出典: i.ytimg.com
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「おっとい嫁じょ」という言葉を聞いたことはありますか?
ちょっとした可愛い言葉に聞こえるでしょうが、
実はこの風習非常に恐ろしいものです。
おっといは「嫁盗み」という意味のある言葉です。
かつて鹿児島県の大隈半島周辺で存在した風習で、
一見すると「略奪婚」とか「ロミオとジュリエット」的なストーリーと
思えるかも知れませんが、事実は違います。
「女性を誘拐して、行為を成功させたら、その女性を嫁にできる」というものです
たとえばとある男女がいたとします。
男は女にたいそう惚れていて、何度も結婚を申し込みました。
しかし、女のほうは男からの告白を断ってしまいます。
それでも女をわがものにしたい……男はそう考えていました。
「女性を襲い、無理やり行為をすることで傷物にする」
昔の女性はこれをされると、嫁ぎ先がなくなってしまうのです。
これは昔の日本の貞操観念が強く、
「女性は子供を産まなければ価値がない」という考えが根付いていたことを利用した
男性側の卑劣な作戦でした。
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昭和34年、実際にこのおっとい嫁じょが行われ、裁判となっています。
被害者女性が加害者の男性を告発したそうです。
経緯としては、加害者の男性が被害者女性に結婚を申し込むのですが、拒否
伯父と義兄に相談し、このおっとい嫁じょの風習を利用しました。
被害者女性をタクシーに男3人で引きずり込み誘拐。
その後無理矢理行為を行いますが、最終的に警察へとしょっぴかれることに…
この事件が結果として全国にこの風習が知られることになりました。
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なんと裁判ではその加害者男性の裁判官は無罪を主張!
その理由は「おっとい嫁じょ」という風習があったため、
本人は違法だということを認識してなかった、というものでした。
それを村人たちのほとんどが口々にしていたそうです。
裁判の結果、当然のごとく有罪。
懲役3年の実刑が下されました。