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雪の中、受験に向かう少女…諦めかけた時起きた奇跡とは?!

2018/02/01 UPDATE
 
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大雪の中での奇跡

寒さが厳しくなるこの時期は、受験シーズンでもあります。

毎年、センター試験や二次試験の時は、お天気が気がかりですね。

雪が降ると、公共交通機関が乱れ、受験に間に合わない事態も起こります。

ある一人の女子中学生は、母親と受験のために埼玉県から石川県に向かっていました。

しかし大雪に見舞われ、試験会場から300キロも離れた場所で足止めされてしまいました。

移動手段を失い、諦めかけたその時、奇跡が起きたのです!

極寒の中をヒッチハイク

埼玉県川越市の川口瑠美子さんは、パイロットを夢見て、石川県輪島市にある航空高校を受験することにしました。

入試の前日、新幹線で新潟県長岡市まで行き、電車とバスを乗り継いで、試験会場に向かうはずでした。

ところがその日、新潟は大雪になってしまいます。

乗るはずの列車は運休となり、翌日朝9時の試験に間に合うかどうかという状況になってしまいます。

時間は午前0時。

瑠美子さんは、途方に暮れ泣き出してしまいます。

しかしお母さんは、諦めず、娘のために決意します。

「ヒッチハイクをしよう」

親子は高速道路のインターチェンジまで歩き、極寒の中ヒッチハイクをしました。

何とか2台の車を乗り継いで、新潟県直江津駅までやってきます。

時間は午前2時。

2人は雪の中を歩き、午前4時、24時間営業のガソリンスタンドにたどり着きました。

(ここで改ページします)

奇跡の出会い

ガソリンスタンドに停まっていた一台のトラック。

神戸に向かおうとしていた運転手さんは、ロスのない金沢まで乗せてくれることになりました。

運転手さんは「ヨコヤマ」さんと名乗り、2人を優しく気遣ってくれたそうです。

やがてトラックは、石川県に入りました。

ところが、ヨコヤマさんは金沢と違う方向へ走り始めます。

「輪島までいっちゃる」

このままでは金沢に午前7時半着、そこから試験会場に向かっても、9時開始の試験に間に合わないと思ったヨコヤマさん。

配送先に4時間の遅刻をしてまで、親子を輪島に連れて行ってくれると言うのです。

そして8時50分。

試験会場にいきなり大型トラックが到着し、学校側も驚いたことでしょう。

親子はヨコヤマさんに連絡先を聞こうとしますが、彼は「うちの娘も同じ年ごろだから、気持ちはわかるから」と、去ってしまいました。

出典: www.imishin.jp

そして合格通知が…

無事試験を終え、瑠璃子さんのもとには合格通知が届きました。

後日、学校は、トラックの運送会社名から「ヨコヤマさん」を探し、お礼の電話をかけました。

すると電話を受けたヨコヤマさんは、まず「その子どうなりましたか?」と聞きました。

合格のことを知ると、「よかった」と言ったそうです。

この話はテレビや新聞にも取り上げられました。

しかし、ヨコヤマさんは「たいしたことはしていない」と取材に答えることは無かったそうです。

夢を叶えるためにがんばった少女、娘を応援して諦めなかったお母さん、2人を助けてくれた優しいトラック運転手。

がんばる少女とそれを支える大人たちの、温まるエピソードですね!

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