出典: tabippo.net
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カメラ、本、ホッカイロ、帽子、ガイドブックなど、
色々な答えが聞こえてきそうだが、
「ヘアドライヤー」を挙げる人は少数かもしれない。
かさばるし、ホテルに備え付けられていることも多いから
ワザワザ持っていかなくてもいいかな……思っちゃいますよね。
ある海外メディアが
「ホテルのドライヤーは使わずに、自分の物を持ち運んだ方がいい」
と報じて話題に。一体なぜだろう?
出典: img.fril.jp
海外メディア『The Sun』が報じた、
この「ホテルのヘアドライヤー」問題。
過去に『ABC News』が、格安クラスから高級クラスまで
様々なホテルの部屋の細菌数を調査したところ、
ルームサービスのメニューやアイスペール、ドライヤーなど
一見して清潔そうな物から大量の細菌が検出されたというのだ。
出典: media-groove.com
「最も不潔なのはトイレ」だと思われがちだが、
トイレの細菌数は一般家庭のものと大差なかったそう。
しかしドライヤーには、調査を行った微生物学者が「予想以上に不潔だった」
と述べたほど細菌が付着していたようだ。
出典: www.swiws.jp
でも、なぜドライヤーは汚いのか?
『The Sun』はその理由を、
「トイレや浴槽など “不潔” だとされる箇所の清掃は重視されるが、
汚れていないように見えるスイッチやドライヤーの清掃は
手が抜かれがちなのではないか」と分析している。
ホテルで清掃員として働いた人なら、この分析は正しいように感じるのでは。
たしかに便器の汚れや鏡の水はね、浴槽の水垢など、汚れがちな箇所には
注意を払っていても、ドライヤーやリモコンなどは目視で確認し、
布で軽く拭く程度になるかも。
出典: www.lixil.co.jp
またホテルでは、風呂・トイレ・洗面台が一緒になった
「バスルーム」が主流であることも関係していそうだ。
トイレの蓋をせずに水を流すと、
大腸菌が2メートル近く飛ぶと言われており、
「バスルームに置かれた歯ブラシの60%に大腸菌が付着していた」
という調査結果も発表されている。
ならトイレと同じ空間に置いてあるドライヤーに、
大腸菌が付着していてもなんらおかしくないはずだ。
だが、大腸菌は目に見えないため、清掃員もザッとしか掃除しない……
といった感じで、ドライヤーがどんどん汚くなっていくのではないだろうか?
しかも全てのホテルが、
清掃に使用する布を部屋ごとに取りかえているとは思えないし、
実際に「掃除用具自体が不潔」だと指摘する専門家もいる。
本来なら綺麗にするはずの布を介して、部屋から部屋に汚れが運ばれている
可能性だってあるのだ。
別の実験では、9つ中3つのホテルが、シーツを交換していなかった。
もちろん、プロとして徹底的に掃除を行うホテル、清掃員はいるが、
同時にシーツを替えない清掃員も存在する。
シーツすら替えないで、ドライヤーの目には見えない汚れを気にするとは思えない。
だが、各ホテルの清掃事情を外から知るのは難しい。
今回『The Sun』が取り上げた調査では、
とある高級ホテルよりも格安ホテルの方が清潔だったケースもあり、
「高級ホテル=絶対に清潔」とは言い切れない。
気になる人はホテルのドライヤーを使用する前に自身で消毒するか、
マイドライヤーを持参した方がいいかもしれない。
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