夫には4才年上の兄がいるんだけど、
初めて紹介されたとき
旦那とあまりにも
体型が違うので、びっくり。
でっぷりと太った
メタボな身体に脂ぎった顔、
分厚い黒いふちのメガネ、
この人無理と思ったんだけど、
結婚してから4年後
この兄にとんでもない目に
合わされるはめになった。
日曜日の午後チャイムが
鳴ったので玄関のドアを
開けると、
相変わらずメタボな
兄が春の気候のいいときなのに、
汗だくになってつっ立っている。
旦那を急いで呼んでほしいというので、
いったい何事かと思いつつ
夫を呼ぶとなにかコソコソと話をした後で、
ちょっと出てくると
行って2人でいなくなった。
夜も暗くなってから
帰ってきた夫は、青ざめて
口数も少なくあきらかに
様子がおかしい。
何があったのかと
聞いてもなかなか言わないので、
わたしのことが
信じられないのか
ちょっとばかり
泣きまねをしてみたところ、
午後のできごとをあっさりと白状。
メタボ兄は、
両親と暮らしている家が古くなったので
改修工事をしたいんだけど、
ボーナスまでお金がないから
緊急で貸してくれと
頼みにきたらしい。
そんなお金の余裕は無いと夫が答えると、
消費者金融に連れて行かれ夫の名前で
150万円を借りて
サインをしたというので、
びっくり仰天しました。
ボーナスが出たら
たぶん返してくれるからと
自信なさげにいう旦那に、
「馬鹿じゃないの。
お父さんの退職金も
まだかなり残っているはずだし、
自分が住んでいる家の
改修工事費用をなんで
あなたに肩代わりさせるのよ。」
と叫び、
即刻義理の父に電話を入れてみた。
案の定家の改修工事なんて、
真っ赤な大嘘。
メタボ兄は競輪に狂い
賭け事に使う金欲しさに
あちこちの金融業者で借金。
その利息が払えなくなって、
夫に消費者金融で
お金を借りさせたのだった。
サインをしてしまったものは仕方が無い、
利息も30%以上だったので
すぐに定期預金を
解約して全額返済したけど、
何年もかけてコツコツためた
お金が一瞬で泡と消えた。
メタボ兄は
同じ手口で友人や親戚にも
何百万円もの
借金を作っていたことがわかり、
義理の父は
自宅を売り貯金を全部はたいて
返済しましたよ。
そしてわたしたちに言った言葉が
「何も無くなってしまった。
お前たちだけがたよりだから、
よろしく頼む。
一緒に暮らしてくれないか。」
ほんと、唖然としました。
メタボ兄と毎日一緒に生活していたのに、
なんで賭け事に狂って
これほどの借金を
作っていたのがわからなかったのか。
義理の父母は
わたしたちと一緒に暮らしたい
というけれど、
わたしはいろいろなわだかまりが
あってどうしてもそんな気になれません。
父はサラリーマンだったので
暮らせるだけの年金はあるし、
自業自得なんだから2人で
つつましく暮らせば!
と思ってしまいます。
夫は親が可哀想だというけれど、
わたしには
どうしてもそうは
思えないんです。
それに、
義理の父母は言わないでいましたが
確実にメタボ兄が
もれなくついてきます。
絶対に世話なんていやです。
これからどうしていくか
考えどころですね・・・
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