先進国で最悪の水準の日本の財政を立て直すため
財務省は、医療費や介護費の膨張を抑える制度の
見直し案をまとめました。軽いかぜなどで
診察を受ける場合は
患者の自己負担を上乗せするよう提案しています。
見直し案は、11日開かれた
財務省の審議会で示されました。
このうち医療の分野では、患者が病院などの
窓口で支払う自己負担について
軽いかぜなど少額の外来受診の場合は
負担を上乗せするよう提案しました。
また医療機関に支払われる「診療報酬」は
今は全国一律の水準になっていますが
地域によって医療費の伸びにばらつきがあり
住民が支払う保険料の負担にも格差が出ていることから
自治体の判断で引き下げることができるように
するべきだと提案しました。
介護の分野では、掃除や調理などの身の回りの
世話をする生活援助のサービスについて
ホームヘルパーの代わりに地域の住民や
ボランティアを活用できるようにして
費用を抑えることを提案しています。
審議会は、これらの案を基に提言をまとめ
ことし6月までにまとまる国の新しい
財政健全化の計画に反映させたいとしています。
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