今年も幕を開けた夏の甲子園、さらに今回は、第100回全国高等学校野球選手権記念大会とあって、記念すべき大会となっています。さらに、史上最多の56校が甲子園球場に集結し、持てる力すべてを注ぎ込むように熱い戦いを繰り広げています。そんな毎回、感動のドラマが生まれる夏の甲子園ですが、先日行われた、北大阪代表の大阪桐蔭高等学校vs南福岡代表の沖学園高等学校の試合が、今話題になっています。
今年も幕を開けた夏の甲子園、さらに今回は、第100回全国高等学校野球選手権記念大会とあって、記念すべき大会となっています。さらに、史上最多の56校が甲子園球場に集結し、持てる力すべてを注ぎ込むように熱い戦いを繰り広げています。そんな毎回、感動のドラマが生まれる夏の甲子園ですが、先日行われた、北大阪代表の大阪桐蔭高等学校vs南福岡代表の沖学園高等学校の試合が、今話題になっています。
それは、大阪桐蔭が9−4とリードして迎えた、9回表の沖学園の攻撃でのこと。その際、安打を打ち一塁にいた沖学園の選手が、身体の異変を訴えました。連日、全国的に猛暑に見舞われ体調を崩す人が後を立たない最中、この選手も熱中症の疑いがあり、その兆候の1つに、筋肉のけいれんがあります。そのため沖学園の選手は、足をつってしまったようです。今年は、例年にないほどの異常気象が続き、この甲子園でも限りなく熱中症を予防する対策がされていましたが、やはり体調を崩す人が多い様子。そして今大会では、選手が足をつってしまうアクシデントが多発しているのです。
そんな中、倒れた選手に真っ先に駆け寄ったのは、ベンチにいた対戦相手の大阪桐蔭の選手たちでした。彼らたちは、手に取った氷のうで選手の後頭部を冷やし、経口補水液を手渡したのです。この素早く対応した大阪桐蔭の選手に、気づいた観客席は、たちまち拍手喝采になりました。
その後、試合は大阪桐蔭の勝利で幕を下ろしましたが、熱い戦いを見せた沖学園にも、奮闘を称える声が送られました。
この優しさと行動力あふれるエピソードに、ネット上では称賛の声が多く寄せられています。
・こういう対応ができるのが、大阪桐蔭の強さの理由なのかなと思いました。
・我々大人も、彼らを見習わなければなりませんね。
・大阪桐蔭が一塁側ベンチだから近いのもあると思うけど、たとえ三塁側だったとしても、やっていると思う。
このように称賛の声の一方で、「そもそも熱中症が頻発するような環境で高校生に野球をやらせるのはどうなのか」「こういった美談で片付けていいのか」など、懐疑的な声もありました。確かに今回の大会は、熱中症の危険性があるため、甲子園ではなく室内で行う案や、昼間の熱い時間を避けて早朝や夕方に試合時間を変更案など、このように様々な安全性を考え賛否老論がありました。結局、計画的に水分をとることや、休憩を入れるなど…画期的な改善策ではなかったものの、例年のように大会が開催されています。まずは、選手の安全を絶対的に確保して欲しいものです。
一方で相手選手を助けた選手のスポーツマンシップも、称賛されてしかるべきものです。選手が日々の努力を思う存分に発揮できる環境を整備することが、周囲の大人たちに求められています。
ちなみに、1回戦で南北海道代表・北照高等学校vs南福岡代表・沖学園高等学校の試合中、北照の選手が両足をつり試合が8分間中断するアクシデントが発生しました。その際は、対戦相手だった沖学園の選手が冷却スプレーや飲み物を持って駆け寄り、スタンドからは大きな拍手が送られました。このことから1回戦で助けた沖学園が、2回戦で助けられる…優しさは、巡り巡って返ってくるのですね。
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