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人類が犯した悲劇を二度と起こしてはならない負の世界遺産5選

負の世界遺産とは、人類が犯した悲惨な出来事を伝え、そうした悲劇を二度と起こさないための戒めとなる建物をご紹介します。
2017/12/10 UPDATE
 
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1.破壊された仏像が語るテロ「バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群」

アフガニスタンにあるバーミヤン渓谷には、

元々巨大な仏像が掘られていました。

しかし、武装集団であるタリバンによって破壊されてしまいました。

後に政権を握った彼らは破壊したことを後悔していますが、

この場所はそのようなテロリズムの悲惨さを仏像なき今でも伝え続けています。

2.追い出された先住民族の行く先「オーストリアの囚人遺跡群」

オーストリアのタスマニア島やノーフォーク島など、

イギリス植民地時代に建てられた強制収容所が今なおいくつも残っています。

もちろん囚人を入れる刑務所としての意味もありましたが、

元々住んでいた先住民族アボリジニを追い出して、

この場所で無理やり働かせていた過去もあります。

3.ヨーロッパを支えた人を喰う山「ポトシ銀山」

ボリビアにあるポトシ銀山は、大航海時代においてヨーロッパを支えた銀が多く採掘された場所でした。

1545年にここで世界最大級の銀鉱脈が発見され、侵略者であるスペイン人たちが銀を求めてここに集まりました。

当時、ポトシの銀山は、メキシコのサカテカスやグアナフアトとともに中南米の三大鉱山として知られ、

銀の採掘に多くの先住民が強制的に集められた結果、黒人奴隷と合わせて約800万人が犠牲になったといわれています。

「人を喰う山」として呼ばれ、その悲惨さを今でも語り継がれています。

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4.血に染まる金銀が集まる港「カルタヘナ」

ポトシ銀山の銀といった南米各地で奴隷を働かせて集めた金銀が集まる場所が、コロンビアのカルタヘナの港でした。

中には先住民族を殺して奪ったものもありましたが、西洋文化によって非常に栄え、港や当時建てらてた教会などが世界遺産となっています。

かつてスペイン人から「インディアスの真珠」と称えられたほど繁栄したカルタヘナには、

スペイン植民都市時代の堅牢な要塞と美しい建造物群が多く残り、

いまなお「コロンビアでもっとも美しい港街のひとつ」とも言われています。


5.核兵器の悲惨さが物語る場所「原爆ドーム(広島平和記念碑)」

原爆ドームである広島平和記念碑は、1992年9月に世界遺産として認定されました。

1945年8月6日午前8時15分に、アメリカ軍によって世界で初めて使われた核兵器、原子爆弾が広島に投下された。

原爆ドームは、ほぼ被爆した現状のままで保存されています。

日本で起きてしまった原発投下、被爆を体験した人、その肉親などの惨劇を世界に知ってもらうには必要だと、保存する意識が高まりました。

現代になっても原爆ドームが保存されていることによって、戦争を知らない世代に被爆した日本の悲劇を知ってもらえるようになりました。

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