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子どもの頃の怖い話「一つ目うさぎ」「いじめをしていたら」「禁止になったキャンプ」他

これぞトラウマ
2016/09/27 UPDATE
 
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一つ目うさぎ

むかし通っていた学校のウサギ小屋には、ときどき変なのが一匹混じると噂があった。

フワフワの愛くるしいウサギに触る事が出来る飼育委員は大変人気があった。
けれど小学生にとって、可愛がるのと世話をするのはまるで別物らしく、小屋の掃除は嫌な物だったそうだ。
私も飼育委員の友人に付き合ってウサギ小屋の掃除を手伝っていた時に、それを見たような気がする。

見た目ほとんどウサギと変わらないのだが、顔を見ると目が一つしか無いんだ。
見慣れたウサギのように左右に一個ずつでなく、眉間に一つ人間の目のようなものが縦についていた。
小屋の外からぱっと見ただけでは分からないんだけど、近づいてよくよく観察すると、たまに居る。

不思議とその時はまったく恐怖心など無くて、微塵もおかしいとは思わないのだそうだ。
実際に私が会った時もそうだった。

撫でれば嬉しそうに目を細めるし、野菜を与えればモリモリ食べた。
他のウサギたちに混じって跳ねていたり、眠っていたりと非常にマイペースで微笑ましい奴だった。

それから何度か掃除を手伝い、一つ目ウサギとも仲良くなった。そういう種類のウサギも居るんだろうと思っていた。
ところがある日、一つ目ウサギに噛まれたと言う男の子が現れた。

その子は小屋の外から棒切れを突っ込んで、ウサギたちを突いてイタズラしていたらしい。
逃げ惑うウサギを執拗に突いていると足に痛みが走り、見てみると足首には例の一つ目のウサギが、真っ黒になった目で男の子を睨みながら噛みついていたそうだ。
夢中で足を振り回すと一つ目のウサギは、ふっと消えてしまったらしい。

しかし男の子の足には噛み痕が残っているし、足の痛みも取れない。
病院に運ばれて、アキレス腱が切れていると診断された。

そんな話が広まって以来、飼育委員になりたがる子は激減して、ウサギ小屋に近づく子も居なくなった。
何度かウサギ小屋を覗いて見たが、以降一つ目ウサギを見る事も無かった。

男の子が怪我をしたのは可哀想だと思うけど、一つ目ウサギが悪いとは思えないんだよな。

けど本当に噛んだのはウサギだったんだろうか。
噛まれた痕を見せてもらったんだけど、あれはどう見ても人間の歯型だと思うんだよね。

妹の腕についたアザ

妹が小学生の時に、家族ぐるみで仲良くしていた母子家庭のAさん親子がいました。
うちも母子家庭だったので、すぐ仲良くなったみたいです。

私は高校生だったので学校やバイトであまり家に居なく、挨拶程度だったのですが、妹はよくそのお宅へ泊まりに行ったり、一緒に買い物や日帰り旅行など連れて行って貰っていたりと、Aさんにとても可愛がって貰っていました。

Aさんはいわゆる元ヤンの女性で、ヤンキーやヤクザの友人や知り合いが何人か居たようです。
うちにも、Aさん親子とAさんの友人のヤクザの男性夫婦が何度か遊びに来ていました。
みなさん外見は怖かったですが、いつも優しく声を掛けてくれたりしました。

妹は、子供が居なかったヤクザ男性夫婦にも可愛がられており、Aさん親子とヤクザ男性夫婦とよく一緒に居ました。
うちの母親が当時体調を崩しており、私も家にあまり居なかったのもあって、妹の面倒をかってでてくれていたようでした。

しかし、ある日突然そのヤクザ男性が交通事故で亡くなった、という連絡がありました。
その後ニュースでも「会社員として交通事故の自損事故で死亡」というニュースが流れました。
妹はひどくショックを受けていました。

母親とAさんは、葬式や通夜について話し合ったりしていましたが、Aさんだけ行き母親は行かないことに決めたようです。
しばらくしてから、そのヤクザ男性のお骨をAさんが一時預かることになったそうです。そして妹はAさん宅に泊まりに行きました。

ところがその夜10時頃に、妹はAさん付き添いで帰ってきました。
母親は既に寝ていたので、私の部屋に入ってきました。
私は最初妹の異変に気付かず、携帯をいじっていました。妹はずっと無言で座っていました。

全く話さないので『どうしたの?』と聞くと
『◯◯さん(亡くなったヤクザ男性)が出てきた』
と言いました。

『どういうこと?』と聞くと
『線香をあげたらいきなり出てきて腕をぐーっと掴まれた』
と着ていたパーカーを脱ぎました。

すると両方の二の腕部分に、ドス黒い紫色の大きなアザがありました。

『なにそれ!』と驚くと
『前から腕を掴まれたんだよ…その後消えた』と震えながら言いました。

とても信じられない話ではありましたが、目の前で妹の腕の変色したアザを見せられると、嘘ではないことは確かなようでした。
アザは、指の形にくっきりついていました。かなり強く掴まないと出来ないアザだと思い、妹はかなり怖かったと思います。

後で聞いた話だと、そのヤクザ男性は交通事故ではなく、交通事故を装って火だるまにされて殺されたというのです。
彼は自分の無念を、妹に伝えようとしていたのでしょうか。

いじめをしていたら

これは私が実際に体験した話です。
小学5年生の時、クラスで一番嫌われているAという子がいました。
私は当時Aのことをさほど嫌いでもなく、逆に何でみんなハブったりするんだろうと思って日々仲良くしていました。

しかし・・・ある日からAが私の友達に対して
「あんな奴らと仲良くしないでよ!」「あんな奴ら死ねばいいのに!」
と暴言を吐くようになってからは、私もAのことを少し敬遠するようになり、一緒に遊ぶことも学校で一緒にいる事もなくなってきました。
むしろ、Aを一緒にいじめる側にまで回ってしまいました。

いじめるといっても暴力はしませんでしたが、挨拶をされても無視したり、私の友達につっかかっているAを見ると「私の友達に触るんじゃねぇよ!汚い!」と少し暴言めいたことを吐いたりもしました。

小6になってもそれが続き、むしろ悪化したまま卒業式を迎え、Aは結局1人のままでした。
そこで友達同士のノリもあり、卒業式に私と友人でAの目の前に行き「卒業式ぐらいアンタの写真撮ってやるから感謝しろよ~!」と私のインスタントカメラでAの写真を撮りました。

・・・その時はその写真をめぐってあんな事になるなんて思いもよりませんでした。
中学校に入り、ちょうど卒業式の写真も現像できた時でした。
私は一通り友達の写真だけを抜き取り、Aの写真を撮ったことなどすっかり忘れていました。残った写真は親に渡して適当にアルバムに入れてもらえればそれでいいやと思ったからです。
しかし・・・母がAの写真を見るやいなや
「ねぇ・・・あんたこの写真見て気が付かないの・・・?」
と私に恐る恐る聞いてきたのです。

「なんで?ああAの写真か~別にいらない。」
と笑いながらその写真を一応見ると、Aの左上には青白い男の人の顔が写っていたのです。
その時、ふとAの父が過去に急性アルコール中毒で亡くなっていたことを思い出しました。悪寒がしました・・・。
母に恐る恐る聞き返してみました。母はAの父と同級生だったからです。

「この顔さ・・・まさかAのお父さんに似てるなんて言わないよね?」
母は言いました。
「そのまさかだよ。怖がらせるとかなしに、似てるね。鼻筋の高い所とか、細い目とか、薄い唇とか・・・。」

それを聞いてしまった夜は私は怖くて眠れませんでした。
そして何故かわからないけれど物凄い罪悪感に駆られてしまい、すぐさまAの所へいって「今までごめん!周りと一緒にあんなことしたりして、本当にごめん。」と謝罪をしました。
Aは笑って「いいんだよ。よく考えたらあたしも悪かったよね。もうお互い忘れよう。」と言ってくれましたが、私が謝った翌日からAは何故か学校にも来なくなってしまいました・・・。

Aが来なくなってからは私を含め、私の友人達も次々に風邪をひいて学校を休む日が続きました。
それ以降Aとは会っていません。引っ越したり転校したりのうわさも何故か何もありませんでした。

周りと一緒になってAをいじめてしまったこと、悪ふざけであんなことをしてしまったこと、今思い出しても自分はバカだなと思います。
もし、本当にあの写真に写っているのがAの父親ならば、私はAの父親にも全力で謝りたいです。
誰かをいじめている人がもしいるのなら、今すぐにやめたほうが良いですよ・・・。

禁止になったキャンプ

私が高校生ぐらいの時に、学校でキャンプへ行くというレクリエーションがありました。
そのキャンプの時に先輩が話してくれた話で、いまだに覚えている怖い話です。

それはとある学校がキャンプを催した時の話です。場所は人があまり行かない、学校の裏手にある山だったそうです。

生徒たちはそれぞれ5人くらいの人数でテントを張り、そのテントの中で寝ていました。
しかしとあるテントでは、真ん中で寝ることになった生徒だけがなかなか眠れずにいました。

季節は夏だったのに、そのキャンプの時だけ前日に雨が降ったせいか、少し寒く感じていました。
おまけにうっそうとした森林が太陽の光を遮っていたのも原因かもしれません。

真ん中に寝床があった生徒は寒気と何か嫌な予感がして眠れませんでした。
そこで隣に寝ていた生徒を起こしました。起こされた生徒は寝ていたところで当然不機嫌になり、起こさないでと言ってまた眠ってしまいました。
逆方向の生徒も起こそうとしたのですが、また不機嫌になられるのも嫌だと思い、眠ろうと横になりました。

すると、外では風が吹き出しました。
ザワザワザワと長く伸びた草が音を立てます。
ただでさえ眠れなかった生徒は、その風の音にますます眠れなくなりました。

そのうち、その風の音がだんだん自分の方に近づいてくるように思えました。
ザワザワ、ザワザワ、とだんだん音も大きくなり近づいてきます。
生徒はもう怖くなり、隣の生徒を揺り動かしましたが、生徒は寝ているのかまったく起きる様子がありません。
そうしている間にもその風の音がどんどん大きくなり、テントに近づいてきます。
そして、なんとその風の音がテントの中まで入ってきたのです。

入ってきた風は、生徒一人一人の上を撫でるように吹いていきました。
一人だけ起きていたその生徒は金縛りにあい、動けなくなってしまいました。
その生徒が気がつくと、もう朝になって外は晴れていました。
昨日のことは一体なんだったのだろうと、隣の生徒をふと見てみると…なんと死んでいました。
自分以外の4人の生徒全員が死んでいたのです。

生徒は驚いて外に飛び出しました。他の先生方や生徒たちは何があったのかと騒ぎました。

後日その生徒が聞いた話では、その山で昔キャンプをしていた時に一人の生徒が死亡するという事件があったそうです。
その事件とは、寝ている時にテントにいた誰かが一人の生徒の顔に濡れたタオルを被せ、動かなくなったところでタオルを外すという遊びをしていて起きたそうです。
ただの遊びでしたが、タオルを外してみるとその生徒は死んでおり、死に顔は苦痛にゆがんでとても恐ろしい形相をしていたそうです。
今回その生き残った生徒が寝ていた場所は、まさにその亡くなった生徒が寝ていた場所だったそうです。

亡くなった生徒の恨みが、他の4人の生徒を死なせてしまったとでもいうのでしょうか。
それ以来その山は、入山禁止の山になったのだそうです。

学校の近くの寮

私が中学生の頃、近くに廃墟がありました。
3階建ての大きな古い建物で、なにかの寮だったらしく私たちの間では「寮」と呼んでいました。

その頃、深夜に家を抜け出して懐中電灯を持ち寮を探索することが流行りました。いわゆる肝試しです。
同じようなことをしている人が多いらしく、寮はガラスが割られていたり、ドアが蹴破られていたりと荒れていました。
サバイバルゲームをやる人も多いらしく、床にはエアガンの弾が散らばっていました。

ある日の夜、いつものように家を抜け出して仲間と合流をして寮へ向かいました。
懐中電灯を照らして探索をし、私が先導して進んでいきます。
途中で部屋を開けて中を覗き、スリルを味わっていました。

1階の一番奥の部屋へ辿り着き、ドアを開けようとしてドアノブを持ったその時、私は悪寒に襲われました。
何か分からないけど寒気がして気持ちが悪くなり、私はうずくまりました。こんなことは今までありません。
どうしても具合が悪いので仲間に心配されて、その日は寮を出ることにしました。

その悪寒は帰宅してからも止まりませんでした。
しかし次の日には寒気はなくなり、普段通り学生生活を送っていました。

寮へ行った1週間後くらいに、父親と運動靴を買いに行きました。そしたら一緒に寮に肝試しにいく友人にバッタリ遭遇しました。
彼は私に耳打ちをしました。

「寮で死体が発見されたらしいよ」
私はびっくりしましたが、確かに人目につきにくいのでそういった事件が起こってもおかしくありません。
新聞にも掲載されていました。

どうやら誰かが男性を殺害して、寮に死体を隠したようです。
死後10日が経過したところで発見されたと、記事には書いてありました。
噂によると警察が悪さをしている少年たちがその寮に出入りしていることを聞きつけ、見回りをしていたところ発見されたようです。

それから学校の話題はその話でもちきりでした。
そしてよくよく考えてみると、死後10日ということは私たちが寮に肝試ししたときには死体があったということになります。
そう考えるととても怖くなりました。

次第にその話題も去っていき、事件から1か月が経った頃、仲間たちでまた懲りずに寮へ肝試しに向かいました。
死体があったということで更に怖さが増します。

いつものように侵入して、歩いていきました。なんとなく歩いていたら、1階の一番奥の部屋の前に来ました。こないだ悪寒がした場所です。
興味本位で入ってみましたが、今回はドアノブを持ってもこないだのような悪寒はしませんでした。

その部屋に入ってみると中には何もありません。それでも懐中電灯を照らしながら進んでいくと…床に何か白いものが見えました。近づいてよくみると、白いテープのようなものが貼られています。
そしてそのテープは、人の形をかたどっていました。

私はゾっとして声が出ませんでした。仲間たちもそのことに気づき、私たちはその場から逃げ出しました。

あの日、私が悪寒がして開けられなかった一階の一番奥の部屋、そのドアのすぐ向こう側には死体があったのです。

虫取りを止めた出来事

小学生のころ、だれでも経験があると思いますが虫取りが流行っていて、おもちゃのように遊んでいました。
最初はセミやトンボなどをとっていましたが、だんだん飽きてきてカマキリの卵を育てようと思うようになり、見つけてきては庭の片隅に枝ごとさして観察していました。

そのうち中から小さい幼虫がうじゃうじゃでてくるようになりました。成虫と同じ姿をしたものが何百もです。
それを見てさすがに恐ろしくなりもう虫取りは止めようと思ったのですが、その時机の中にも卵を保管していたことを思い出しました。
急いで部屋へ戻り引出しを開けてみると、そこには卵から孵化したカマキリがうじゃうじゃ…。

もう私の手に負えなくなったので親に言ったところ、すごく怒られました。
特に母親が大の虫嫌いで大変でしたが、なんとか大掃除をして始末することができました。
そしてその日の夜、何やらガサゴソ音がするので起きようとすると、眼があけられません。体を起こそうとしても起きれません。
これはヤバい!と思っていると「ヒヒヒ」という笑い声がしました。
誰かがいる!と思って震えていると、目が開けられるようになり見てみると…。

部屋には斧を持った老婆が空中をただよっていました。
昼間のできごとがあったので、これはカマキリの親が仕返しにきたのかと思って逃げようとしても、眼以外は全く動かず声もだせません。

どうすることも出来ずに漂う老婆を見ていると、その老婆の姿がフッと消えてやっと声がでるようになりました。
すぐ親を呼んで部屋の電気をつけてもらいましたが、このときも体が膠着していたのでゆすってもらい、やっと起き上がることができました。

当時は金縛りのことを知りませんでしたので、本当にカマキリが復讐にきたものと思い冷や汗ものでした。
そしてそれからは、むやみやたらに虫を殺すことはやめました。

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