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地下鉄サリン事件の目的は何だった?あれから23年、被害者は今も後遺症に苦しんで…

2018/06/18 UPDATE
 
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地下鉄サリン事件

地下鉄サリン事件(ちかてつサリンじけん)とは、1995年(平成7年)3月20日に、東京都で発生した同時多発テロ事件である。警察庁による正式名称は地下鉄駅構内毒物使用多数殺人事件

この事件は日本の犯罪史史上、初の化学兵器によるテロ事件です。

地下鉄の中で猛毒のガス、サリンが振り撒かれました。

死者は13名、負傷者6300人と世界でも類を見ない大事件です。

実行したのは宗教団体オウム真理教。

この事件は「坂本堤弁護士一家殺害事件」「松本サリン事件」と並んで『オウム3大事件』と称されています。

サリンってどういう兵器なの?

サリンというのは揮発性の高い神経毒の一種です。

その致死性は高く、吸い込んで数分のうちに生命活動に支障をきたし、体に触れただけでも命を落とします。

そもそもこれ自体が、ドイツで開発された新しい毒薬です。

サリン自体の色は無色かつ無臭となっています。

怖すぎますね……

なぜサリンが撒かれたのか

地下鉄サリン事件が起きる前、1990年に真理党をオウム真理教が結成。

麻原彰晃を含む25名が出馬しましたが、全員が落選しました。

その後脱会者が続出したそうです。

これに焦りを感じたのか、麻原は日本転覆を目的に動き始めました。いわゆるクーデターです。

まず起きたのが松本サリン事件。

次に起きたのが公証人役場事務長逮捕監禁致死事。

そして最後に起きたのが地下鉄サリン事件でした。

要は信者が離れていく事を防ぎ、自分の権威を魅せるために暴走したということです。

オウム真理教のその後

オウム真理教はその後麻原彰晃を逮捕し、規模を縮小。解散となりました。

ただまだ残っている残党が活動をしています。

今、オウム真理教はアレフと名を変えました。

さらにロシアでもオウム真理教が存在し、ロシア全体で5万人の信者がいたそうです。

ただ今ではロシア側が摘発して活動休止。ただ今ではほぼ消えているんだとか。

今でも後遺症に苦しむ人も

目撃者や被害者は現在も心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しみ、電車に乗車することに不安を感じると語る。また、慢性的疲れ目や視力障害を負った被害者も多い。

また、その当時重度な脳中枢神経障害を負った被害者の中には、未だに重度な後遺症・神経症状に悩まされ、苦しめられている者も数多くいる。

裁判では迅速化のため、重症者は14人だけに絞る訴因変更を行っている。

なんと今でも重度の脳中枢神経障害を負った被害者もいるそうです。

賠償金も38億円のうち、実際に支払われたのは半分の19億円ほど。

禍根は残っているんですね……

蒙古のような悲しい事件が起きないことを祈るばかりです。

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