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ある家で出された和菓子の添え物が、人々の背筋をぞっとさせることに・・・

2018/06/08 UPDATE
 
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お茶請けとしての和菓子に添えられる葉とは

季節感を大切にする和食。

料理には、様々な花や、葉があしらわれ、美しい器にもよく映えるものです。

その繊細さは、スイーツにも及び、和菓子にも美しい緑の葉が添えられることが、多くあります。

代表的なものでは、柿、桜、笹、松、紅葉などの葉が人気のようです。

出された水羊羹の恐怖とその家族の修羅場

良治堂馬琴さんがあるお宅を訪問し、そこの女性に出された老舗の上質な水羊羹。

とても風流で目先を楽しませてくれるものでした。

ところが、その器には、アジサイの葉があしらわれていたのです。

良治堂さんは、それに気づき、ちょっと手を付けられない思いで、戸惑っていました。それに姑さんが気づいたので、大変!

気づいた姑さんは激怒!!

修羅場が勃発してしまったのです。

「お邪魔していたお宅で、さっき水羊羹を出された。現在も修羅場継続中だが、お姑さんの話す様子からすると、奥さんは『普段から必要なことはせず、余計なことしかしない』タイプで、客にたいして毒物を出したことで、お姑さんはブチギレ!そして奥さんは反省せず、
逆ギレで、さらに炎上したのです」

姑に怒られてもピンとこない奥さん。「せっかく綺麗に飾り付けたのになんで叱られないといけないの?」と、そんな思いだったのでしょう。

(ここで改ページします)

水羊羹に添えられていた、アジサイの葉の毒とは

良治堂さんが訪問した家で出された、羊羹の添え物、それはアジサイの葉だったのですが、その葉っぱは、庭から採ってきたものでした。

実は、アジサイの葉は、厚生労働省も注意を促す、危険な植物だったのです。

厚生労働省の「自然毒のリスクプロファイル」には、アジサイが紹介され、『古くから青酸配糖体を含むと言われているが、定かではない。嘔吐性アルカロイドの可能性も指摘されてはいるが、未だ明らかではない。料理に添えることがあるが、食用としては避けるべきである』

毒物とまでは特定されてはいないものの、食べない方が無難なアジサイの葉だったのです。

2008・6・13、茨城県つくば市の飲食店での食中毒では、料理に添えられていたアジサイの葉を食べた10人のうち8人が、食後30分頃から吐き気、目まいなどの症状を訴えたのです。

この事件を受けて、「アジサイには毒がある」と言われるようになりました。

緑や赤の綺麗な葉を添えた、お洒落な和食やお菓子。

見た目を楽しませ、心なごませてくれるものです。

しかし、中には、あまりよく知られず、毒性を持っている葉もあるようです。

目先の美しさにとらわれず、この機会に毒性のあるものを把握し、間違いの起こらないように楽しみましょう。

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