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陶彩画とは - 現代美術絵画・草場一壽 陶彩画の世界
唯一無二の芸術、草場一壽 現代美術絵画「陶彩画」は完全なオリジナルな芸術。それは従来の、有田焼の手法を用いながら、独自の発想と工法で完成した焼き物の絵画です。それは実に20数年にわたる研究の成果として、今や高い評価を頂くまでに至りました。まず、陶彩画は、一般的な焼き物の絵付け技法とは異なります。いわばキャンバスと言うべき、白い陶板に釉薬で絵付けを行いますが、一度絵付けをしては焼成し、さらに上から違う色で絵付けをしては焼成し、と、 十数回にも及ぶ窯入れを繰り返しながら、絵を描いていくのです。色合いや図柄に合わせた緻密な絵付け作業は、正確さと根気強さを必要とするだけでなく、窯の温度調整から時間配分まで、 制作過程は一切、気を抜くことのできない緊張のときです。しかも、窯に入れたあとは「火に託す」という人間の思惑の届かない世界。そうして出来上がったものは、ときとして作者のイメージをはるかに凌駕して、まばゆいばかりの光を放ちます。 仕上がりの偶発性をある程度考慮しつつも、窯の中で溶け合った釉薬は色彩に不思議さをかもしだし、同じ色が二度と生まれることはありません。
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