出典: gasnukiya.com
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ストレスというのは心に大きな影響を与え、酷いときには病気を引き起こすこともあります。
また、病気とまで言わなくても、ストレスにより仕事やプライベーに悪い影響を与えます。
落ち込んだり、イライラしたりといった感情に振り回されて、ほかの人に迷惑をかけたり、
仕事や遊びに集中できない、何をやるにしてもやる気が出ないという経験をした方は多いでしょう。
実際に2012年の「労働者健康状況調査」厚生労働省の調査によると、
仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを
感じている労働者は60.9%と実に六割の方が仕事にストレスを感じており、
仕事のストレスによる「精神障害の労災認定者」は増加傾向にあります。
このような背景により、2015年以降、
50人以上の労働者がいる企業にはストレスチェックが義務化されています。
ビジネスパーソンの心や体の健康を守るためには、ストレス対応が不可欠であると、
国も対策に乗り出しているのです。
ストレスと聞くと、どうしても仕事でのトラブルや人間関係など、嫌なこと、
つらいことを思い浮かべる人が多いと思います。が、実はそればかりではないのです。
嬉しいことや楽しいことでもストレスの原因になることがあるのです。
そもそもストレスとは何なのかというと「外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態」のことです。
そして、ストレスの原因には、さまざまな種類があります。
・身体的要因(過労、病気、栄養状態、睡眠不足etc)
・心理的要因(怒り、不安、喜びetc)
・物理的、化学的要因(気温、湿度、騒音、薬品etc)
・社会的要因(人間関係、転職、昇格、進学、恋愛、結婚、出産etc)
・変化の大きさ(急激な寒暖差、安定した環境から不安定な環境への移動etc)
このように、日常の中で起こるさまざまな「変化」や「刺激」が、ストレスの原因になるのです。
また、状況やその人の性格、これまでの経験などによって、刺激を喜びや励みにできる場合もあれば、
不安や心配を感じてしまう場合もあります。口うるさい上司も、
心に悪影響を与えるストレスになる場合もあれば、
シャープな気づきを与えてくれるありがたい存在ととらえられることもあるでしょう。
過剰なストレスは、人に悪影響を与えますが、仕事などでは、
ストレスがあまりにも低いと「孤立感が強くなる」「意欲が低下する」などの影響が出てくるのです。
たとえば上司や同僚、あるいは家族に期待されていないような状態は、孤独でつらく、やる気もなくなるものです。
出典: kokorowith.jp
適切にストレスに対応するためには次の3つの行動が必要です。
1、ストレスを受けたとき、自分がどうなるかを知る
2、自分にとって何がストレスになるのかを知る
3、ストレス反応を回避したり、やわらげたりする方法を知る
どんなことでストレスを感じるのか、ストレスにどう反応するのが効果的なのかは人によって異なります。
自分自身の特徴を知り、自分に合った方法でストレスによる悪影響を防ぎましょう。
1、ストレスを受けたとき、自分がどうなるかを知る
人は過剰なストレスを受けると、心だけではなく、体にも何らかの変化が表れます。
わかりやすいのが、血圧や心拍数の変化。緊張すると心臓がドキドキしたり、
顔が赤くなったりするように、ストレスがかかると血圧や心拍数は上昇します。
自分はどんな変化が顕著に出るかを知ることが大切です。
2.自分にとって何がストレスになるのかを知る
これまた人によって大きく違うのですが、
苦手意識を持っていないことでもストレスになっていることがあるの注意が必要です。
「上司に注意される」ことがストレスな人もいれば
「自分は初対面の人と会うのがプレッシャーになる」人もいる「プレゼンとかで人前で話す」
のがストレスになることもあります。自分に負荷がかかっていることをあらためて知ることで、
ストレスの原因が明確になり、それだけでもストレスの軽減につながります。
ぜひ自分を今一度見直して、ストレスになることを書き出してみてください。
3、ストレス反応を回避したり、やわらげたりする方法をできるだけ多く知る
当然のことですが、ストレスを受けても、すぐに発散することができれば、
ストレスによる悪影響から身を守ることができます。
効果的にストレスを解消させる方法は人それぞれ異なり、
またそのときの状況により効果的な方法は異なるものです。
自分に合った方法をたくさん知っていれば、どんな状況にでも対応しやすくなります。
いきなりそんなこと言われても何が自分に合っているのかわからないと思います。
なので、自分に合いそうな方法を書き出して試してみるとよいでしょう。
そうすれば効果的な方法が必ず見つかると思います。自分に合った方法をたくさん見つけておき、
日々のストレスをこまめに解消しましょう。この記事を読んでくれた方のストレスが少しでも無くなり、
よりよい人生の助けになれば幸いです。
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