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【夏を目前に】お化けよりも人間の方が怖い!! 震えが止まらない実話を厳選公開!!【PART1】

目に見えないものは怖い。でも、目に見えるものは100倍怖い。
2016/07/08 UPDATE
 
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  • 出典: ameblo.jp
  • お化けや幽霊が怖いと感じる人は多いと思います。
    それは、”誰もいないはずなのに感じる視線”や”出どころの分からない音が聞こえる”
    ”明らかに生きてはいない存在のものを見た”など、得体の知れない恐怖を感じる
    からではないでしょうか。

    夏を目前に、”本物の幽霊に会える場所”に肝試しに行こうという方や、
    ”本当に怖いお化け屋敷”に行こうと考えている方。

    何もお化けや幽霊だけが、怖い存在ではありません。
    自分と同じように生きている人間だって、何をするか分からない、いわば
    ”得体の知れない”存在ですよね?

    そこで今回は、”人間が一番怖い”ということをテーマに厳選した怖い話を集めてみました。
    震えるほどの恐怖をぜひご堪能ください。
  • 友情のおまじない

  • 出典: pixta.jp
  • 藍花はいじめが原因で学校を転校する。
    「早くたくさん友達を作って、家に呼んでね」と母に送り出される藍花。
    しかし新しい学校のクラスメイト達は妙に態度がよそよそしく、なかなか話しかけてくれない。

    その上、藍花の持ち物が盗まれたり、無言電話がかかってくるようになる。
    藍花は「これはいじめでは」と思うが母を心配させたくなくて言い出せずにいた。
    そんなある日、藍花は机や椅子に不気味な模様が書かれているのを見つける。
    それは呪いのおまじないのようだった。ショックを受けた藍花はついに手首を切って自殺してしまう。

    藍花の葬儀で「藍花さん、なぜ死んでしまったの」と号泣するクラスメイト達。
    母は「あなた達が藍花をいじめて自殺に追い込んだんでしょう!あの子の日記に書いてあったわ!」とクラスメイト達に詰め寄る。
    しかし事実はまったく違っていた。
    クラスメイト達は可愛い藍花と仲良くなりたいと思っていたがそのきっかけがつかめず、
    結果的に彼女を遠巻きにするような形になってしまっていた。
    物を盗んだり無言電話をかけたのも藍花への憧れの気持ちからだった。
    あの不気味な模様は、呪いのおまじないではなく友情のおまじないだった・・・。

    一人、藍花の遺影に向かって語りかける母。
    「お母さんね・・・昔、親友に友情のおまじないだと偽って不幸になるおまじないを教えた事があるの。
    だって彼女の彼がほしかったから・・・。その彼があなたのお父さん。その報いなのかしらね・・・」



    葬儀からの帰り。藍花のクラスメイト達が話しながら歩いている。
    「ねえ、今回の事だけど藍花さんが誤解したのも無理は無いと思う。
    あの友情のおまじない、後で調べたら本当は不幸になるおまじないだったの」
    「そんな・・・!あのおまじないを最初に言い出したのは誰?」
    「確か・・・先生ですよね」
    女教師は冷たい微笑みを浮かべながら言った。
    「そう。昔、親友から教わった友情のおまじないよ」
  • 黒塗りの車

  • 5年くらい前の話です。

    友達のアパートに、借りていたDVDを返しに行きました(住宅街)。
    そのアパートには、来客用の駐車スペースがなかったので、
    歩いて5分ほど離れたコンビニで、
    友人へのお礼がてらのお菓子やプリンなどを買って、

    店員さんに、
    「10分くらいで戻るので、車を停めていて良いですか?」と了承を得て、
    友人のアパートへ向かいました。
    歩いている最中に、黒塗りの車が近寄ってきて、
    (私は左側の歩道、運転席は右側)
    「○×という建物を知らないか?」と気かれました。
    車内の音楽が大きい上に、
    運転席の男性の声がカタコトの日本語で聞き取りにくかったので、
    「すみません、聞こえませんでした。何処をお探しですか?」
    と、助手席側のドアに近寄ったときに、
    いきなり後部座席から、2人の男性が降りてきて、
    私の後ろを囲むようにスタンバイして、1人が助手席のドアを開けようとしました。

    そのとき、道沿いのマンション(ベランダが車道向け)の2階から、
    「どうしました?大丈夫ですか?」と、大声で言ってくれた方がいらっしゃいました。
    その声で、数軒のベランダから人が出てきてくれて、
    「何が起こったの?」的な雰囲気になりました。
    すると、男性達は急いで車に戻り、急発進で立ち去りました。

    最初に話しかけられたときには、車内には運転手しかいないように見えました。
    そう考えると、後部座席から出てきた男性達は、シートの下に屈んでいたのでしょう。
    変な事(および人物)に関わることの多い人生の中で、
    一番ギリギリだったと思われる事項です。
  • ひとりでかくれんぼ

  • おれが学生時代の話。

    学校が終わった後、家に帰る前に近所の公園で一服するのが日課になっていた。
    その公園にはいつも1人で遊んでる子供がいたんだ。
    いつの間にかおれはその子と仲良くなってて、よくベンチでお喋りしてた。
    その子は体にあざが多かったんだけど、木登りしてる姿を見掛ける事も
    少なくなかったから、元気な子だなぁ位にしか思ってなかった。

    ある日いつもの様にお喋りしていると、桃太郎の話を聞かせてくれた。
    学校で習ったそうだ。習わなきゃ桃太郎を知らない世代に驚いた。
    翌日。その子がいない。帰る時に茂みの陰に隠れているのを見つけた。

    何してるの?

     かくれんぼ!

    友達できたんだぁ、と少し嬉しくなった。
    でもおかしかった。鬼らしい子が見当たらない。

    鬼は誰なの?

     お母さん!暗くなると見付けてくれるんだ!

    切なくなって、その日はそのまま帰った。
    次の日もその次の日もその子は隠れていた。しびれを切らして声を掛ける。

    お兄ちゃんが鬼やってあげようか?
    お兄ちゃんは桃太郎!

    ?と思っていると、母親らしき人がやって来た。そしてその子の頭を掴んだ。
    ブチブチと音がする。

    お母さんが鬼なの!お兄ちゃんは桃太郎だよね?
    お母さんが鬼なの!お兄ちゃんは桃太郎だよね?
    血走った目でおれを睨みつける母親の顔は今でも忘れない。

    ひとりかくれんぼも怖いけど、ひとりでかくれんぼをする子も怖いです。
  • じった

  • 出典: inaka.me
  • イサオさんは村の人気者。
    泳ぎも走りも木登りも村一番。

    じいさんと母親とイサオさんの3人暮らし。父親は炭鉱でなくなった。
    働き盛りで亡くなった父親の代わりにじいさんと母親が働き、当然イサオさんも手伝っていた。

    村でたちの悪い風邪が流行り、イサオさんも風邪をひいた。
    運が悪かったのか、高熱が続き頭が痛む。耳も聞こえにくい。
    今の時代なら恐らく中耳炎と診断されるだろうが医者自体が村にいない。
    元気だったはずのイサオさん、こじらせて寝込んでしまった。
    困ったのはじいさんと母親。いつまでも寝かせておくわけにもいかない。
    2週間程あとにはじいさんと母親と一緒に働くイサオさんの姿が。
    頭には黄色く染まった包帯が。耳から膿がでるそうだ。
    908:本当にあった怖い名無し:2009/06/30(火) 16:49:59 ID:UMNjjfhUP
    イサオさん大丈夫?近所の人から聞かれるようになる。
    ぼんやりと空を見ている事が多いようだ。
    包帯は、度々母親がかえてはいるようだか赤と黄色が混ざって汚れている。



    道の真ん中を笑いながら歩くイサオさん。以前のように溌剌とした姿はない。
    「じった、じった、じった」足をバタバタさせながら叫ぶイサオさん。目は虚ろ。
    地団駄を踏んでる姿と叫び声から、村の皆はじったと呼ぶようになる。

    泳ぎを教わる子供もおらず、じったは一人で村を歩く。
    子供が五人村のはずれで遊んでいる。近づくじったを囃し立てる。

    「じったじったじった」
    「じったじったじった」
    「じったじったじった」
    「じったじったじった」
    「ぎゃーーーー。」




    じったが手に持った箸を子供の耳に突き刺した。
    一人、二人、三人
    走って家まで逃げかえる。

    じったに近づく者は無くなった。
    910:本当にあった怖い名無し:2009/06/30(火) 16:57:35 ID:UMNjjfhUP
    おちも何もないけど祖母ちゃんから聞いた話
    文章書くの苦手だから箇条書みたいになって読みにくいと思います。ごめん。

    これがトラウマなのかうちの祖母ちゃんとがイヤホンとか補聴器とかを付けるのを嫌がる。
    箸がなんか脳みそぎりぎりまできてた気がしたらしい。
    子供達に怪我無かったから、本当にぎりぎりで箸をとめたみたい。
  • ヒャクセイ

  • 自分的に死ぬかと思った話。
    去年の夏休み、秋田のド田舎村に帰省したときの話です。
    辺りは水田や畑ばかり。

    大学で生物の研究をしてる私はカエルや蛭を探そうと猛暑の昼、水田へ向かった。
    自転車で向かう途中、道のド真ん中にオッサンが倒れて手足をバタつかせていた。
    日光浴かと思い近付くと笑っている、ひたすらゲラゲラ笑っている…、
    涎を垂らし笑いながら手足をバタつかせている。

    嫌なもん(知的障害者かと思った)見たと思い、帰宅しました。
    その後、何故か村中騒ぎになった。
    爺ちゃんが「その人はヒャクセイ(ヒャクショウ)に当てられて手遅れ」と言ってた。
    炎天下の下、気が狂ったらしい。
    死ぬ程怖かった。



    965:本当にあった怖い名無し:2009/07/01(水) 22:49:13 ID:dpBbdyxh0
    >>962 
    くねくねの正体なのかもな。



    985:961:2009/07/02(木) 12:04:38 ID:gLOkSZU/O
    クネクネぐぐって調べました。
    多分正体は熱射病などにより蜃気楼が怪物に見えてしまうものかと。
    たださっき爺ちゃんに電話して聞いたら「ヒャクセイ(ヒャクショウ)とは昔飢饉で死んだ人の霊で、恨んでる人の畑に飢饉で死んだ人の亡骸を埋める嫌がらせ(流行ったらしい)」をした後、村人が畑、水田で霊を目撃し発狂してしまうそうです。
    爺ちゃんが知ってる中で少なくとも7人発狂した人がいるらしいです。
    精神病院送りになったり自殺した人もいるとのことです。
  • 自首の理由

  • 俺の親戚に元刑務官って人がいる。

    俺の親戚に元刑務官って人がいる。
    その人が言うには、刑務官の仕事って受刑者を監視する事じゃなくて、
    受刑者に人の温かみを教えるのが本当の仕事らしい。
    そんな叔父は時間があれば、受刑者の話を聞いていた。
    話す内容のほとんどは、受刑者の犯した罪についてがダントツで自首した受刑者なんかは、
    どうして自首するに至ったかを話すらしい。

    その中でここの板に合う話があったので、投下します。

    その受刑者をAとして話を進めます。
    Aは元々は普通のサラリーマン。その彼が刑務所にいる理由は殺人。
    殺害されたのはこの人の奥さんで、殺害後、
    遺体の処理に困ったAは自宅の冷蔵庫にバラバラにした奥さんを保存していた。
    会社から帰ってくると、冷蔵庫から身体を一部をだし、
    肉は細かく切り骨はミキサーで粉々にして、部屋のトイレから流していった。
    147:本当にあった怖い名無し:2012/12/26(水) 01:06:49.50 ID:P79qXuLp0
    61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 14:08:01.27 ID:Q+BXy07+0
    そんな日々が何日か続いて、身体のほとんどがトイレから流れていった。
    最期に残ったのが頭部で、やはりこれを細かく刻むのに踏ん切りがつかなかったらしい。
    頭部だけが冷蔵庫に残された状態が、何日か続いたある日、Aは夢を見た。
    その夢の中で、殺した奥さんが部屋のテーブルに俯いて座っている。
    かなり深く俯いてるらしく、表情は伺えない。

    でも、テーブルに置かれた手がカタカタと左右に震えていた。
    次第にその震えかたが素早くなっていき、爪が、そして指がテーブルの周りに飛散しはじめた。
    みるみる内に肘から先がなくなり、ちぎれた腕からは真っ赤な血が迸り、
    骨がカタカタのテーブルを叩いていた。

    そこで目が覚めたAは全身を汗でべっとりと濡らし、あまりのショックに身動きが取れなかった。
    ようやく落ち着き、リビングへと向かう。
    すると冷蔵庫が少し開いておりそこから首だけの奥さんが睨みつけていた。
    驚いたAは冷蔵庫と閉じ、扉をガムテープで閉じた。
    148:本当にあった怖い名無し:2012/12/26(水) 01:07:08.34 ID:P79qXuLp0
    63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 14:09:03.68 ID:Q+BXy07+0
    この時にはまだAは自首を考えなかったらしい。

    その日、冷蔵庫の中にある頭部の処理に手つかずのAは、
    仕方が無く新しい冷蔵庫を購入することにした。
    一人用の小さい冷蔵庫なので、店からの配達は頼まず持ち帰ったので、
    ガムテープ付きの冷蔵庫の存在が公になることはなかった。

    その日の夢も同じ場所で奥さんが座っていた。
    違ったのは昨日の終わった時点から夢が始まっていること。
    テーブルについている奥さんの腕からは真っ赤な血が滴っている。
    今度は足が床を蹴っていた。その動きが激しくなり、床をける音も
    ドン・ドン・ドン・ドン・ドンドンドンドン ドドドドドドドド!!

    と激しくなっていく。
    次第に床に血がにじみはじめ、足の肉が飛散しはじめる。
    テーブルの上では、腕が振り回され血をまき散らしている。
    Aの頬にも血が飛んでくるが、身動き一つ取れずにその光景をみている。
    頭のなかでは「はやく目覚めてくれ」と叫んでいたが、夢が終わることがなかった。
    149:本当にあった怖い名無し:2012/12/26(水) 01:07:34.21 ID:P79qXuLp0
    64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 14:09:59.79 ID:Q+BXy07+0
    部屋中に飛び散った血がいやらしく光っていた。
    突然、四肢を動きを止めたと思うと俯いていた顔が少しずつ上がりはじめた。
    垂れていた前髪が頬にへばりついていく。
    髪の隙間からは、上目遣いでAを睨む目が見える。
    顔が完全に上がったとき

    「ああああぁぁぁぁぁぁぁっ、私の、からだを、返せぇぇぇぇぇぇぇ」

    絶叫が響いた。

    この声にAはようやく目を覚ますことができた。
    やはり全身に汗をかいていた。
    この時、Aは冷蔵庫にある頭部の処理をしようと腹をくくったらしい。
    ベッドから飛び出し冷蔵庫の前に行くと、その気持ちが完全に消えた。
    あれほど頑丈に止めていたガムテープが全て千切れ、
    奥さんの頭部が冷蔵庫から転げ落ちていた。

    その目は見開かれ、Aを睨みつけていた。
    ここでAは逃げられないと観念したらしく、自首したそうだ。
    叔父曰く「殺された方の無念はいつまでも生きてるもんだ」らしい。
  • 友達の母親

  • かなり長い&語り口調なので、苦手な人は飛ばしてください。

    中学一年生の頃、私(女)はいわゆる、ぼっちという奴だった。
    完全に一人というわけではなくて、友達と普通に話したりはするけれど、
    特定のグループには所属していない、準ぼっちの立ち位置。
    話しかけられれば話すけど、自分から友達に歩み寄ることはなかった。

    ぼっちの人なら分かるかもしれないけど、要は、他人に興味がなかったんだよね。
    クラスメイトの名前も中々覚えられなくて、友達の噂についていけない。
    誰が誰を好きだとか、ふーんそっかって感じで、中学に入っていきなり
    皆がそんな話に夢中になるもんだから、話に入る余地がなくなった。
    多分私だけ、まだ子供だったんだね。
    流行りの携帯も私は持ってなくて、私は完全に”乗り遅れた”子だった。

    私のクラスには一人、避けられてる女の子がいた。
    別に性格が甚だしくアレとかそういうんじゃなかったんだけど、ちょっとお母さんが変な人でね。
    良くない噂が広まって、体面社会の中学で彼女に近づく人はいなかった。
    でも、さっき言ったとおり私はぼっちで噂に疎かったから、そんなこと全く知らなくて、
    彼女に話しかけられた時も、普通に受け答えしていたんだ。

    そしたら、だんだん彼女、私しか話し相手が居なくなったみたいで、
    休み時間毎に私の机に来るようになった。
    その頃には流石に私の耳にも彼女の噂は届いていたけれど、
    私は普通に彼女の友達をしていた。
    彼女にとっての友達が私だけだったように、私の友達も、彼女だけだったから。
    彼女もきっと、それを感じて安心していたのだと思う。
    208:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 22:34:29.73 ID:oAt9Z5nmI
    彼女とはいろんなたわいない話をしたけれど、家族の話だけはしなかった。
    多分、私も彼女も意図的に避けていたのだと思う。
    私が彼女と仲良くなってからも、相変わらず彼女の母親の噂は耳に入ってきた。

    夜中に家の近くを通ると奇声が聞こえる。
    野良猫を捕まえて家の中に連れ込むのを見た。
    新興宗教にどっぷりと浸かっている。
    彼女に父親がいないのは母親が自殺に追いやったから。etc…

    どれが本当でどれが尾ひれだったか、判断のしようはない。
    もしかしたら根も葉もない噂ばかりかもしれない。
    でも私は、そんな噂より、もっと恐ろしいものを彼女の家に見てしまった。
    前置きが長くなったけど、私がそんな彼女と縁を切るきっかけとなった話をします。
  • 夏休みが明けて間もないある日、彼女が風邪で学校を休んだ。
    彼女が休むのは初めてで、久しぶりの話す人がいない学校での一日に、
    私が変な懐かしさと少しの淋しさを覚えていると、ふと私の頭にある考えが浮かんだ。

    彼女の家に、プリントを届けに行ってあげようと思ったんだ。
    帰る方向が私とは逆の彼女には、本来、別のクラスメイトがプリント係に割り当てられる。不運にもその係に任命された男子は、快く私にその役を譲ってくれた。
    「お前ら、仲良すぎ。できてんじゃねぇの」
    男子はヘラヘラ笑ってたけど、内心、かなり安堵してたんじゃないだろうか。

    先生から教えてもらった彼女の家に向かう途中、私はかなりドキドキしていた。
    プリントを届けに行こうと思ったのは、ほんの軽い好奇心からだった。
    彼女の家を見てみたい。まさか噂ほど酷い家ではないだろう、と。

    しかしいざ行く段階になって、自分のした行為が、
    彼女への裏切りに当たるのではないかと思えてきた。けして口には出さないけど、
    彼女は家族のことを知られるのを嫌がっているに違いない。特に、私には。
    後悔したけど、重要なプリントも有ったから捨てていくわけにもいかない。
    届けに行くしかなかった。トボトボと歩き、彼女の家についた。

    少し小さめの一軒家。少し古びてはいるけれど、街並みに溶け込む普通の家で、
    私は少し自信を取り戻し、一呼吸置いてインターホンを押した。
    二階の窓がガラッと開く。彼女だ。
    彼女はびっくりした顔をして、その首を引っ込めた。続いて、階段を降りてくる音。
    母親が出なかったことに私はホッとして、彼女が出てくるのを待った。
    210:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 22:36:45.82 ID:oAt9Z5nmI
    スーッ……ストン。
    ふすまが開いて、閉まる音。

    なんだろう?と思ったけど、直後にドアが開いて、彼女が出てきた。
    風邪が治っていないのか、顔色が悪い。
    「A(私)ちゃん、どうしたの?」
    「これ、プリント預かったから」
    彼女の声はハッキリとしていて、別に変な様子は無い。私は安心して、プリントを渡した。
    早く元気になってねとかだの二言三言言葉を交わして、彼女は二階へと上がって行った。
    何事もなくプリントを届けられたことにホッとして、私は帰ることにした。

    彼女の家を去る時に、私はあることに気づく。
    玄関の向かってすぐ左に当たる部屋のカーテンが開いている。
    さっきの、ふすまの音の部屋?
    そう思って、何気なく見た。
    これがいけなかった。

    畳の部屋の中心。小柄な女の人が、両手で何かを上に掲げ、フラフラと立っている。
    丁度、電球を交換してるみたいに。
    手に持ってるのは猫だった。
    いや、もしかしたら犬?わからない、死んでるように見える。
    何あれ?
    急に怖くなって、私は一目散に駆け出した。
    その時背中のほうで、カーテンが閉まる音を聞いた気がする。
    211:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 22:37:36.20 ID:oAt9Z5nmI
    翌日、彼女は学校にやってきた。
    私は昨日見たものが気になって気になって、でも彼女に聞けるわけないし、悶々としていた。
    彼女は普段通りで、私はもしかしたら本当に電球を交換してる
    母親を見ただけかもと思い始めた。

    そう思ってたら、休み時間、彼女がこんなことを言った。
    「今日ね、お母さんまで風邪引いちゃって、うつしちゃったみたいなの。Aちゃんは大丈夫だった?」
    間接的な話題だけど、彼女が母親のことを口にするのは初めてで驚いた。かなりの違和感。

    そして、給食前の四時間目、彼女は倒れて保健室に連れてかれた。
    かなり無理をして学校に来てたみたい。
    そんな様子はなかったけど、彼女は38度近くまで熱が上がっていて、
    実際はフラフラの状態だったらしい。
    彼女は先生の心配を振り切って、一人歩いて帰って行った。
    学校の近くだから大丈夫だと思うけど、私は心配で、
    彼女のことを考えている内に、一つの嫌な考えが浮かんだ。
    もしかして、無理をして学校に来たのは、学校を休むと私が家に来るから?
    そう考えるとそうも思えてくる。彼女は今日母親の話をしていた。
    あれはもしかして、私の気を何かから反らすため?
    止せばいいのに嫌な考えは止まらなくて、考えれば考えるほどしっくりくるように思える。

    昨日聞いたカーテンの音、あれはもしかして、
    二階の窓から私を見ていた彼女が閉めたカーテンの音だったんじゃ…。
    そんな疑問を抱きながらも、これまで通り私たちの仲は続いた。
    あの女の人がなんだろうと、彼女は彼女だし、良い友達だと思っていた。
    知られたくないなら追求はしない。それで良いのだし、その方が良いと思ったから。
    212:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 22:38:30.26 ID:oAt9Z5nmI
    ところが、12月に入ったある日、彼女がまた学校を休んだ。
    先生によれば、また風邪だと言うこと。
    クラスではもう私と彼女は仲良しカップルみたいに扱われていて
    (この頃には彼女もほんの少し他の人とも話すようになっていて、以前ほどは避けられていなかった)、
    当然のように先生にプリントを押し付けられた。

    私は、嫌だな、嫌だな。
    と思いながらも行かないわけにはいかず、前と同じようにトボトボ彼女の家へと言った。
    ポストに入れちゃおうか。
    彼女もその方が、喜ぶと思うし。
    そんなことを考えてる内に、彼女の家に着いた。
    玄関のドアの前。誰かがうずくまっている。
    彼女だった。
    「ちょっと、どうしたの?」
    私はびっくりして声をかけた。
    彼女があげた顔は青白く、私を見て薄く笑った。
    「プリント、Aちゃんが届けに来ると思ったから…」
    「いや、だからって」
    「とにかく、ありがとう」
    明らかにおかしい。何かを隠している。

    彼女はプリントを私の手から奪い、玄関のドアを開けた。
    と思ったら、急にプリントに口を抑えて、吐いた。
    「大丈夫、大丈夫だから」
    再びうずくまる彼女。手に持つプリントは戻したモノで汚れ、服にもいくらかかかっていた。
    「大丈夫なわけないでしょ、いいからここにいなよ」
    こうなると、もうつべこべ言ってられない。
    私は玄関から顔をのぞかせて、彼女の母親を呼んだ。
    213:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 22:39:41.84 ID:oAt9Z5nmI
    「すいませーん、誰かいますかー?」
    「お願い、Aちゃん。いいからやめて」
    Aちゃんは涙目で言ったけど、私は突如湧き上がる謎の友情に燃えていた。
    こんな状態の彼女をほっておけるわけがない。
    母親がどんな人だって良いよ、友達なことには変わりないじゃない。って。

    誰も出てこない。私は彼女の母親にイライラした。
    こんな状態の彼女を残して、母親は何をしてるのか?
    「ちょっと、家上がるよっ」
    「だめっ」
    彼女の制止も聞かず私は家に上がった。
    「すいませーん!」
    反応なし。
    これはもう仕方ないと思い、とりあえず彼女の吐いたものを処理するため、
    玄関から続く廊下のトイレらしきドアに向かった。拭くものを取りにいくためだ。
    と、何かが聞こえる。廊下の左手、あのふすまの部屋からだ。
    やっぱり、いるの?
    怖いもの知らずモードの私は躊躇なくそのふすまを開けた。

    結果として、その母親とみられるその女性は、いた。
    前と同じポーズで。
    やっぱり死んだ猫を掲げて。
    でも、そんな異様なポーズがどうでもよくなるほど、さらに異様なものがその部屋にはあった。
    私に気づきすらしない様子の母親。
    その手に掲げる猫に誘導されて、私の目は天井へと向かった。
    214:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 22:40:12.56 ID:oAt9Z5nmI
    天井には、ひとつの大きな顔があった。
    目。鼻。口。それだけ。
    眉も、髪も無かった。まるで肉のお面が貼り付けてあるかのように、ピッタリと。
    頭がクラクラした。急な自体に脳が追いつけず、
    私は叫びも逃げもせず、それをじっくりと見てしまった。

    作りもの?なに?
    眉も髪もない顔は、男か女かすらわからない。
    感情の無い目は、真っ直ぐと下を見つめていた。

    それから目が離せないでいると、彼女の母親が私にトコトコと歩みよって来て、
    「はい」
    と普通の声で、猫の死骸を、私に差し出した。
    それで私は限界だった。
  • 声も出さず私は駆け出して、ドアを開けて玄関から外に出た。
    外にいた彼女は私の顔を見て、全てを悟ったようだった。
    「Aちゃん、ちがうの!アレは作り物でね、私のお母さん、おかしいの、お母さんがおかしいだけなの!」
    彼女の声を背に、私は逃げた。

    風邪で弱っている彼女を置いて。でもそんなことにもう構っていられなかった。
    あれは作りものじゃない。
    ふすまの部屋から逃げる直前、私はあの天井の顔が瞬きをするのを、見てしまったから。
    216:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 23:25:57.41 ID:oAt9Z5nmI
    そして次の日から、彼女は学校に来なくなった。
    彼女に対する罪悪感もあったけど、当時はただただ恐ろしくて、私は忘れるように努めた。
    それ以来、私は彼女を見ていない。

    オチも無いですが、終わりです。
    あの事件以来彼女との交友はぷっつりと途絶え、ほとんど何も分からぬままです。
    あのふすまの部屋はなんなのか?
    母親は猫の死骸を使って何をしていたのか?

    ただ一つ風の噂で、彼女の父親は本当に死んでいたと言うことを聞きました。
    今はどうか分かりませんが、当時は親切な叔父さんが近所に住んでいて、
    彼女ら一家を気にかけてくれていたそうです。
    彼女は今どうしているのか、今ではただ、それだけが気になります。

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