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身体が弱く滅多に学校に来れなかった彼女の”連絡帳”を毎日届ける事になった俺→ある日、興味本位でその”連絡帳”を開いてみると...衝撃的な内容に涙が止まらない...

身体が弱く滅多に学校に来れなかった彼女の”連絡帳”を毎日届ける事になった俺→ある日、興味本位でその”連絡帳”を開いてみると...衝撃的な内容に涙が止まらない...
2018/03/22 UPDATE
 
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彼女の連絡帳

小学校5年生の時、寝たきりで滅多に学校に来なかった


クラスメイト女の子がいた。


そのクラスメイトは、たまに学校に来ても


すぐに早退。


「あいつだけズルイなぁ・・・。」


なんて思ったよ。



その子の家から結構近くに住んでたから、毎回連絡帳を届ける事に


女の子のお母さんから連絡帳を貰って、先生に届けて、


またお母さんに渡して・・・。


それの繰り返し。


「なんで俺がこんな面倒臭い事しなくちゃいけないんだ!」


って、思っていた


そんなある日、俺何となくその子の連絡帳の中を覗いてしまった


ただの興味本位だったんだけど。


連絡帳にはその女の子のものらしい華奢な字で、ページ一杯にこう綴られてた。

(ここで改ページします)
今日もずっと家で寝てました。早く学校に行きたいです。

今日は窓際から女の子達の笑い声が聞こえてきました。

学校に行けば、私も輪に入れるのかな・・・。』
出典:

ショックだった。


学校行かないのは、楽な事だと思ってたから。


ハンデがある分、ひいき目にされて羨ましいって思ってた


でも彼女の文章には、学校に行けない事の辛さや


普通にみんなと遊びたいって気持ちが伝わった


自分が普通に毎日学校に通ってんのが申し訳なくなった。



だから、連絡帳にこっそり書き込んだんだ。


「いつでも、待ってるからな。体が良くなったら遊ぼうな!」


って。


でも次の日の朝、その子の家に行ったら


「もう、連絡帳は届けなくていいの。」


ってその子のお母さんに言われた...

(ここで改ページします)

あまりにも突然だった。

幼かった頃だけど、その子のお母さんの言ってる意味はすぐに理解した

「この子は天国に行ったんだ。もう一緒に遊ぶ事は出来ないんだ・・・。」


そんな事考えたら涙が溢れて、止まらなくって・・・。


ずうっと泣き続けてた俺に、その子のお母さんは連絡帳をくれたんだ。


せめて君だけは、学校にも行けなかったあの子を忘れないで欲しいって。


あの時の連絡帳は、今でも引き出し下段の奥底にずっとしまったきりだ。


あれから、本当に自分の人生に色んな事があった。


時には泣きたい事、辛い事の連続で、


自殺しちまおうかなんて思った事もあったけど、


そんな時はいつも引き出しを開けて、女の子の連絡帳を開くんだ。


そして、彼女が亡くなる直前に書かれた文章を読み返すんだ。


『ありがとう、いつかきっと、遊ぼうね。』
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