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第27回「伊藤園 お〜いお茶新俳句大賞」約180万句の応募の中から大賞決定!

「お〜いお茶の新俳句大賞」が今年も発表されました。ユーモアあふれる俳句がたくさんです。
2016/07/11 UPDATE
 
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第27回「伊藤園 お〜いお茶新俳句大賞」の受賞作が、7月6日発表されました。

「お〜いお茶新俳句大賞」とは?

「お〜いお茶新俳句大賞」は、1989年(平成元年)にスタートしました。

このコンテストを始めた背景には、1989年が松尾芭蕉の「奥の細道」紀行
300周年にあたるということ、その前年の1988年に歌人・俵万智さんの
「サラダ記念日」が260万部も売れるなど、伝統的な短詩形文芸の世界への
関心が高まりつつあったことがあります。

カルチャーセンターなどでは、この頃から俳句や短歌の講座に人気が集まるなど
大衆化の兆しが感じられましたが、自分の作品を発表する機会はほとんどなく、
どこかでその成果を発表したいという思いが伊藤園で広がっていました。
そこで伊藤園は、「お~いお茶」という「商品」を発表の媒体に使ってもらおう
と考えたのです。

1989年は、伊藤園の商品「缶入り煎茶」のネーミングを「お~いお茶」に
変更した年であり、以来『お~いお茶新俳句大賞』は「お~いお茶」とともに
歩みを続けています。

コンテストを開催するにあたり、「季語」などの俳句がもつ厳密なルールは
問わないことにし、「季語」がなくても、多少「字余り」「字足らず」で
あってもOK。
自分が感じたこと、思ったことを五・七・五のリズムに乗せて自由に表現する
独自の表現手法が「俳句」ならぬ「新俳句」だと伊藤園は発表しています。

2016年の大賞

今年の応募総数は、「1,862,954句」にのぼった。

その中で文部科学大臣賞に輝いたのは、埼玉県の15歳 吉村英竜さんの作品だ。

「ただいまの静かに響く金魚鉢」

吉村さんはこの作品についてのコメントを以下のように発表している。

家族がいない時に帰宅したのに、大きめの声で「ただいま」と言ってしまった。当然返事はなく、声だけが響き、ふと見た金魚鉢の金魚がこちらを向いているだけでした。そんな光景を句にしました。

伊藤園側の選評は、次のごとくなっている。

「ただいま」と大きな声をあげて帰宅したのに、家には誰もいないのか。なんの答えもありません。玄関脇にある金魚鉢に、自分の声が空しく響くだけです。金魚鉢はそれほど大きいものではなく、おそらく一匹か二匹の金魚が、ぼんやりと浮いているだけなのでしょう。「静かに響く金魚鉢」は、空っぽの家中の反応のなさのなかにあって、「ただいま」の声に答えてくれるただ一つの生きもののこだまのように感じられます。金魚鉢に焦点をあてたところが、ズンと胸に響きますね。

その他の受賞作

新俳句大賞は、全応募の中からの大賞である文部科学大臣賞の他に、各部門ごとの
大賞が発表されている。

各部門の大賞は次の通りである。

小学生の部 秋田県・今井海里さん(6歳)

「からすの目 ぼくをうつしてとんでった」

中学生の部 福岡県・川原凱道さん(14歳)

「三日月をせもたれにして魚釣り」

高校生の部 沖縄県・古謝巧真さん(17歳)

「教頭がスルメをひとつ買っていた」

一般の部A 茨城県・吉(実際には土に口)澤知恵さん(37歳)

「花明かり 同じ余韻を持つ人と」

一般の部B 東京都・下山桃子さん(40歳)

「ゆるし方を忘れた午後の冬木立」

英語俳句の部 静岡県・大津友美さん(17歳)

「from a small window
small small world
my first flight」
(小さな窓から
 小さな小さな世界
 初めての空の旅)

本にもなっています

新俳句大賞は、マガジンハウスより一冊の本となって出版されています。

26年間の様々な思いがぎっしりつまったこの本を、お〜いお茶を飲みながら
読むのも、風情があっていいですね。

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馬刺しを愛すお洒落なひよこです。

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