進入禁止という規則ではないので意外かもしれませんが
導流帯(ゼブラゾーン)走行は違反・違法ではなく
当然走ったとしても一切お咎めありません。
また、混雑のため車両がゼブラゾーン上で待機する行為も合法です。
(ただし、進入を禁止する為のポールが立っているものを除きます。)
このゼブラゾーンの目的は直進車が
間違えて右折レーンへ侵入してしまうことを防止
するために設置されたもの。
法律的には「道路標識、区画線および道路標示に関する命令」
に規定されました。
ゼブラゾーンは
「車両の安全かつ円滑な走行を
誘導するために設けられた場所であること」
を示すための指示表示であり、
道路交通法上の交通規制を表す表示ではありません。
それどころかゼブラゾーンを避け、
ゼブラゾーンが途切れたところで右折レーンに入って来た車と
手前からゼブラゾーンの上を走ってきた車が接触してきた場合
その過失割合は
「進路変更した側が70:後続車が30」
とゼブラゾーンを避けて進路変更した方が過失が高いという
判例が基本になっています。
しかし、多くの方がむやみにゼブラゾーンに入る場所ではないと認識し、
ゼブラゾーンから車は走ってこないと思い込んでいます。
なぜ、このような誤った認識が多くされているのか・・・
それは自動車教習所でゼブラゾーンに進入してはならないというニュアンスで
指導しているケースが多いからです。
なぜこれを避けるように説明が行われているのかと言えば、
ウィンカーを出すタイミングが車両変更の3秒前、
右左折するタイミングの30メートル手前ですので
その道路に応じた適切な速度で走行し、上記を尊守した場合、
ゼブラゾーンの上を通る状況というのは
あまり想定できないという理由からとのことです。
また、一説によるとゼブラゾーンを通行することで
白線が消えてしまうからだとか・・・
こちらはあまり信憑性がありませんね。
いずれにせよ、ドライバーの立場としては
中途半端な表示になっており、
ゼブラゾーンの上を走る車とゼブラが消えてから右折車線に入ろうとする車が
混在する状態であることは間違いありません。
もし、自分がゼブラゾーンを通っている場合は
自分の前に車両変更する車両もあるかもしれないと考えて
注意しながら通行するのがベストですね。
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