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よく、「不良がちょっといいことをしたくらいで褒め立てるのはおかしい。元から真面目であり続けるほうがよっぽど素晴らしいじゃないか」なんて言いますよね。
しかし、人間、褒められるとやっぱり嬉しいものです。
何かをやって褒められたら、それを続けてみようかな、という気持ちになります。
だとすると、ちょっといいことをした不良に「今までがカスだったんだから、それくらいで褒められるだなんて思うな！」と責めても、何もいいことはありません。
褒めて不良が更生するなら、そのほうが社会にとってはいいに決まっています。
さて、今回ご紹介するのは、カツアゲをしてきた不良と、それを受け止めた男性の心温まるエピソード。
その男性は、毎日仕事帰りにコンビニへ寄り、夕飯を買うのが日課でした。
ある日のこと、いつものように彼がコンビニへ行くと、そこで三人組の不良に絡まれたのです。
「お兄さんお金貸してｗｗｗ返さないけどｗｗ」
まるでテンプレのようなカツアゲのセリフ。
不良たちは見たところ高校生くらいの年齢だったといいます。
普通なら驚くか恐怖するか、逆に怒鳴りつけるかするところでしょうが、彼は違いました。
裏手に連れて行かれながらも、聞き返したのです。
「なんだ？お前ら金ないのか？」
「高校行ってなさそうだが、働いているのか？」
当然、そんな余裕な態度にガチ切れする不良たち。
ですが、男性は動じることなく、「わかった、ちょっと来い」と、掴まれた胸ぐらの手を振り払い、裏手から出たのです。
男性が向かった先は近所のファミレス。
店につくと何故か「俺らあんま金ないっすよ」と萎縮する不良たち。
男性は思わず笑いながら、「奢ってやるから好きなもん食え、遠慮するな」と注文させたのです。
食事をしながらの会話で、不良たちが最近高校を中退したことがわかった男性は、「俺の職場に来るか？面接してやる気を見せれば中退でも働けるぞ」と連絡先を渡し、そのまま帰路についたのでした。
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