人が発展途上国の水質の悪い水場などで泳いだ場合、ギニア・ワームに寄生されたケンミジンコを体内に取り込んでしまうことがあります。
胃の中に侵入したギニア・ワームは、腸などの柔らかい部分に孔を開け、約1年もの間、潜伏します。
体内に侵入してから約1年後、60~90cmにも成長したギニア・ワームは、宿主の体内から外に出ようと、皮膚の表面を這いずり回り穴を開けようとします。
すると、燃えるような痛みを感じた宿主は、その部分を水に浸します。
しかし、この一連の流れは、ギニア・ワームによって仕向けられた作戦であり、水を感知したギニア・ワームは、皮膚に開いた穴から水場へと何千匹もの幼虫を放出するのです。
全長約30cmにまで成長するヒトカイチュウは、一部の農村部では非常に身近な存在の寄生虫です。
この寄生虫の恐ろしさは、”寄生されたことに気付かない”という点にあります。
寄生された数が少ない場合、初期段階では体に何の症状も現れないのです。
症状が現れ始めるのは、ヒトカイチュウが対象者の体の奥深くまで侵入してからです。
この段階になると、感染者には頭痛・発熱・吐き気・下痢などの症状が現れます。
この寄生虫は大人よりも子供に寄生することが多く、その場合には、子供の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。
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スパルガヌムは恐らく、これらの寄生虫の中でも最も恐ろしい寄生虫だと言えるでしょう。
この寄生虫は宿主の脳に寄生する傾向が強く、長ければ、そのまま20年間も同じ場所で成長し続けます。
この期間中に現れる症状は軽い頭痛程度だそうですが、成長しきったスパルガヌムは、宿主を”殺害”して体内から出ていくのです。
世界的に感染報告が少なく、スパルガヌムについては未だに謎とされている点が多いようですが、この寄生虫は主にアジア諸国で発見されており、感染報告例の多くは日本からのものなのだとか。
感染者のいずれもが死亡しており、また、感染者の多くが両生類や爬虫類の動物を食していたことから、そのことが感染の原因となっているとも考えられています。
ヒゼンダニに寄生されると、1~2ヶ月の潜伏期間を経た後に疥癬(かいせん)という感染症が引き起こされます。
感染者は激しいかゆみに襲われ、皮膚は赤く腫れあがり、
赤いぶつぶつが出ることもあります。
この寄生虫は、基本的に宿主の毛嚢を住み家としており、
感染症を治療するには、抗生物質などを使用する投薬治療を行うしかありません。
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アマゾン川などに生息している寄生虫=寄生動物のカンディルは、アンモニアを辿って対象者の尿道から体内へと侵入してくる肉食の淡水魚。
人間だけでなく、自身より大きい魚のエラなどからその体内に侵入し、獲物を体内から捕食することがあり、
非常に攻撃的な性格をしている。この魚が生息している地域では、ピラニア以上に恐れられているのだとか。
男性の尿道から侵入するという話は信憑性が低いそうですが、
過去には、女性がカンディルに膣内へと侵入されたという事例が報告されているそうです。