決事件の話です。

Yさんの話しによると。
その行方不明な男性は長距離トラックの運転手でした。

その日もその男性はトラックで青森の方の高速を走り、あるドライブインで休憩をとっていたそうです(そこまでは調査済み)

そのドライブインは昔からやっている、元は何かの倉庫を改造した長距離トラック専用の休憩所があり、運転手はその倉庫にトラックごと入り、トラックの中で仮眠をとるそうなのです。

前もってその倉庫を管理しているドライブインのオバちゃんに

「何時何分に起こしてくれ」

と告げておくと、オバちゃんがお茶のサービスとともに起こしてくれる仕組になっています。
しかし、その男性はオバちゃんが起こしに行く前に、倉庫のトラックの中からこつぜんと姿を消しました。
いなくなったのです。

倉庫はいくつかあったのですが一つだけ使っていない倉庫がありました。
普段、その倉庫はシャッターが下りています。
その居なくなった男性が仮眠をとっていたのがその倉庫だったそうです。


572名前: 謎の事件2 投稿日:2001/08/14(火)00:49
いつもならシャッターが下りているはずの倉庫。今日はシャッターが空いていて、しかも中にトラックが入っている。

その男性より一足先にそこを出発する予定だった他の運転手が不審に思い、気になってオバちゃんに報告しにいき、事件が発覚しました。

オバちゃんの話しによると、どういう理由なのだかよく知らないが(その倉庫を管理していたのは元はオバちゃんの旦那さんで、旦那さんが亡くなった後、そのオバちゃんが管理を任されていたらしい)昔からあの倉庫だけは使うなと言われていた。

それがなぜなのかはよくわからないけど、でも倉庫のシャッターは鍵がかかっていて、空く訳がないし、その男性がやってくる前も確かに閉まっていたとオバちゃんは証言しています。

でも、実際にはその倉庫は開いていて、しかもその中にトラックまで入れ、その男性は行方不明。

夜中の高速道路のドライブインです。
車なしでどこかへ行ける訳もありません。

Yさんは元刑事のコネクションも利用して、その男性の行方を追いました。

Yさんの敏腕ぶりが効をそうして、その男性は10日後に見つかりました。
意外な場所で。


574名前: 謎の事件4 投稿日:2001/08/14(火)00:53
場所はなんと瀬戸内海の人一人乗れば精一杯な突起した岩山の上で。
漁に出ていた海女さんが発見したそうです。

地元の警察に、身元不明者として警察の氏体置き場に安置されていました。

ここからはもうYさんの介入できる範囲の話しではありません。
なぜなら対象者(業界ではマルタイと言います)がいたいで発見されたのですから。

ここからは警察の範疇になります。
しかし、なぜそんな所で見つかったのか?
アシもないのに?

最後に目撃されたのが青森。
いたいで発見されたのが瀬戸内海。

興味を持ったYさんは、元刑事というコネクションを最大限に利用して、いたいの発見状況の情報を手にいれたそうです。

それによると。
いたいは氏後2日ないし3日は経過していたそうです。


575名前: 謎の事件5 投稿日:2001/08/14(火)02:12
しかもいたいはまるで臨月が近い妊婦のように腹がポコンとふくれていたそうです。

そして体には無数のひっかきキズが。
最初お腹がふくれあがっているいたいを見た検視官は溺氏して、お腹の中には水がたまっていてふくれているのだと思ったそうです。

しかし、いたいを解剖してみたところ…驚くべきことがわかりました。
いたいのイにはまったく水は入っていませんでした。

それどころか、イから食堂、口の中に至るまで、アワビ、サザエ、ウニ、その他貝類と海の幸がほとんど消化されないままギッシリつまっていたそうです。
本当にギッシリ…。

そしてもう一つ不可思議なのは、いたいの体に無数についたひっかきキズ。
あきらかに人間…および、なにか爪のある動物につけられたキズらしいのですが、そのキズがなにかおかしい。

人間ならば皮膚をひっかく時は1~5本の爪跡が残ります。
同じ方向で同じようにキズをつけようと思えばそれ以上の爪跡はどうしても不自然になるのです。


576名前: 謎の事件6 投稿日:2001/08/14(火)02:15
ところが、いたいについていたキズ跡は1~5本の爪跡も確かにあったのですが、それ以上、つまり6~8本の自然につけられたであろう爪跡が残っていたそうです。

例えば人間であった場合、5本以上の爪跡を皮膚につけようとして片方の指にもう片方の指を足してつけると、どうしてもそのつけたした部分が不自然な跡として残るはずです。
ところがその爪跡はなんとも自然。

解剖医は

「これは…指が6本、ないしは7本8本の動物にひっかかれたと想定するのが自然なのだが…そんな動物は果たしているのかどうか…動物学者に聞いてみないと私にはわからない」

と言ってサジを投げたそうな。

と、いう訳で。
Yさんから聞いたその不可思議な事件の調査表は今でもあります。

ただし、地元警察はこれは無かった事として事件そのものを抹消してしまったそうです。
警察データにはただ「溺氏」として残っているはず。

山小屋を1日管理するだけの簡単なバイト。日給2万円。やってみた結果・・・

数年前の話。

夏休みに何か高収入のバイトないだろうか、と友人と探してたとき、とあるバイト雑誌に

「山小屋を1日間、管理してもらいたい」

という応募記事が目に付いた。
日給2万円。
すぐさま電話すると

「締め切りました」

と。
ガックリしてると、次の週のバイト雑誌にも載っていたので、すかさず電話。
今度はファミレスで面接までこぎつけた。
バイト代は、泊まった翌日の朝に支払われるらしい。

俺たち2人は即決し、山小屋までの地図のコピーをもらい、その日がやってきた。


意外と市街地から近く、私有地の山林の中にその山小屋はあった。

「この先、私有地により進入禁止」

と書かれた金網の所に、初老の男が立っており

「バイトの00君と00君だね、話は聞いてるから通って」

と言い、俺たちに山小屋の鍵をくれた。
10分ほど歩くと、山小屋が見えてきた。
丸太で出来たのを想像してたんだが、ちゃちなプレハブだった。
風呂が無いのと、食料持参なのが玉にキズだったが、高い日給に俺たちは上機嫌だった。

そして肝心のバイト内容は

「山小屋内の軽い清掃と、外の植木鉢に水を朝夕やること」

のみだった。


10 本当にあった怖い名無し 2006/05/11(木)17:17:21ID:nwwQJx300
そこはTVもなかったんで、俺たちは適当に携帯ゲーム機で遊んだり、トランプやボードゲームをしたりして時間を潰してた。

エアコンもなく、最初は地獄の暑さを予想もしたが、緑に囲まれているためか、多少汗ばむ程度で意外とひんやりして心地よかった。

やがて夜になり、コンビニのおにぎりとパンで夕食を済ませた俺たちは、早々とパイプの簡易ベッドで寝る事にした。

その夜、物凄い嫌な夢を見た。断片的にしか覚えていないが、とにかく

「寝てる体の下から多くの手に突き上げられて、散々触られた挙句に引き裂かれる」

という、なんとも不気味な内容だった。
翌朝、最悪の気分で目を覚ますと、心なしか友人の顔色も悪い。

「どうした?俺、なんか変な夢見て気持ち悪ィーんだよな」

「夢?俺も見たが、これこれこういう夢だけど…」

「同じ夢じゃん!」

気持ち悪くなった俺たちは、しばらく無言になった。やがて、友人がポツリと言った。

「なぁ、このプレハブの床なんだけど…気のせいかもしんないけど…微妙に揺れてない?」

そう言われれば、何かウォーターベッドの上にいる様な不思議な感覚が目覚めた時にあった。
夢の名残だろうと思い、別に気にも留めてなかったんだが…


11 本当にあった怖い名無し 2006/05/11(木)17:20:43ID:nwwQJx300

「なぁ、床下見てみようぜ」

友人が言った。
確かに、プレハブは地面から10cmほど浮いており、床下の四方をポールが支えている造りになってるようだった。

気になった俺は、友人に同意した。
俺たちは外に出た。

朝とはいえ、まだ5時ちょっと前で結構薄暗い。友人は持参したミニペンライトで床下の隙間を照らした。

「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「どうした!!」

「腕!!腕腕腕腕、腕がぁぁぁっぁぁ」

「あっ!!」

床下には青白い、無数の切断された腕が散らばっていた。
だが、腕の切断面を見た瞬間、マネキンの腕だという事がすぐに分かった。

ただ、異様なのは全てのマネキンの腕に、女の顔写真(ポラロイド)と名前がマジックで書いてあった。

全部で50個近くはあったんじゃないだろうか。マネキンであることは、触って間違いなく確認した。

「何だよこれ…普通じゃねーよ…バックれようか?」

「バカ、一応金もらうまでは待とうよ。それでもまた新たに何か言ってくるようであれば、逃げよう」


12 本当にあった怖い名無し 2006/05/11(木)17:21:54ID:nwwQJx300
もう一度プレハブに戻る気にもならず、俺たちはボーっと外に立っていた。

あれこれ話している内に7時になり、昨日の初老の男がやってきた。

「お疲れ様。早いね。早速、これバイト代ね…ところで提案があるんだけど、あと3日間くらい泊まれないかな?もちろんバイト代は3日分の6万払うけど」

「お断りします」

俺たちはハモるように言い、一目散に逃げた。

振り返ると、男が苦々しそうな顔をして、携帯を耳にあて、こっちを睨んでいた。
それ以来、バイト雑誌でその応募記事は見たことがない。
おそらく、あのプレハブもないだろう。

帰り道、友人がいった。

「何かの実験だったんだろうね」

俺は軽く頷いて、同意した。

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馬刺しを愛すお洒落なひよこです。

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