大晦日はメンバーとともに、年またぎでNHK『紅白歌合戦』への出場、TBS系『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ2010→2011』の出演とハシゴし、例年以上に大忙しだった木村拓哉。そんな彼に、この紅白出場に際して意外な変化があったという。
「昨年まで、SMAPも含めたジャニーズ事務所のタレントのフォトセッションでは『東京スポーツ』、『週刊文春』、『週刊女性』などいくつかのNG媒体があり、撮影できなかった。ところが、今年は『紅白の関連記事にしか使用しない』という旨で一筆書くことを条件に撮影がOKに。『文春』はグラビアで大々的にSMAPの写真を使っていました」(紅白を取材した記者)
今やSMAPは事務所の後輩・嵐の人気に押されているだけに、いくら天下のキムタクといえどNG事項は減ってきている様子。とはいえ、キムタクが絶対譲らないNG項目があったようだ。
大晦日からさかのぼった、昨年12月19日に放送された『さんま&SMAP 美女と野獣のクリスマスSP』(日本テレビ系)。明石家さんまとSMAPがMCを務める毎年恒例の番組だ。
「昨年は演出を大胆にチェンジ。一昨年までは美女たちをひな壇にそろえていましたが、昨年は大ブレークした巨漢女装家のマツコ・デラックス、キムタクに『月9バカ』とあだ名をつけた有吉弘之、AKB48の板野友美らをひな壇に並べ『禁断の質問』をテーマに、これまで恐ろしくて誰も聞けなかった噂の真相やキワドイ情報をMCの明石家さんまとSMAPにぶつけました。質問は事前にSMAPサイドの許可を取っていたはずなんですが......」(日テレ関係者)
トップバッターとして質問台に立ったマツコは不敵の笑みを浮かべると「(SMAPの)皆さんの波動砲、どなたのが一番大きいのかしら?」と質問したのだ。
言うまでもなく、マツコの質問は公開中のキムタク主演映画で、不朽の名作アニメシリーズ『宇宙戦艦ヤマト』の実写版『SPACE BATTLESHIP ヤマト』に引っかけたもの。キムタクを除いたSMAPのメンバーやほかの出演者は困惑気味で、観覧席の女性たちからは悲鳴が上がる中、マツコは「私が思いつきで言ったわけじゃない。事前にスタッフにOKもらってる質問!」と吐き捨てたが、これにキレたのがキムタクだった。
マツコの前にさんまが一度”波動砲ネタ”を使っていたため、キムタクは「波動砲の乱用やめてくんねぇ?」とややキレ気味。そのタイミングで香取慎吾が股間の前に山を描くポーズで「波動砲!」と叫ぶと、今にも殴りかからんばかりの”鬼の形相”となった。
「キムタクからすれば、『ヤマト』は初めて見に行った映画で思い入れのある作品。それをあんな形でネタにされたからキレたのでは? あやうく、スタジオから出て行きそうな気まずい雰囲気がスタジオ内に漂っていたそうです」(別の日テレ関係者)
その後、長時間にわたる不毛な”男性器論争”が続いたものの、結局あいまいなまま次のテーマへ。番組が進むうちにマツコの姿がひな壇から消えたため、「キムタクに退場させられたか?」と思われたが、「次のスケジュールがあったのでこっそり退席した」(同)とのことだった。このやりとりから、波動砲がNG項目と思いきやそうではなかった。
この番組の視聴者の中で不自然に思った方もいるかもしれないが、キムタクとマツコが高校の同期生であることは週刊誌などで報じられている周知の事実で、この日2人は初共演。鋭いトークでおなじみのマツコのこと、”同期ネタ”で場を盛り上げるに違いなかったが、なんとこれがキムタクサイドが出したNG項目だったというのだ。
「当日、楽屋入りした出演者たちに番組スタッフが、『すいません、木村さんとマツコさんが高校の同期生であることはご存じかと思いますが、その話題はNGでお願いします』と頭を下げて回っていたそうです。キムタクの意向というより、周囲が勝手に気をつかってそう配慮しただけだったようです」(日テレ関係者)
周囲が気を遣いすぎるのもいかがなものかと思うが、年々”規制緩和”を進めているキムタクだけに、次の共演機会ではぜひ”同期ネタ”を解禁してほしいものだ。
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