一般の住宅に人を泊める「民泊」。
すでに全国で5万件以上あり
このほとんどが違法な「ヤミ民泊」だとされています。
東京や大阪などの都市部では
マンションの一室をオーナーや
管理会社に無断で使う例が多く
ネット上では
一般の住宅に人を泊める「民泊」。
すでに全国で5万件以上あり
このほとんどが違法な「ヤミ民泊」だとされています。
東京や大阪などの都市部では
マンションの一室をオーナーや
管理会社に無断で使う例が多く
ネット上では
などと不安の声が出ています。
ヤミ民泊とは一体誰が運営していて
何が問題なのでしょうか。
「ほとんどが金もうけ目的」
と話す人もいる、その実態を探りました。
外国人観光客の急増に伴い
無許可の「ヤミ民泊」が
マンションだけでなく
最近は新築の一戸建てが立ち並ぶ
住宅地でも横行しているという。
いつもは無人。雨どいに
暗証番号で開くキーボックスが
ぶら下がっており
外国人宿泊者は自分たちで
鍵を取り出す。
エレベーターホールに入ると
英語や中国語など4カ国語で書かれた
「民泊禁止」の貼り紙が目に飛び込んできました。
マンションの管理会社に確認すると
全ての部屋で民泊などを含む又貸しなどは契約上
禁止されているそうです。
こうしたヤミ民泊は
誰がどのように運用しているのでしょうか。
ヤミ民泊の多くは
分譲マンションや賃貸マンションの一室を使っています。
部屋の清掃や、仲介サイト上での
メッセージのやりとりなどは専門の業者がおり
代行を依頼しているということです。
SNSで学生や主婦を募って
掃除させる清掃業者もいるそうです。
若い女性の写真を使うと稼働率が
高くなる例もあるといい
実際の貸主とは全く関係ない人の
写真を無断で使っている業者もいるそうです
なぜこうした違法民泊が広がったのでしょうか。
新宿を中心にヤミ民泊を
営む男性は「儲かるからだ」と話します。
この男性、一時期は10部屋を貸し出し
月に100万~200万円を稼いだこともあるといいます。
当時は金融機関に勤める会社員。
もちろん勤務先には内緒で
税金も納めていなかったといいます。
ただ、部屋数が増えるにつれて
稼働率が少しずつ落ち
以前のようには
儲からなくなっているそうです。
たばこの吸い殻のポイ捨て
放置されたごみのにおいが気になり
苦情を手紙にしてこの家の郵便受けに入れた。
すると、ふた付きのごみ箱と吸い殻入れがすぐに置かれた。
「騒音など実害はないんです。子どもが小さいので不安はありますが」
と話した
多いのは
「深夜までのドンチャン騒ぎ」
「ルールを無視した生ゴミなどのポイ出し」
ヤミ民泊への苦情対応をしている担当者は
「特定できて貸主に接触できたとしても
『友達を泊めているだけだ』などと言い逃れされるのが現状。
今は立ち入り権限もなく手が出せない」と嘆きます。
一方で、旅館業法上の許可を得るか、
国家戦略特区で認められたものなど
合法な民泊のみを掲載している仲介サイトもあります。
民泊新法が施行されると
民泊をするには都道府県などに
届け出なければいけなくなります。
今までは何もルールがない状態でしたが
周囲に民泊とわかるように表示するなどの
ルールを守ることが求められ
都道府県が監督できるようになります。
仲介サイトも観光庁への登録が義務づけられ
届け出がされていない
ヤミ民泊は掲載できなくなる方向です。
旅館やホテルなどは住居しか建てられない地域では
営めませんが、住居を使う民泊は原則どこでも
営めることが特徴です。
ただし、都道府県などが独自の条例で
営業日数の上限を180日よりも
短くすることが認められており
検討を開始する自治体が相次いでいます。
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